【パター】クロスハンドグリップの特徴とメリット・デメリット【どんな人に向いているか?】
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
今回はクロスハンドグリップについて、具体的には
- ①クロスハンドグリップの3つの特徴
- ②クロスハンドグリップの4つのメリット
- ③クロスハンドグリップの3つのデメリット
- ④クロスハンドグリップはどんな人に向いているか?
の4つについて解説していきたいと思います。
目次
クロスハンドグリップとは?3つの特徴がある
最初にクロスハンドグリップについて簡単にご紹介します。
クロスハンドグリップとは、下の写真のようにリバースオーバーラッピンググリップとは反対で、左手が右手よりも下になるグリップの握り方です。
クロスハンドグリップの特徴は主に3つあります:
①両肩のラインがより水平に近くなる
クロスハンドグリップは、左手が右手よりも下になることで両肩のラインが地面に対してより水平になります。
そうすることで、カップに対してスクエアに構えやすくなる、又はラインを出しやすくなるという特徴があります。
②右手の余計な動きを抑えることができる
利き手の右手を使い過ぎてパット、またはストロークが不安定になるケースが多いですが、クロスハンドグリップは左主体で打つため、そういった右手の使い過ぎを予防してくれます。
③左手首がインパクト前後で折れ曲がってしまうことを防ぐことができる
左手首がインパクト前後で折れ曲がってしまっていることでパットを外してしまうケースもよくありますが、クロスハンドグリップはそういったミスを予防できます。(左手首が折れ曲がってしまうことが少ない)
クロスハンドグリップの4つのメリット
さて、ここからはクロスハンドグリップのメリットとデメリットについて見ていきたいと思います。
まずメリットですが、クロスハンドグリップのメリットは主に4つあります。
①ストロークが安定する
②右手の余計な動きを予防する
1つ目が、ストロークが安定すること。
2つ目が、右手の余計な動きを予防できることです。
クロスハンドグリップにする人の多くは、その以前には右手が下になるリバースオーバーラッピングで握っていた人が多いと思います。
そういった方々は何故、クロスハンドグリップに変えようと思ったかというと、パットが安定しないからなんですね。
もっと言うと、ストロークが安定しない、パットが左右に外れて安定しないからという理由でクロスハンドグリップに変える人が多いです。
クロスハンドグリップは左手が下になるようにパターを握りますが、そうすると左手主体で打つ形になって、右手の余計な動きを抑えることができます。
パットやストロークが安定しない人は多くの場合、利き手の右手が余計な動きをしてしまって、その結果ストロークが不安定になったり、パットそのものが不安定になっているケースが多いですが、クロスハンドグリップにすることでそういったミスを抑えることができます。
その結果、ストロークが安定する、パットそのものも安定するという、そんなメリットがあります。
③引っ掛けを予防できる
④ラインが出しやすい
3つ目が、引っ掛けを予防できること。
4つ目が、ラインが出しやすいということです。
クロスハンドグリップには引っ掛けを予防する効果が期待できます。
これは何故か?ということですが、引っ掛けが頻繁に出ている方の場合は、構えた際に右肩が前、ボール方向に出ていることが多いです。
右手を左手よりも下にしてパターを握ると、右肩が前、ボール方向に出やすくなるんですね。
ただ、右肩がボール方向に出てしまうと、ストロークがアウトサイド・インになって、引っ掛けが出やすくなります。
一方、クロスハンドグリップの場合は左手が右手よりも下になります。
このように握ると両肩のラインがより水平に近くなるのですが、それと同時に右肩が前に出にくくなります。
すると、アウトサイド・インの軌道が自然と修正されて、引っ掛けが出なくなるんですね。
そんな風にして、クロスハンドグリップにすることで右肩が前に出なくなり、その結果、ラインが出しやすくなったり、真っすぐに打ちやすくなるのこともクロスハンドグリップのメリットかなと思います。
クロスハンドグリップの3つのデメリット
一方、クロスハンドグリップのデメリットは主に3つあります。
①距離感が悪くなる
②右手の感覚を生かしにくい
1つ目が、距離感が悪くなる。
2つ目が、右手の感覚を生かしにくいということです。
クロスハンドグリップのメリットで右手を抑えることができる点を挙げましたが、それはそのままデメリットにもなります。
特に利き手が右手の人にとっては利き手の感覚を生かしにくく、その結果、距離感が合わないと感じる方もいます。
距離感を出す上で、利き手の右手はとても重要な役割があるんですね。
ただ、中にはクロスハンドグリップにすることでストロークが安定して、距離感を出すことに集中できるため、むしろ、距離感が合うようになると感じる人もいます。
③ダウンブローになりやすい
3つ目のデメリットがヘッドの軌道がダウンブローになりやすい点です。
クロスハンドグリップは左手が右手よりも下に来ることから、左肩の位置が下がりやすく、その結果、ヘッドの軌道がダウンブローになりやすいんですね。
パターはアッパーブロー or ダウンブローで打つ?【5万回の調査でわかったパットの名手の打ち方】でもご紹介しましたが、パターの名手と呼ばれる人達は若干アッパーブローで打っています。
ダウンブローで打ってしまうと、ボールが跳ね上がってラインから外れてしまう確率が高くなる、そう指摘する専門家もいますが、ストロークがダウンブローになるとボールの転がりが悪くなる可能性があります。
ですので、ダウンブローになってしまうことを防ぐためには、クロスハンドグリップで構える際は左肩を必要以上に下げないようにする必要があります。
クロスハンドグリップはどんな人に向いているか?
最後にクロスハンドグリップはどんな人に向いているか?ということですが、クロスハンドグリップはこんな人に向いている可能性があります。
- ストロークを安定させたい人
- ショートパットが苦手な人
- 右手を使い過ぎている人
- 引っ掛けが多い人
- 真っすぐに打てないと感じている人
こういった人はクロスハンドグリップを試してみる価値はあると思います。
ということで、今回はクロスハンドグリップの特徴とメリット・デメリットについて色々と見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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