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スライスの直し方編

スライスの直し方とショルダーターン(肩の回転)

少し前の話ですが、PGAツアープロが平均でどれだけのショルダーターン(肩の回転)をしているのかを調査した結果が発表されています。

その時の結果は平均で89度でした。(バックスイングでの肩の回転の深さ)

ショルダーターンが浅く、腕だけを振り上げるバックスイングをした場合、ダウンスイングではクラブが外側から下りてきやすくなります(アウトサイド・イン)。

肩を正しく、そして十分に回転させることができれば、クラブもダウンスイングで飛球線の内側から振り下ろしやすくなりますし、さらに飛距離も出るようになります。

肩の回転を体感するためにこんな練習があります。

1)まず、両足は肩幅程度に開きます。

そしてクラブを肩にかつぐようにして持ってください。

頭の後ろにクラブを回し、クラブの両端を右手・左手でそれぞれ握ります。バーベルを肩にかつぐような感じです。

2)次にアドレス姿勢を作るようにして前傾姿勢をとります。

ひざは軽く曲げます。

前傾姿勢を作るときは足の付け根から前傾してください。(↓の写真の赤い丸の辺りから前傾するようにします)

次に右肩を少し下げます。左肩が高くなるようにします。(左利きの場合はその逆。)

3)背骨が若干、右側に傾いている状態になると思いますので、その背骨を軸にして、肩を回転させます。(ゴルフスイングの軸について)

この際、頭が若干右に動くと思いますが、それでかまいません。

背骨の角度には気をつけますが、頭は肩を回転させる過程でほんの少し右へ行くのは自然だと思います。

このようにしてバックスイングのトップまで肩を回したら、今度はフォロースルーまで持っていきます。

ここでもう1つのチェックポイントがあります。

まず、アドレスの姿勢を上記のようにとる前にクラブを地面に置きます。そのクラブは飛球線と垂直になるようにセットします。

そして、上記のようにアドレス姿勢をとる際は地面に置いたクラブが右足の内側の部分に触れているようにします。

そして、バックスイングのトップまで上記のように行います。

トップに来た時に肩にかついでいるクラブが地面に置いたクラブの真上に来ているように意識してみます。

この練習をすると正しい肩のターンだけでなく、体重移動の感覚もつかめるのではないかなと・・・思います。

次は、体が硬い方でも十分なショルダーターンができるような方法についてご紹介します。

トップでの肩の回転が浅い場合は?

肩の回転が深いほど飛距離は出ます。

ただ、もしかしたら体が硬くてそれほど肩を回転させることができない・・・という方もいらっしゃるかも知れません。

その場合ですが、ショルダーターン(肩の回転)を大きくする方法が2つあります。

1)スタンスを狭くする

1つ目はスタンスを狭くするという方法です。

スタンスを大きくすると下半身が安定しますが、バックスイングでは少し回転し難くなることがあります。

そこで、ショルダーターンが不十分(90度以下)だと感じている方はスタンスをいつもよりも少しだけ狭くしてみてもいいかも知れません。

2)右足のつま先を外側に開く

2つ目の方法は右利きのゴルファーの場合、右足のつま先をいつもよりも大きめに開いて(外側に向けて)アドレスをとるということです。

右足のつま先を開けば、バックスイングで肩や体をいつもよりも大きく回転させることができます。

逆に左足のつま先をいつもよりも開けば、ダウンスイングで体を回転しやすくなります。

右へのプッシュアウトやスライスが多いという方は左足のつま先をいつもよりも開いてあげると、問題が改善することもあります。

クラブヘッドを置いたまま・・・肩を回転させるとフェースが閉じる

ここまでスライスの直し方とショルダーターン(肩の回転)について見てきましたが、バックスイングの直後にフェースを開いてしまったり・・・クラブをインサイドに引きすぎてしまったことが原因でスライスしてしまうことがあります。

特にバックスイング始動時に手だけでクラブを動かすような形になると・・・フェースが開きやすくなりますし、バックスイングのスタート時に開いてしまったフェースをスイング中に閉じるのはとても難しくなります・・。

そのため、バックスイングスタート時はとても大切で、特にスライスを直すためにはフェースを開かないようにする必要があります。

意識としては若干閉じながら上げる(テークバックする)イメージでもいいかも知れません。

そのためには、あくまでもイメージですが・・・クラブヘッドをその場に残したままテークバックをスタートするようなイメージでもいいと思います。

バックスイングで体の回転がスタートしているのに、クラブヘッドはアドレスの位置のまま・・・そして、その後にやってクラブヘッドがついてくる・・・そんなイメージです。

実際、大袈裟にこの動きをしてみるとフェースがバックスイングで少し閉じるような形になりやすく、特にスライサーの方には効果的な方法というかイメージだと思います。

ヘッドを置き去りにして・・・バックスイングをスタートするそんなイメージです。

肩を回そうとすると、スウェーしてしまう時は

バックスイングで肩を回そうと意識すると、体が右に流れてしまう(スウェーしてしまう)という方もいらっしゃるかも知れません。

バックスイングでスウェーしてしまうと、どうしてもダウンスイングでクラブをアウトサイドから振り降ろしてしまいやすくなります。(アウトサイド・インのスイング軌道になりやすくなります)

話は少し変わりますが、以前ある調査でアマチュアゴルファー10人に対して、バックスイングの時に右肩を後ろに引く意識でテークバックしてくださいと伝えたところ、その殆どの方がいつもよりもバックスイングが深くなった・・・という結果になったことがありました。

これは以前、バックスイングで体を回転させる簡単な方法とは?でもご紹介しましたが、バックスイングで肩を回転させようとしてうまくいかないような場合は、右肩を後ろに引くような意識でスイングしてみるのもいいかも知れません。

その方が結果的には肩を、または、体をより深く回転させることができるようになることがあります。

スウェーというのは回転せずにクラブを持ち上げようとしてしまった時にも起こりやすくなりますが、右肩を後ろに引く意識でテークバックしてみることで、スウェーが改善されることもあるかと思います。

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