フェアウェイバンカーからはダウンブローで打つ?払い打つ?
ボールが砂に沈んでいないとして、フェアウェイバンカーからはダウンブローで打つべきでしょうか?それとも払い打つべきでしょうか?
今回はそんなことについて考えてみたいと思います。
「フェアウェイバンカーからはダウンブローで打つか?払い打つか?」
この質問にゴルフの帝王と呼ばれたジャック・ニクラウスはフェアウェイバンカーからのショットは打ち込んだり(ダウンブローで打ったり)してはいけないと答えています。
ジャック・ニクラウスはフェアウェイバンカーからでも高さのあるショットを難なく打っていた選手だったと思います。
では、どのようにしてショットを打てばいいのか?フェアウェイバンカーからの飛距離ロスをできるだけ抑えるにはどうしたらいいのでしょうか?
尚、フェアウェイバンカーからの打ち方についてはフェアウェイバンカーからの打ち方と5つの基本にてまとめてありますので、そちらもよかったら参考になさってください。
ダウンブローで打つと飛距離をロスする?
フェアウェイバンカーからはダウンブロー(ヘッドが最下点に達するまえにボールを打つこと)で打った方がいいと言われることがあります。
実際、レッスンプロの中にもそのように指導する方もいらっしゃいます。
ただ、プロが全員そのように打っているかというと、それはどうも違うようです。
世界ナンバーワンプレーヤーだったジャック・ニクラウスは、(ミドルアイアンからフェアウェイウッドまでのフェアウェイバンカーショットに関して)フェアウェイバンカーでは打ち込むな・・・と語っています。
つまり、ダウンブローで打ってはいけないと。
でも何故、ダウンブローで打ってはいけないとニクラウスは言ったのでしょうか?
それはボールの下が柔らかい砂であるために、フェアウェイで打つようなダウンブローのショットを打っても、砂がインパクトの衝撃をフェアウェイのように跳ね返すことがなく(又は、砂がその衝撃を吸収してしまい)、結果的に飛距離を失ってしまうから・・・でした。
また、タイガー・ウッズはこのショットに関してこんなことを言っています。
「フェアウェイバンカーショットで飛距離を出すには、砂にはできるだけ触れないようにショットを打つことだ」
・・・と。
ではどのようなショットが好ましいのか?
それはフェアウェイからのフェアウェイウッド、ユーティリティの打ち方に似ていますが、ボールをダウンブローではなく、払い打つようにすることだと思います。
つまり、この図のように上から下に向かって打つのではなく・・・
インパクト前後はクラブが地面と平行になるような軌道(レベルブロー)で、ボールを払い打つようにして、打ちます。
また、これは上級者向けにはなるかと思いますが、タイガー・ウッズはこのショットの場合、ややオープンに構えフェードを打つ・・・と話していますが、そうやっていつもよりも高さのあるショットを打つ方法もあります。
ダウンブローで打つケース
フェアウェイバンカーからは払い打った方が飛距離が出る・・・ということについて見てきましたが、これはあくまでもライがいい場合、ボールが砂に沈んでいないことが前提になります。
もし、ボールが砂に沈んでいるような場合は、払い打つことはできませんし、払い打とうとするとダフリの原因にもなります。
この場合、ボールが少し砂に沈んでいるようなケースではダウンブローで打ってゆく必要があります。
この場合の打ち方ですが、いつも通り構えるのですが、1つだけ変更します。
具体的にはボールの位置を変えます。
右利きの方の場合はボール1個分、またはボールがある程度深く沈んでいるような場合はボール1個半程度、いつものボールの位置よりも右にボールを置きます。
打ち方のポイントですが、ルックアップしないように、インパクトの後にヘッドを低く出してゆくようにします。
このような形で、ボール→砂の順番で打つようにします。
ボールの手前の砂が盛り上がっている場合は?
先程はボールが沈んでいるケースでの打ち方についてご紹介しましたが、例えば、ボールの手前の砂が盛り上がっているような場合はどうしたらいいのでしょう?
この場合は少しダウンブロー気味に打った方がいいのでしょうか・・?
ボールの手前の砂が盛り上がっているのですから、横から払い打つようなスイングをしてしまうと、ボールとフェースの間にどうしても砂が入り込んでしまって、飛距離がかなり落ちることになります。
その場合はダウンブロー気味に打つ・・というのも1つの方法だと思います。
ただ、もう1つ方法があるとすれば、ボールの手前の砂がどれだけ盛り上がっているか・・・にもよりますが、わざとハーフトップ気味に打つというテクニックもあります。
打ち方ですが、若干ダウンブロー気味でハーフトップさせて打ちます。
この打ち方は上級者向けで、練習が必要ですが、ある程度飛距離を出したい時で、バンカーのあごが低い場合は効果的なショットかも知れません。
フェアウェイバンカーからのショットは通常は打ちっぱなしで練習することはできないことが多いかと思いますが、あえて、例えば、7番アイアンなどでわざとハーフトップ気味に打つ練習をしてみるのも一つの方法だと思います。
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