ボールに当たらない時の7つのポイント。ゴルフ初心者の場合
前回は、空振りの原因と直し方についてご紹介しました。
今回は前回のおさらいに加えて、特にゴルフをはじめたばかりの初心者の人がボールに当たらないような場合、どんなことをしたらいいか?ということについて見てゆきたいと思います。
それでは早速はじめましょう!
目次
- 1)ゴルフクラブに慣れることから
- 2)素振りをしてみる
- 3)ティー打ちをしてみる
- 4)最初はティーアップして打つ
- 5)ボールを払い打つ
- 6)最初は5割から6割の力でスイングする
- 7)手や腕ではなく、体の回転で打つ
1)ゴルフクラブに慣れることから
ゴルフをはじめたばかりの頃は、ボールに当たらないということも多いかも知れません。
空振りをしてしまったり、クラブの変なところに当たってしまったり。
ただ、そういった場合でも、練習を続けてゆくうちにボールに当たるようになってゆくということが殆どです。
ですので、ボールに当たらなくても最初はそれほど気にしなくてもいいかも知れません。慣れてくると少しづつ、ボールに当たるようになってくることが殆どですので。
よく、「ゴルフボールは止まっているのに(動いているわけじゃないのに)当たらないなんて・・」と思われる方もいます。
確かに、ボールはその場に止まっているので、当てる位は簡単なことだと思われるかも知れません。
ただ、ゴルフボールは他のスポーツのボールと比べるととても小さく、直径が4センチちょっとしかありません。ちなみにテニスボールの直径は7センチ弱あります。
それに加えて、ゴルフクラブはフェースも、例えば、テニスとラケットと違って小さいです。
また、ゴルフクラブは、テニスのラケットや野球のバットとは決定的に違う点があります。
それは何かというと、例えば、テニスのラケットの場合はグリップの延長線上にスイートスポットが来ます。
ところが、ゴルフクラブの場合(ドライバーやアイアンの場合)は、グリップの延長線上からは離れたところに芯が来ます。
この、構造が少し特殊であることも多くの方が最初にゴルフをはじめた時に打つのが難しいと感じる大きな理由の1つだと思います。
これは前回も書かせていただきましたが、パターの場合は、グリップの延長線上に芯が来るモデルもあります。
この上の写真のパターはセンターシャフトといって、フェースの中央部分にシャフトが差し込まれているのですが、そうすることで、グリップ、両手の延長線上に芯が来ます。
初心者の人に色々なパターを打ち比べてもらうと、このパターが一番打ちやすいと感じる人も多いそうです。
それは、手の延長線上に芯が来るということ、テニスのラケットのような構造であることが深く関係しているように思います。
少し話がそれましたが、そんな風にして、ゴルフの場合はボールもクラブフェースも小さく、さらに、クラブの構造が特殊であるため、最初はボールに当てるのも難しいかも知れません。
ただ、それは殆どの場合は慣れの問題で、先ほども書かせていただきましたが、多くの方が自然とボールに当たるようになってゆきます。
ですので、ゴルフをはじめたばかりの人でボールに当たらないと感じた場合はとにかくゴルフクラブに慣れてゆくということが大切だと思います。
2)素振りをしてみる
ボールに当たらない場合ですが、ボールを打つ回数よりもまずは素振りの回数を増やしてみることで、ボールに当たるようになってゆくケースもあります。
他のスポーツでは素振りはとても重要視されますが、ゴルフの場合はどこか、素振りが軽視されているようなところもあって、他のスポーツに比べると、素振りをする割合が圧倒的に少ないように思います。
ですが、素振りは先ほど書かせていただいたクラブに慣れるためにも、とても効果的な方法だと思います。
素振りをする際に重要なことがいくつかあるのですが、その1つがヘッドの重さを感じるということになります。
プロや上級者はヘッドを感じながら振っていることが多いです。
ヘッドを感じられないと、ヘッドをコントロールするのも難しくなりますので、まずはヘッドの重さを感じながら素振りをしてみるといいかも知れません。
もし、素振りの最中にヘッドの重さを感じられないという方は、もしかしたらグリップを強く握り過ぎているのかも知れません。
両手に必要以上に力が入っていると、両手の感覚が鈍くなってきます。
例えば、野球のピッチャーでも手にガチガチに力を入れてボールを投げる人はいないと思います。
ゴルフでも適度に力を抜いてグリップを握ることが大切で、特にヘッドを感じるという意味では適度に力を抜く必要があります。
じゃあ、どうやって力を抜いたらいいのか?ということですが、簡単なやり方があります。
まず、両手にガチガチに力を入れて思い切り強くグリップを握ります。その後でふっと力を抜くと、適度に力が抜けた状態でグリップが握れると思います。
一度、思い切り力を入れて、その後にふっと力を抜く・・・この形だとうまく力が抜けると思います。
もう1つ、ヘッドを感じるためにできる練習があるのですが、ヘッドに小さめのタオルなどを巻き付けて素振りをしてみるのもよい方法かも知れません。
ヘッドを少し重くしてあげることでよりヘッドを感じやすくなると思いますので、よい練習(素振り)になると思います。
また、下記のようなヘッドの重みを感じるための練習グッズもありますので、そういったものを活用してみてもいいかも知れません。
3)ティー打ちをしてみる
ボールに当たらない時ですが、ボールを打つのではなくて、ティー打ちをしてみるのもとてもよい練習になります。
練習場にあるティー※を一番高いところに設定して(もしくは一番長いティーにして)、そのティーをボールの代わりに「パンッ!」と打ってゆきます。
※練習場にあるこんなゴムのティーです
ゴルフをはじめたばかりの人の中には、ボールがクラブのトゥやヒールに当たって変な方向に飛んでしまったことで、ボールを打つのが怖くなってしまう人もいます。
例えば、トゥなどに当たって、前の打席の手前に置いてある仕切りに「カーン!」と当たって、それでボールを打つのが怖くなって、躊躇しながら打ってしまう人もいます。
これだと余計ボールに当たらなくなります。
というのも、クラブヘッドはダウンスイングからインパクトにかけて加速させた方が軌道が安定するからです。
躊躇して減速してしまうと、軌道が余計にブレてしまって、尚更ボールに当たらなくなってしまいます。
ですので、そのような場合は、一度ボールを打つのをやめて、ボールに代わりにゴムティーを打つようにしてみると、躊躇せず、思い切ってクラブを加速させて打てると思います。
このティー打ちの練習で安定してティーを打てるようになったら、それはボールも安定して打てる技術が身に付いたという証拠だと思いますので、その時にはじめてボールを打つようにしてみてもいいかも知れません。
4)最初はティーアップして打つ
ボールを打つ際ですが、クラブは8番アイアンか7番アイアンを使うといいと思います。
その際、ボールはマットの上に置いて打つのではなく、少しティーアップして打ってみてください。
ティーアップの高さですが、1センチ程度、ボールが地面から浮くような高さにセットします。
この写真のようにわずかに(1センチ程度)ボールが地面、もしくは芝の先端部分から浮くようにセットします。
ちなみに、実際のコースで、ミドルアイアンからウェッジ(5番アイアン以下のクラブ)をティーアップして打つ際も、1センチ程度の高さのティーアップでOKです。
何センチも地面から浮くような形だとティーが高すぎて、フェースの上に、もしくはボールの下に当たりやすくなりますので注意してみてください。
ティーアップしたボールを打つことに慣れてきたら、何球かに1球はマットの上に置いて打ってみるといいかと思います。
5)ボールを払い打つ
ティーアップしたボール、もしくはマットに置いたボールを打つ時の注意点ですが、ボールは横から払い打つような意識で打ってみてください。
ボールの横っ面を打つような意識です。
ボールに当たらないという方は、大袈裟に言うと、上から叩きつけるようなスイングになっていることが多いのですが、それだとインパクトが点になって、安定したショットを打てなくなります。
そうではなくて、正面から見た時、ヘッドがU字を描くようにスイングします。すると、インパクトが点ではなく、ゾーンになり、例えば、多少ヘッドが手前から入ってもきちんとボールに当たってくれるようになります。
そのためにも、ボールを横から払い打つような意識が大事になってきます。
横から払い打つ・・ですが、イメージしにくい方は床をほうきで掃くような意識でもいいかも知れません。
6)最初は5割から6割の力でスイングする
ショットを打ってゆく際の注意点ですが、最初は5割程度の力でボールを打つようにするといいと思います。
いきなり、10割の力で打とうとするとスイングが崩れやすいので、まずは、スイングのスピードを落として、芯で打つことに集中するようにします。
5割程度の力でボールに当たるようになってきたら、それを6割程度に上げてみます。
そのスピード、力でボールに当たるようになったら7割で打ってみます。
そんな風に当たるようになってから、ヘッドスピードを上げるようにしてゆくと、調子が上がりやすいと思います。
ちなみに、最高で8割程度までスイングのスピードを上げてもいいと思います。
ただ、それ以上の力で振るとバランスを崩したり、ヘッドの軌道がブレやすくなりますので、最高でも8割程度にするようにするといいと思います。
ちなみに、プロも特殊なショットではない限り、8割以上で振る人は殆どいないと思います。
ただ、8割の力で振るのは安定して打てるようになってからで構いません。あくまでも最初は5割から6割程度の力で打つようにするといいと思います。
7)手や腕ではなく、体の回転で打つ
ゴルフをはじめたばかりの人の中には、手や腕でクラブをひょいと持ち上げるようにして打とうとする人もいます。
そうすると、どうしても手打ちになりやすいのですが、手打ちの場合は、スイングの軌道が不安定になりやすいです。
手や腕の筋肉というのは、体の筋肉の中ではそれほど大きな筋肉ではありません。
そういった小さな筋肉に頼るよりももっと大きな筋肉を使ってスイングするようにすると、スイングも安定しやすいと思います。
具体的には、手や腕ではなくて、体の回転を意識するといいかと思います。(そうすると背中など大きな筋肉を使えます)
ゴルフの場合、(右利きの場合)バックスイングでは右に体を回転させて、ダウンスイングでは反対に左に回転させてゆきます。
そういう意味でゴルフスイングは回転運動なのですが、この体の回転を使うとスイングも安定してきます。
その際のポイントですが、バックスイングでは胸を右に向けてゆく意識、もしくは、背中をターゲット(目標)に向けてゆく意識にするといいと思います。
ダウンスイングからフォロースルーでは右を向いた胸を今度は反対に左に回転させてゆく意識です。
手打ちの直し方については、手打ちの直し方にてより詳しくご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。