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スライスの直し方編

プロとスライサーの2つの違い

アメリカでプロとスライサーを比較する実験が行われました。その中でも特に大きな違いとなった2点をご紹介したいと思います。

勿論、違いというのはそれだけではないのですが、特にスライスに関係している部分をご紹介したいと思います。

スライスに関しては、ゴルフ基礎編グリップの記事やスライスの直し方も参照いただければ幸いです。

1.テークバック(バックスイング)と肩の回転

テークバックスタート時、クラブシャフトが地面と平行になるポジションが最初の違いです。この位置での違いは肩の回転です。

プロはこの時点で肩を55度回転させているのに対して、スライサーは30度しか肩を回転させていませんでした

プロはバックスイングで90度前後肩を回転させますので、その6割以上をバックスイングのスタート直後に終えていることになります。

一方、スライサーの場合、肩を回転させるのが遅く、バックスイングの終わりになってから、より肩を回転させる必要がでてきます。

この実験によると、この肩の回転の遅さが次に挙げる2つ目の問題点にも関係しているようです。

直し方のポイント:

プロは早い段階で肩(体)を回転させていたわけですが、こうすることで、体重も右に移しやすくなります。

アマチュア(スライサー)の場合、肩を回転が少なく、手や腕だけでクラブを振り上げようとしているわけです。

こうやって手や腕だけでクラブを振り上げようとすると、体重がバックスイングで左足に残りやすくなり、リバースピボットの原因になることがあります。

さて、直し方ですが、バックスイングでクラブシャフトが地面と平行になるポジションまでは、クラブを振り上げる意識をやめて、胸を右へと回転させるイメージにすると良いと思います

このクラブシャフトが地面と平行になるポジションで胸が斜め右45度から55度を向くように意識します

バックスイングのスタートで、クラブを振ることよりも胸の回転を意識することで、体重も右にしっかり移せるようになると思います。

2.ダウンスイング

ダウンスイングの途中、ちょうど、グリップ(両手)がベルトバックルの高さに来た位置が2つ目の違いです。

プロの場合、この位置で腰は10度オープン、スライサーは10度クローズでした

この位置でプロとスライサーの右肩の位置を比較すると、プロに比べてスライサーの右肩の位置が明らかに高かったのです。

バックスイングスタート直後にこの傾向が出ていて、プロがダウンスイングスタート直後に右肩を下げるような動作をしているのに対して、アマチュアの場合は、この時、左肩を地面に向かって下げるような動きが見られました。

直し方のポイント:

上記を簡単に言うと、プロはインサイドからクラブを振り下ろしているのに対して、アマチュアの場合はアウトサイドからクラブを振ろうとしている・・・ということになります。

この直し方については下記の記事も参考にしていただければ幸いです。

切り返しのコツとマジック・ムーブとは?

もう1つのポイントですが、ターゲットを決めて、そのターゲットライン(ボールとターゲットを結んだ線)に対して両足、両肩が平行になるように構えます。

100ヤードから150ヤード先にある何かをターゲットにしてみてください。

そして、ボールを打つわけですが、ボールがターゲットよりも10ヤードから15ヤード右に飛び出すイメージでスイングしてみてください

それまでアウトサイドからボールを打っていた方はそのイメージで打っても、インサイド・アウトのスイングにはならず、インサイド・インのちょうどよいスイングになるのではないかと思います。

スライサーの方がインサイドから振ると、ものすごいスライスになることがあります。右に飛び出して、さらに右に曲がるスライスです。

これはスイングの軌道が問題というよりも、フェースの向きが原因かと思います。

この場合はフェースの向きも同時に修正する必要があると思います。それについてはドライバーのスライスの直し方:ドローボールを打つ練習をするをご覧いただければ幸いです。

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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。