【ゴルフ】手や指、手首、肘が痛い原因と対処方法について
今回は、ゴルフで手や指、手首、肘を痛めてしまった人に向けて、
- 1)痛みが出た時にやるべきこと
- 2)痛みが出てしまう原因
- 3)今後痛みが出ないようにするための対処方法
の3つについて解説してゆきます。
目次
痛みが出た時にやるべきことは3つ
まずはじめに、体に痛みが出た時にやるべきことですが、3つあります。
①練習を中止する
②医師に診てもらう
③休む
①練習を中止する
指や手、手首、肘など、体に痛みが出た時は無理をしないで、すぐに練習を中断してください。
無理をして練習を繰り返せば、それだけ治るのに時間がかかってしまいますので、まずは練習を中止するということが大事です。
②医師に診てもらう
強い痛みが出た場合は医師に診てもらってください。病院で診てもらう際は、どの程度で治るか、どの程度練習を休んだらいいかを聞いてみるといいと思います。
③休む
痛みがなくなるまでは練習やプレーすることを休んでください。
好きなゴルフを休まなければならないのはきついですが、ただ、まずはしっかりと治すことが大事です。
指や手の痛みの原因と対処法
次に指や手の痛みの原因と対処方法について見てゆきたいと思います。
特にゴルフを始めたばかりの人の場合、練習後に指や手が痛くなるのはごく自然なことで、多くの人がそういった痛みを経験します。
その場合は、練習を繰り返してゆくうちに自然と痛みが出なくなってゆくことが多いです。
ただ、先ほどもお伝えしたように痛みが出たら、少し休んでいただいて、痛みがなくなってから、練習を再開するようにしてください。
中級者以上の人の場合ですが、指や手が痛くなる原因は主に2つあります。
1つは、練習のしすぎ。
2つ目は、ミスヒット、ミスショットによって指や手に過度の負担がかかっていることです。
練習のしすぎについては次の対処法で解説したいと思います。
ミスヒット、ミスショットも手や指、手首や肘などには想像以上の負荷がかかり、怪我の原因になります。
ボールを芯でとらえた時、とても軽い感触だったりしますが、ボールを芯でとらえれば体にはそれほど大きな負荷はかからないものです。
例えば、スライスを直したことで手や手首、肘の痛みもなくなった、というケースもありますが、ミスショットを修正してゆくことが、怪我の予防にもつながってゆくと思います。
ミスショットの修正方法については、トラブル解決編にて様々なミスショットの原因や直し方について解説していますので、よかったらそちらをご覧ください。
4つの対処方法
練習を再開する際のポイント、痛みに対する対処方法ですが、主に4つあります。
①練習を制限する
最初の対処法は練習量を制限する、ということになります。
初心者の方の場合は、いきなり沢山のボールを打とうとするのはやめて、1回の練習で打つのは、30~50球程度を目安にしていただくといいと思います。
30球程度では物足りないとは思うのですが、それで痛みが出ないようになったら、次は50球・・という風に少しづつ球数を増やしてゆくのがおすすめです。
また、中級者以上の人の場合も、ボールの打ちすぎが原因で手や指が痛くなることも多いです。
その場合は、今の球数を痛みが出ない程度まで減らしていただく必要があると思います。
また、今後痛みを予防するという意味でも、球数は最高でも100球程度を目安にしていただくといいのではないかなと思います。
その球数でも十分に上達してゆくことが可能です。
練習では何球打てばいいか?打ちっぱなしでの球数は○○○球がいい!
②ボールを打たずにティー打ちをする
これは初心者の人におすすめの方法になりますが、最初はボールを打たずに、ティー打ちをするというのもよい方法だと思います。
練習場のティーを一番高い位置に設定したら、ボールは使わずにそのティーを打ってゆきます。
↓のようなゴムティーをボールの代わりに打ってゆきます。
ティー打ちであれば、手や指にかかる衝撃もボールを打つことに比べると格段に少ないので、ボールを打った後に強い痛みが出るような人は、最初はティー打ちからはじめていただくのも一つの方法だと思います。
③ボールをティーアップして打つ
これは初心者だけではなく、中級者の人や場合によっては上級者の人であっても、手や指に痛みが出た人にはおすすめの方法になります。
まず、アイアンの場合ですが、ボールが1センチ程度地面から浮く程度の高さにティーアップして打ってゆきます。
その他、ユーティリティやフェアウェイウッド、勿論ドライバーもティーアップして打ってみてください。
ティーアップの高さの目安については下記にてご紹介しています。
図解!ドライバーのティーアップの高さとその基準
フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンのティーアップの高さ【これが基準です】
ドライバーはそもそもコースでもティーアップして打ちますから、練習でもティーアップして打ちます。
フェアウェイウッドはコースでは芝の上から打つこともありますが、初心者の人がフェアウェイウッドの練習をする際は、ティーアップして打つのがおすすめです。
中級者以上の方は、痛みがなくなった時点でマットの上から打っていただくといいかと思います。
ユーティリティやアイアンに関しても、痛みが出なくなるまではティーアップして打つのがおすすめです。
もし、その形で練習を続けて、痛みが出ないようになったら、その時点でマットの上にボールを置いて打っていただくといいかと思います。
④グリップの握り方を変えてみる
グリップの握り方ですが、3つの種類があります。
1.オーバーラッピンググリップ
2.インターロッキンググリップ
3.テンフィンガーグリップ
このうち、1と2のオーバーラッピンググリップとインターロッキンググリップは、指が痛くなりやすいグリップになります。
もっとも、それでも慣れてくれば自然と痛みが出ないようになるのですが、痛みがそれでも続くような場合は、テンフィンガーグリップを試してみるのもおすすめです。
テンフィンガーグリップはゴルフ初心者の人は特に違和感なく握ることができるグリップですし、他の2つの握り方に比べると痛みが出にくいグリップだと思います。
また、力のない人や病気やケガで握力が低下してしまった人にもテンフィンガーグリップはおすすめです。
中級者以上の方の場合、グリップの握り方を変えるのはとても違和感のある作業になるかも知れませんが、グリップの握り方を変えて、痛みが出なくなる人もいますので、場合によってはグリップを変えることを検討していただくのもいいかも知れません。
テンフィンガーグリップの握り方についてはテンフィンガーグリップの握り方にて写真付きでご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。
手首や肘の痛みの原因と対処法
次に手首や肘の痛みの原因と対処法についてです。
手首や肘の場合は、打ち方に問題があるケースが多いです。
具体的には、ヘッドを上から落とすような打ち方、極端な言い方をすると、打つ時にドズン!とヘッドをマットに叩きつけるような打ち方をしていると、手首や肘の怪我につながりやすいです。
この場合の対処方法ですが、上から叩きつけるような打ち方を変えてゆく必要があります。
どのように変えたらいいか?
ということですが、ボールを横から払い打つような形にしていただくと、手首や肘への負担が減ります。
そのために、先ほどご紹介したようにボールをティーアップして打つ練習がおすすめです。
ボールを打つ際ですが、ティーアップしたボールの横っ面を打つ意識で打っていただくと、ボールを横から払い打つ形になりやすいです。
また、下記の図のようにティーアップを極端に高くして、ボールを真横からとらえる意識で打つ練習もおすすめです。
構える際も漠然とボール全体を見たり、ボールの上の部分を見るのではなく、ボールの横(フェースを当てたいスポット)を見て構えるようにするといいかと思います。
ティーアップして打つ練習で痛みが出ないようになったら、その時点でボールをマットに置いて打ってみてください。
また、手首、肘に関しても、打ち方に問題がなくても、練習をしすぎて痛みが出る場合もあります。
その場合は練習量や練習の頻度を落として、少し様子を見ていただく必要があると思います。
また、場合によってはクラブやまたはシャフトの交換も検討する価値はあるかも知れません。手首や肘への負担が少ないシャフトに変えてみることで問題が解決する場合もありますので。
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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。