ゴルフボールの位置:必要以上に左に置く癖
ゴルフボールの位置(ボールポジション)を気にされたことはあるでしょうか・・・?
恐らく殆どの方は、ボールの位置は、あまり気にされていないのではないかと思います。
しかし、ゴルフでは両足の位置がアドレスの時点から決まっているために、ボールの置き方一つで打てるボールも打てなくなってしまう場合もあります。
ボールを左、左へと置いてしまう・・・
ゴルフボールの位置は9番アイアンでスタンスの真ん中が基準になることをご紹介しました。
クラブが長くなるにつれてスタンスが広くなり、ボールは少しづつ左足寄りになります。(図解!ボールの位置。ドライバーからサンドウェッジまで参照)
しかし、多くの方はボールの位置を必要以上に左足寄りにしてしまう癖があります。その原因の一つはフェースがダウンスイングで閉じるのが遅いこと(開いていること)です。
そのため、フェースを閉じるための「時間稼ぎ」にボールを左に置く場合と、アドレスからバックスイングまでに何かしらの問題があって、リバースピボットをしていることが原因の場合などが考えられます。
トッププロでさえゴルフボールを左に置く癖があるプレーヤーもいます。
アーニー・エルスはこんなことを話しています:
Ball position is everything in iron play. If you aren't careful about it, you can create some major problems in your game just by getting an inch or two off. One of my tendencies is to let the ball drift too far forward in my stance,and it's something I've been working on with David Leadbetter.
[Reference: Find consistency with ball position Ernie Els,GolfDigest Magazine]
アイアンショットではボールポジションが全てと言ってもいいでしょう。注意していなければ、ボールポジションが数センチ移動しただけで大きな問題につながることもあります。私にはゴルフボールの位置を左に置きたがる癖がありますが、デビット・レッドベターと一緒にその改善に取り組んでいます。
アーニー・エルスはボールを左に置きすぎてしまうと、ダウンスイングで腰をターゲット方向にスライドしなければならず、そのため、ディボット跡は深くなりボールは吹け上がることが多いと話しています。
もう一つの理由
ゴルフボールの位置を左に置きたくなるもう一つの理由は「勢いをつけたい」からではないでしょうか?
例えば、ハンマーか何かで壁を叩こうとしたとします。思い切り強く叩いて壁を壊すには少し壁から離れる必要があります。
ゴルフもまた同じような心理が働いて、思い切りボールを叩くには少し離れて・・・つまりボールを必要以上に左に置きたがってしまうのではないかな・・・と。
しかし、ゴルフにはバックスイングというものがあります。
バックスイングでは右サイドに体重を殆ど移動します。そしてその過程で頭の位置は少し右へ移動します。
つまり、「勢い」はバックスイングでつけるものであって、アドレスでバックスイングの働きをこなそうとすると、ダウンスイングでは腰を必要以上にスライドさせるなどといった余計な動作で調整せざるを得なくなってしまうこともあるかも・・・知れません。
この場合は、体重移動に問題があるのであって、ボールの位置を左に置いてもその問題は直らないのかも・・知れません。体重移動についてはゴルフスイング編のバックスイングで多くご紹介しておりますので、そちらも参考にしていただけたら幸いです。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。