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トラブル解決編

ゴルフ初心者のトップの3つの原因と直し方について

トップについてはトップの5つの原因と直し方のまとめにて、その原因や直し方についてご紹介しました。

今回は、特に初心者の方に多いトップの原因や直し方についてご紹介してゆきたいと思います。

尚、トップに悩んで多いミス、ダフリの原因と直し方については下記にて解説しています。

ゴルフ初心者のダフリの原因と直し方【こうするとダフらずに打てます】

目次

初心者の方に多いトップの原因

中級者や上級者でもトップが出てしまうことがありますが、初心者の方にとってトップ(ボールの上部を打ってしまうこと)やダフリ(ボールの手前(の芝など)を打ってしまうこと)というのは、頻繁に出てしまうミスショットかも知れません。

トップの原因といっても色々ありますが、初心者の方の場合、多いのは、

1)ボールのすくい打ち
2)スイング中に体が浮き上がること
3)右足に体重が残る

という3つになります。

1つづつ、少し詳しく見てゆきたいと思います。

1)ボールのすくい打ち

すくい打ちとは、ボールをすくい上げるような打ち方になります。

ボールは地面(芝)の上にあるわけですが、そのボールを高く上げようと思うと、本能的に、又は、直感的にボールをすくい上げたくなります。

これは自然なことだと思います。

ところが、地面に置いてあるボールをすくい上げることは非常に難しく、ちょっとでも手前からヘッドが入ってしまうと、ダフリますし、ちょっとでも先にヘッドが入り過ぎると、ボールの上部に当たってトップしてしまいます。

綺麗にボールをすくい打つためには、毎回完璧にヘッドを入れて打たなければならず、それを極端な図にするとこのような形になります。

この図を見ると、インパクトは殆ど点になります。点で毎回打たなければならないので、ミスも当然ですが、出やすくなります。

一方、プロは毎回ナイスショットを打っているように見えると思います。

「毎回よくトップもせず、ダフリもせず、綺麗に打てるものだなぁ」・・と思われる方もいらっしゃるかも知れません。

ところが、プロであっても、ロボットではありませんから、ヘッドは毎回完璧に、同じように入ってくるわけではありません。

ほんの少しですが、手前からヘッドが入って来たり、ちょっと先に入り過ぎたり・・・ということも実はあるんです。

じゃあ、何故毎回ナイスショットになるかというと・・・プロの場合はボールを点ではなくて、線、または、ゾーンで打っています。

言い換えると、ボールを真横から払い打つような打ち方か、緩やかにヘッドが下降している途中のどこかでボールをとらえる打ち方(ダウンブロー)で打っています。

アイアンの打ち方、プロとアマの決定的な違いはスイングの最下点?でもご紹介しましたが、スイングの最下点をプロとアマチュアで比較するという調査が行われています。

その結果はこうなりました。

ゴルファーのレベル ゴルフスイングの最下点(アイアン)
アマチュア ボールの2~3センチ手前
中級者 ボールの位置
シングル 中級者とプロの中間
PGAツアープレーヤー ボールの先10センチ

 

プロの場合、スイング中のヘッドの最下点がボールよりも先(ターゲット寄り)にありますが、アマチュアの場合は、ボールの数センチ手前が最下点になっています。

言い方を変えると、プロは、ヘッドが下降している最中にボールをとらえるダウンブローという打ち方で打っているのに対して、アマチュアはボールをすくい上げようとしていることになります。

ダウンブローについては何故ダウンブローで打つ必要があるの?ダウンブローとは?ダウンブローの打ち方と3つのコツにてご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。

ただ、ボールをすくい上げようとするとトップすることが多くなるかも知れません。

また、すくい上げようと思ってスイングするだけでも・・・トップが出やすくなります。

そんな時は、ボールを横から払い打つようにしてみるといいと思います。

そして、フォロースルーではヘッドを低く出してゆきます。ボールを低く打ち出すような意識で振ってみます。

このようにスイングしても、クラブについたロフト(角)とバックスピンがボールを上げてくれます。

これはゴルフの秘訣ともいえるかも知れませんが・・

ゴルフでは、ボールを上げようと思うとミスが出やすくなります。

むしろ、低く打ち出そうと思った方が、結果的にボールが高く上がったり、インパクトの質も改善されることが多いものです。

それは直感の逆ということになると思うので、最初は慣れないかも知れませんが、高く打ちたいと思った時ほど、低く打とうとした方がよいのです。

2)スイング中に体が浮き上がること

初心者の方のトップの原因として多いもう1つのことが、スイング中に体が浮き上がってしまうことです。

バックスイングの最中に体が浮き上がる方もいますし、インパクト前後で体が浮き上がってしまう方もいます。

インパクト、またはダウンスイングからフォロースルーにかけて体が浮き上がる方は、ボールをすくい上げようとしているケースが多いので、先ほどご紹介したように、ボールを真横から払い打とうとしてみてもいいかも知れません。

なかなか払い打つことができないという場合ですが、

①ミドルアイアン(7番アイアンなど)を用意します
②ボールはドライバーを打つ時のように高くティーアップして、そのボールの高さに合せてヘッドを浮かせて構えてください
③ボールを打ってゆきますが、ボールの真横を打つようにして、ボールを払い打ってみます
④この時、ボールは高く上げない意識で低く打ち出してみます。フォロースルーではヘッドを低く出してゆきます

・・・という練習をしてみるのもおすすめです。

高くティーアップされていれば、すくい打つことができ、ボールはすぐに高く上がりますから、もし、ボールがいきなり高く上がったら、ミスだと思って下さい。

高くティーアップしてあえて、低く打ち出してみます。

さて、バックスイングで体が浮き上がってしまうケースですが、これは次でご紹介する(ダウンスイングで)右足に体重が残ることと深く関係しているので、次で詳しくご紹介したいと思います。

3)右足に体重が残る

さて、バックスイングで体が浮き上がってしまうこと、ダウンスイングで体重が右足に残ってしまうことですが、どちらもトップの原因となることがあります。

体が浮き上がってしまうことと、ダウンスイングで体重が右足に残ることは意外と関係しています。

この原因となっていることですが、スイングに対する考え方(または振り方)とアドレス(構え方)にあります。

スイングに対する考え方・・・なんて言うと難しいことのように聞えるかも知れませんが、どうやってボールを打とうとしているか・・・ということだと思っていただければ幸いです。

初心者の方の場合、特にはじめてクラブを握った時などは、クラブを持ち上げて、振り降ろそうとされる方が多いです。

持ち上げて、振り降ろす・・・という打ち方をすると、クラブを持ち上げる際に体が浮き上がりやすく、また、振り降ろす際に体重が右足に残りやすくなることもあります。

じゃあ、どうしたらいいのか・・・?

ということですが、ゴルフでは、プロのスイングもそうなのですが、回転して打ってゆきます。

スイングとは、回転運動の一種と言ってもいいかも知れません。

体を回転させながら、腕を振る・・・という形です。

クラブを持ち上げて振り降ろすのではなく、体を回転させようとすると、体はスイング中に浮き上がることが少なくなります。

すると、スイングやヘッドの軌道も安定してきて、毎回、トップしたり、ダフったりせずに、それなりに打てるようになります。

体をどのように回転させればいいの?

では、体をどのように回転させて打てばいいのでしょうか・・?

その前に、先程、体が浮きあがってしまう原因はスイングに対する考え方とアドレス(構え方)にあると書かせていただきました。

実はこの体を回転させることと、アドレス(構え方)には深いつながりがあります。

もっというと、構え方さえ出来ていれば、比較的簡単に体を回転させて打つことができるのです。

でもどうやって・・?

ということですが、アドレスの作り方、構え方については、簡単にできる正しいアドレスの姿勢(ポスチャー)の作り方・構え方でご紹介しておりますので、よかったらそちらもご覧ください。

上記の記事でも書かせていただいていますが、ゴルフではクラブを握る際に(右利きの方の場合)、右手が左手よりも下に来る分だけ、右肩を左肩よりも下げて構えるのが自然な形になります。

右肩を左肩よりも(右手が左手の下に来る分だけ)下げて構えると、背骨が若干ですが、右に傾きます。

これがゴルフでは自然な形になります。

さて、ここで「体をどうやって回転させるのか?」というお話に戻りますが、体は、このアドレスでできた背骨を軸にして回転させてゆきます。

背骨はアドレスで若干、右に傾いています。

この傾きを保ったまま・・後はその背骨を軸にして体をくるっと右に回転させるだけ・・です。

ダウンスイングではこの反対、背骨をまた軸にして反対側に回転してゆきます。

体重を右に移動する時に、背骨は(傾きを保ったまま)若干右に移動します。反対にダウンスイングで左足に体重を移動させる際には、背骨は(傾きを保ったまま)左に移動します。

そういった若干の移動はありますが、ゴルフスイングは背骨が軸になります。

このアドレスでの傾きを保ったまま、背骨を軸に右に回転して、次に左に回転してゆきます。

それから、右足に体重が残る・・・ということですが、先程も書かせていただいた通り、アドレスで右肩を下げた時に背骨が若干右に傾きます。

この右への傾きを保ったまま・・・右にくるっと回転すると(背骨を垂直にして構えた時に比べて)、体重は右足に乗りやすくなります。

この状態からダウンスイングに入ると、比較的簡単に左足に体重が移動します。

ダウンスイングで体重が右足に残る原因の1つは、実は、バックスイングで右足に体重がしっかり乗っていないから・・・ということが多いです。

そして、それも背骨の傾きが関係しています。

アドレスで背骨が地面に対して垂直になっていると、右足に体重を移動させるために、体を右にスライドさせないといけなくなります。

このような形で体を右にスライドさせると、バックスイングに入ってすぐは右足に体重が移動するのですが、バックスイングのトップ付近に来ると、体重が右足から左足に移動してしまうことがあります※。

※本来であれば、スイングのトップでは体重は右足にその殆どが乗っていなければいけません

すると、ダウンスイングに入った時に今度は右足に体重が移動します。

これをリバースピボットと言います。(今回は詳しい説明は省略いたします。詳しくはリバースピボットとは?原因と直し方をご覧ください。)

ゴルフではこんな風にして、スイング中に起こるミスや問題の原因の多くが、アドレスにある・・・ということが多々あります。

多くの方はスイングそのものを直そうとされますし、アドレスのような基本的なことは嫌がられることも多いかも、知れません。

ただ、(ミスの)原因の多くはアドレスにあることが殆どと言ってもいいかも知れません。

勿論、当サイトでも、スイングそのものの直し方もご紹介していますし、そういったことが効果的なケースもあります。

ただ、そういったケースでもアドレスを見直してみる価値はあるのかなと、思います。

アドレスを直すことで得る効果というのは、長期間持続します。

スイングそのものを直す時はそうはいかないこともあります。

さて、ここまで初心者の方のトップの原因と直し方についてご紹介してきました。

その他のトップの原因や直し方については、トップの5つの原因と直し方のまとめにてご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。

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