バックスピンをかけないバンカーショットの打ち方
バンカーショットの打ち方とバックスピンのかけ方ではバンカーからいかにしてスピンをかけるか、についてご紹介しました。
ただ、コースではバンカーからのスピンのきいたショットも必要ですが、その逆、スピンがかかっておらず、落ちてから転がるランニングショットのようなバンカーショットも時にとても効果的なショットとなることがあります。
スピンが効いたバンカーショットはキャリー(ボールが地面に落ちるまでの距離)でピンの近くまで打って、スピンで止める・・・という方法。
スピンをかけない打ち方は、ボールをできるだけ早めにグリーンに落として、後は転がしてゆく打ち方。
どちらが簡単か・・・と言われると、スピンをかけないで転がしてゆく方が簡単だと思います。これはアプローチショットでも同じことが言えます。
それはこんな実験をしてみるとわかります。
練習グリーンの近くに立って、手にボールを持ちます。
そして、そのボールを手で投げてピンに近づけてください・・・と言われると、多くの方がボールを高く投げてピンに近づけようとするよりも、転がしていった方がピンに寄ると思うのです。
バンカーショットでもグリーンエッジからピンまでの距離があり、あごが低めのバンカーからのショットの場合は低く打って転がすバンカーショットを打った方が簡単・・・ということになると思います。
スピンがかかっていないバンカーショットの打ち方
スピンをかけないバンカーショットの打ち方は非常にシンプルですが、上手に打てるようになればそれなりの武器になります。
打ち方はまず:
①クラブフェースをいつものように開かないでグリップする
②体の向きもいつもよりも開かない(フェースの開き具合にあわせる)
③ボールはいつもよりやや右に置く
④いつもより手前からヘッドをいれ、砂を多めにとる
⑤いつもよりもフラットなスイングをする
④のいつもより手前からヘッドをいれる方法はフィル・ミケルソンも実践していた方法です。バンカーショットならいつもはボールの5センチ程度手前を狙いますが、さらに手前からヘッドを入れます。
いつもよりも手前からヘッドを入れる分だけ砂を多めにとることになりますが、こうすることでボールのスピンを殺します。
最後のスイングですが、特に意識してスイングの軌道を変える必要はありません。フェースの開き具合を調整し、それにしたがって体の向きを調整することで自然と軌道は修正されるはずです。
このバンカーショットはいつもよりも低く出て、スピンがあまりかかってないため、一度グリーンに落ちてから転がります。
一度慣れてしまえば、案外距離感が出しやすいショットであると感じると思います。
それから、低く打つ場合のイメージトレーニングのようなものがありますので、ご紹介します。
これはお風呂で出来るトレーニング・・・というか遊び(笑)です。お風呂に入ったら右手の平で浴槽のお湯を「バシャーン」と壁に向かってとばします。
このお湯を高く飛ばせば高いバンカーショット、低く出すことができれば低いバンカーショット。原理は似ているのです。
もう1つの打ち方
それからもう1つ。
転がらないバンカーショットの打ち方があります。これはトッププロでもこの打ち方をしている人が稀にいるようですが・・・打ち方は簡単に言ってしまうと、砂を多めにとります。
バンカーショットを打つ時、砂を削り取るような形になりますが、その砂を削り取る時、少し深めにヘッドを入れる・・・という方法があります。
構え方などは普通のバンカーショットの打ち方で構わないと思います。
ただ、少し上からヘッドを入れてゆく形です。スピンというのは砂を薄くとることでより多くかかりますが、砂を多めに取ることでスピンを抑えます。
ポイントは・・・1)砂を多くとる、2)ヘッドを少し深めに入れる、3)インパクトで必ずヘッドを加速させる・・・ということになると思います。
砂を多くとった結果、自然とフォロースルーが小さくなりますが、インパクトでは必ずヘッドを加速させる・・・という点が特に大事なポイントになると思います。
スピンをかけず、転がすことで出す距離感は手でボールを投げる練習をすることでその感覚がつかめるのではないかなと思います。
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