【ドライバーのボールの位置】ボールを「ここ」に置くとうまくいく
ボールの位置についてはこれまで図解!ボールの位置。ドライバーからサンドウェッジまでなどでもご紹介してきました。
今回はドライバーのボールの位置について、具体的には
- ①ドライバーのボールの位置に関する4つの考え方
- ②プロはどこにボールを置いているか?国内外のトッププロを対象にした調査結果より
- ③こんな人は「ここ」にボールを置くとうまくいく
の3つについて、お話ししていきたいと思います。
目次
ドライバーのボールの位置に関する4つの考え方
ドライバーはボールをどこに置いたらいいか?
ということですが、実は1つの基準のようなものはなくて、プロやレッスンプロ、専門家によっても、その考え方が違っています。
ただ、今回はその中でも代表的な考え方も含めて、ドライバーのボールの位置に関する4つの考え方についてご紹介したいと思います。
①左足かかと線上
1つ目が、「左足かかと線上」に置くという方法です。
海外(アメリカ他)も含め、長い間、この左足かかとに合わせるというのが正しいドライバーのボールの位置だと言われてきました。
メジャーチャンピオンなど、多くのトッププロを育てたレッスンプロ、ハーヴィー・ペニックもドライバーとティーアップした3番ウッドは左足かかと線上に置くと語っています。
また、タイガー・ウッズも自身の著書の中でドライバーは左足かかとに合わせると語っていますし、そのタイガー・ウッズが憧れた、メジャー18勝という輝かしい記録を残したゴルフの帝王、ジャック・ニクラウスも左足かかと線上にボールを置くと自身の著書で語っています。
ただし、タイガー・ウッズの場合は、どちらかというと、左足かかとの内側に合わせて構えるということを意味しているのかも知れません。
少なくともタイガーの場合は、特に全盛期の頃は左足かかと線上よりも若干右にボールを置いていたようです。
ところで、先ほど、ここが正しい位置だと言われてきました・・という風に言いましたが、僕はどの位置が「正しい」というものはないと思っていて、大事なのは、どの位置が今、この記事を読んでくださっている方に合っているか?ということだと思います。
その判断の仕方やこの位置に置くとこういったショットが打ちやすくなる、といったことについては後ほどまたお伝えしていきます。
②左脇の線上
2つ目が、「左脇の線上」に置くという方法です。
以前はドライバーのボールの位置というと、左足かかと線上という風に言われることが多かったのですが、近年はその位置だと左過ぎると指摘するレッスンプロ、ドライバーは左脇線上に置くべきだと指摘するレッスンプロも多いです。
③左胸の前
3つ目が、「左胸の前」に置くという方法です。
左胸の前というのは、ここまでご紹介した2つと比較すると少々アバウトな表現ですが、その位の気持ちで考えても大丈夫という、そんな考え方になります。
ただ、もう少し具体的な位置というか基準になるものが欲しい場合ですが、世界的に有名なレッスンプロでタイガー・ウッズをアマチュア時代から指導していたことで知られるブッチ・ハーモンは左胸のロゴの線上にボールを置くと語っています。
左胸のロゴとは、この写真の赤い丸で囲った部分です。
このロゴの前、もしくはその線上にボールを置くようにする・・という考え方です。
この位置は、①と②で紹介した位置よりも右、ボールが内側に入るような形になりますが、この位置に置くプロも多いです。
後ほど詳しくご紹介しますが、①左足かかと線上に置くと、引っ掛けが出る場合は、この位置を試してみるのもいいかも知れません。
また、ドローボールを持ち球にしている方の場合も①左足かかと線上よりも、この位置、左胸の前にボールを置いた方がインサイドからクラブを振りやすくなるかも知れません。
④左頬の線上
4つ目が、「左頬の線上」に置くという方法です。
この左頬の線上に置くというのは、他の3つに比べると、あまり目にしない考え方だと思いますが、ドライバーはこの位置にボールを置くというプロもいます。
ちなみに、この位置がここまでご紹介してきた中で最も右にボールを置く形になります。
プロはどこにボールを置いているか?
少し話は変わりますが、以前、国内外のトッププロのドライバーのボールの位置に関する調査が行われています。
その結果はこんな形になりました。
ドローボールが持ち球のプロ → 左足かかと線上よりも右
フェードボールが持ち球のプロ → 左足かかと線上
がそれぞれ多いという結果になりました。
ドローボールが持ち球のプロの場合、左足かかと線上よりも右(ボール半個~ボール2個分程度右)にボールを置いてドライバーを打っていることが多いようです。
一方、フェードボールの場合は、左足かかと線上に置いているケースが多いようです。
この調査だけを見ると、先ほどご紹介した①左足かかと線上はフェードボールが打ちやすいボールの位置・・ということになりますが、もし、左足かかと線上だとスライスが出る方は、②左脇の線上や③左胸の前など、もう少しボールを右に置いてみるといいかと思います。
どこにボールを置けばいいか?こんな人は「ここ」にボールを置くとうまくいく
さて、ここまでドライバーの4つのボールの位置について見てきました。
では、結局、どこにボールを置けばいいのか?
ということですが、こんな人はここにボールを置くとうまくいく・・という位置について、お伝えしたいと思います。
ドローボールが打ちたい人/スライスを直したい人
ドローボールが打ちたい人やドローボールが持ち球の人はボールを右寄りに置いた方がドローボールが打ちやすくなります。
また、スライスを直したい人の場合もボールは①左足かかとよりも右に置いた方がスイングの軌道がインサイド・インになりやすく、おすすめです。
おすすめのボールの位置:
②左脇の線上 ○
③左胸の前 ◎
④左頬の線上 ◎
フェードボールが打ちたい人
フェードボールが打ちたい人やフェードボールが持ち球の人は、ボールを左寄りに置いた方がフェードボールが打ちやすくなります。
おすすめのボールの位置:
①左足かかと線上 ◎
②左脇の線上 ○
フックボールを直したい人
フックボールを直したい人は、右に置きすぎることを避けていただいた方がいいです。
おすすめのボールの位置:
①左足かかと線上 ○
②左脇の線上 ◎
③左胸の前 ○
アッパーブローで打つ場合
ドライバーにはアッパーブローで打つ方法と払い打つ方法がありますが、アッパーブローで打つ場合はボールを左寄りに置いた方がヘッドが最下点を若干過ぎて上昇をはじめた頃にボールをとらえやすくなります。
ドライバーの打ち方。アッパーブローで打つべきか?払い打つべきか?でもご紹介しましたが、ドライバーには大きくわけて2つの打ち方があります。
それについては上記の記事で詳しく書かせていただいていますので、ここでは省略しますが、アッパーブローで打つ場合はボールを左寄りに置いた方がヘッドが最下点を若干過ぎて上昇をはじめた頃にボールをとらえやすくなります。
おすすめのボールの位置:
①左足かかと線上 ○
②左脇の線上 ◎
払い打つ(レベルブローで打つ)場合
一方、ボールを横から払い打つタイプの人はアッパーブローで打つ場合よりもボールを右寄りに置いた方が打ちやすくなります。
おすすめのボールの位置:
②左脇の線上 ◎
③左胸の前 ◎
初心者の人
初心者の人の場合は、まずは左胸の前か、左脇の線上がおすすめです。どちらか迷った場合は左胸の前に置いてみてください。
それでもし、ボールが低く飛びすぎる場合は、左脇線上を試していただくといいかも知れません。
おすすめのボールの位置:
②左脇の線上 ◎
③左胸の前 ◎
* * *
さて、ここまでドライバーのボールの位置について色々と見てきました。
冒頭でもお伝えしたように、ドライバーのボールの位置に1つの正解のようなものはありませんが、ただ、自分にとって打ちやすい位置はあると思います。
ですので、何か1つのやり方だけではなくて、他の位置も試していただくといいかと思います。
言ってみれば、たかがボールの位置かも知れません。
ただ、野球やテニスと違って、一度構えたら、ショットを打つまで両足の位置を動かさないゴルフの場合は、ボールの位置次第で打てるショットが決まってしまうんですね。
それだけボールの位置というのは重要なことになります。
また、最後に注意点ですが、ボールの位置を変えてすぐというのは、ミスショットが出やすく、また、かえってショットが悪化してしまうことがあります。
すると「あぁ、これは自分には合わない」と諦めてしまいやすいのですが、ただ、結果は少し後、その位置に慣れた頃に出てくることもあります。
ドライバーのボールを位置を変える時は、そういったことにも注意してみてください。
ということで今回はこの辺にしたいと思います。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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