【ゴルフ】打つ前の素振りについて考えたい4つのこと【打つ前に素振りはする?しない?】
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
前回、素振りのように打つには?素振りはいいのに本番で打てない理由では素振りのように打つ方法、そして、素振りはいいのに本番で打てない理由についてご紹介しました。
今回は、ショットを打つ前の素振りについてお話ししていきたいと思います。
具体的には、
①ショットを打つ前の素振りの効果
②打つ前の素振りは2種類ある
③素振りをする際の注意したいこと
④打つ前に素振りをした方がいいか?しなくてもいいか?
ということについて見ていきたいと思います。
目次
ショットを打つ前の素振りの効果
まず最初に、ショットを打つ前に行う素振りの効果ですが、主に3つあります。
①体をほぐす効果
1つ目が、体をほぐす、もしくは体を適度にリラックスさせる効果です。
人の体は静から動への動きが苦手で、全く動いていない状態からいきなり動き出すのがあまり得意ではありません。
だから、準備運動をしてから運動をするわけですが、ゴルフでは順番を待っている間やホールとホールの間にカートに乗っていたりすると体が一旦、「静」の状態に戻ります。
その状態の体を動の状態にするのに効果的なのが、素振りです。
素振りをすることで、筋肉の温度が上がり、血行がよくなります。その結果、体を適度にほぐれた状態、スイングをするのに適した状態に持ってゆくことができます。
②ショットのリハーサル
2つ目の効果が、本番のリハーサルになる、ということです。
ゴルフはやり直しができない1発勝負ですが、素振りはそのリハーサルになります。
そのため、素振りをすることで、本番ではある意味、「2回目」という意識でショットを打つことができます。
③心の準備をする
素振りには、これから打つショットのイメージを作る、また、体にこれからショットを打つよというサインを送るといった効果もあります。
打つ前の素振りは2種類ある
ショットを打つ前に素振りですが、主に2つのやり方、考え方があります。
①本番のリハーサルとして行う
1つ目が本番を想定して素振りをする、というやり方です。
タイガー・ウッズが以前、
アマチュアのゴルファーがよく実際に打とうとしているショットとは全く関係のない素振りをするのを見かけますが、それは時間と労力の無駄です。
そんな風に語ったことがありましたが、本番のリハーサルとして行う素振りは、ただクラブを振るということはせず、明確に本番を想定した形で素振りをしてゆきます。
この具体的な方法については後ほどご紹介します。
②①以外の目的で行う(癖の修正、筋肉をほぐすなど)
2つ目が、体や筋肉をほぐす目的で素振りをする、というやり方です。
素振りは体や筋肉をリラックスさせるためだけに行う選手もいて、そもそも素振りを本番のリハーサルとは考えていない人もいます。
勿論、1つ目の考え方のように、素振りを本番のリハーサルとしてとらえている選手もいますが、中にはそんな形で素振りと本番を別々のものであると考えている選手もいます。
素振りをする際の注意したい3つのこと
さて、素振りをする際に注意したいことですが、特に先ほどご紹介した本番のリハーサルとして行う場合は、以下の点に注意します。
①本番と同じように構える
素振りと本番で構え方に違いが出てしまっている人も多いのですが、構え方が違うと、スイングにも差が出てくるんですね。
例えば、ゴルフの場合、右手が左よりも下に来る分だけ、右肩も左肩よりも少し下がった形で構えます。
もし、この右肩の位置が高くなってしまうと、スイング中にクラブフェースが開きやすく、スライスが出やすくなります。
アドレスでは右肩を下げる。背骨の傾き(右に傾けること)。肩が開く理由についても
ですので、素振りの時に右肩がもし高すぎる場合、スライスを打つリハーサルをしているような形になってしまうんですね。
この詳しい理由は今回は割愛しますが、ただ、そういった形で、素振りの時に違う構え方をしているせいで、それが本番でのミスにつながってしまっているケースもあります。
ですので、素振りであっても、本番と同じように構えることが大切です。
②ボールを想定して素振りをする
ゴルフスイングというのは、ボールの位置次第で大きく変わってきます。
例えば、ボールを左に置きすぎると、スイングの軌道はアウトサイド・インになりやすいです。
反対に、ボールを右に置き過ぎると、スイングの軌道はインサイド・アウトになります。
こんな風にして、ボールの位置次第でスイングは変わってしまうので、素振りでもボールの位置を明確に意識して行う必要があります。
③本番と同じ精神状態で素振りをする
3つ目の注意点が、素振りは本番にできるだけ近い精神状態で行うということです。
素振りを本番の時とは全く違う精神状態で行ってしまうと、素振りの効果は半減します。
特にリハーサルの目的で素振りをする際は、本番のショットだと頭の中でイメージしながら、素振りを行うことが大切になります。
素振りの際に注意したいことを3つご紹介しましたが、詳しくは素振りのように打つには?素振りはいいのに本番で打てない理由にてご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。
打つ前に素振りをした方がいいか?しなくてもいいか?
さて、ここまで打つ前の素振りについて色々と見てきましたが、打つ前の素振りはした方がいいでしょうか?それともしなくてもいいでしょうか?
これは実はプロや専門家によっても意見がわかれるんですね。
素振りはした方がいいという言う人がいる一方で、素振りをしないことをすすめる専門家もいます。
例えば、クラブアナリストのマーク金井さんは自身のブログで
・素振りと本番のスイングが全く違う
・素振りと本番のスイングでクラブの軌道が全く違う
・素振りと本番のでリズム・テンポが全く違う
・素振りでエネルギーを使い果たしている
という人が多いことを理由に、素振りはしないことを推奨されています。
そして、もし素振りをするなら、ボールを打つつもりで素振りをすること、そして、構えた位置にヘッドが戻ることを意識して1回だけ素振りをすることをすすめていらっしゃいます。
僕自身はどちらをおすすめするかと言うと、先ほどの2つの素振りのうち、少なくとも体をほぐす目的の素振りはやった方がいいと思っています。
リハーサル目的の素振りに関しては、試していただいて、もし自分に合うと思われたら、ルーティンの1つとして取り入れてみてもいいかも知れません。
また、普段は体をほぐす目的の素振りをしておいて、特殊なショット、例えば、大きくボールを曲げたいといった場合のみ、リハーサル目的の素振りをするというのもおすすめです。
ということで、今回はショットを打つ前の素振りについて色々と見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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