ゴルフスイング 「素振りの方法とその効果について」
素振りというのはゴルフ以外のスポーツでは特に重要視されます。
野球にしても、テニスにしてもそうですが、素振りはとても大切な基本だと思うんです。
しかし、特にゴルフに関しては素振りの重要性についてあまり理解されていないように思います。ゴルフを始めると、まず打ちっぱなしに行ってボールをいきなり打ち始めます。
レッスンを受けたり、スクールにでも入れば別ですが、そうでないと素振りなしでいきなりボールを打ち始めてしまいます。
しかし、プロは素振りの重要性がわかっています。それは素振りの効果をよく理解しているから・・・だと思うんです。
2つの効果がある
素振りには、2つの効果があると思います。
1)体をリラックスさせる働き
硬くなった筋肉をほぐし、体をリラックスさせる効果です。
ショットの前に行うことで体をリラックスさせることができます。
体というのは静から動への動きというのが苦手なところがあって、全く動いていない状態からいきなり動き出すのが不得意です。
だから、ウォーミングアップをしてから運動をするわけですが、ゴルフでは順番を待っている間やホールとホールの間をカートに乗っていたりすると体が「静」の状態になります。
その体にこれからショットを打つよ・・・とサインを送るのが素振りです。そうすることで「動」から「動」という流れができて体もスムーズに動きやすくなります。
2)ショットのリハーサル
タイガー・ウッズは以前こんなことを語ったことがありました。
アマチュアのゴルファーがよく実際に打とうとしているショットとは全く関係のない素振りをするのを見かけますが、それは時間と労力の無駄です。
・・・素振りというのは実際のショットのリハーサルという意味合いもあると思うんです。
ですから、体をほぐすためにする目的以外で素振りをする際は、どんなショットを打ちたいのか・・・ということを頭に入れておく必要があると思います。
例えば、ドローボールを打ちたいのか、フェードを打ちたいのかで素振りも変わってきます。
ゴルフというのはやり直しができない1発勝負ですが、素振りはそのリハーサルです。
しっかりとしたリハーサルを行っていれば、本番ではそれは「2回目」という意識でショットを打てるかも知れません。
コンサートでもリハーサルをしないアーティストはいないと思います。そして、リハーサルもいい加減にやるのではなく、本番と全く同じようにやります。
だからこそ、リハーサルの意味があるし、本番でうまくいくと思うんです。
ゴルフも本番でどのようなショットを打てるかというのは、どのようなリハーサルをするのかにかかっているのかも・・・知れません。
素振りの方法と注意したいポイントについて
さて、ここからは実際に素振りの方法と注意すべきポイントについて・・です。
1)実際にそこにボールがあると想定する
これはとても大切なことなのですが、素振りをする際はただクラブを振るのではなくて、ボールがそこにあると必ず想定して素振りをする必要があります。
芝の一部でもいいですし、マットの端、カーペットがめくれたところ・・・なんでもいいですが、目印になるようなものを見つけて、それがボールの位置だと想定して素振りをします。
ボールをイメージして素振りをしないと素振りの効果が薄れてしまいます。
ゴルフスイングというのは、軌道にしてもフェースの向きにしても何にしてもそうですが、ボールの位置によって大きく変わってきます。
ボールがスタンスの真ん中にあるのと、左や右にあるのとではスイングの軌道も大きく変わってきます。
ですから、ボールの位置を想定して素振りをすることが一番の基本だと思います。
大袈裟な言い方になりますが、それをやらなければ素振りをする必要もないと言えるのかも知れません。
2)本番と全く同じように。打ったボールの音を聞く
素振りをする時に多いのがルックアップです。早い段階で体を左に回してしまうこと。ターゲットの方向をインパクト前に見たり。
こういう素振りは振り遅れのリハーサルをしているようなもの・・・です。
ツアープロで本番と全く同じように素振りをしてから打つ選手がいました。メジャー大会にも優勝したデイビス・ラブ三世という選手です。
彼の素振りは本番と全く同じでした。
素振りをする際はボールがそこにあるとイメージして行うと書きましたが、実際にはボールは打たないわけですが、そのイメージしたボールをとらえている音を頭の中で聞くのも効果的な方法です。
そうすると自然と素振りでのルックアップが止まります。
イメージの中でのインパクトでボールをとらえているところを素振り中にイメージします。
そして、そのインパクトの音を頭の中で聞く・・・というのがとても効果的だと僕は思っています。
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