フィル・ミケルソンのパターのコツ
フィル・ミケルソンのパッティングの特徴の1つはテークバックする直前にグリップを前にほんの少しだけ動かす動作(以下、フォワード・プレス)です。
このフォワード・プレスのやり方は簡単で、パッティングのアドレスをとったら、テークバックをする直前に両手のグリップをターゲット方向に5センチ程度動かします。
そして、その反動を利用してテークバックに入ります。
フォワード・プレスの利点についてフィル・ミケルソンは下記のようなポイントを挙げています:
・ハンドファーストのインパクトになりやすくなる
・パッティングのテンポやリズムがよくなる
特に彼はインパクトでヘッドよりも両手(グリップ)が前(ターゲット寄り)になっていることがボールをスムーズに転がすためにも大切なこと・・・と指摘しています。
ヘッドが先になってしまうと、パターに余計なロフトが加わり、フェースの向きに影響を与えるというのです。
ミケルソンは、パターのセットアップの際、両手のグリップの位置がゴルファーを正面から見た場合ボールと同じライン上にあるようにして(ハンドファーストで)構えることをすすめています。
この状態から、さらにフォワード・プレスをしてテークバックに入るのが彼のやり方です。
ショートパットは25対75で
ショートパットで大切なことの1つがパターヘッドを減速させないこと・・です。そのために、フィル・ミケルソンが気にしていることがあります。
それがバックスイングは25%、フォロースルーを75%にするということです。
パットの長さによってこの割合は多少変化するそうですが、簡単に言うと、バックスイングよりもフォローを大きくする・・・ということですね。
もう1点、彼が気にしている点が、シャフトの角度です。
アドレスで構えた際はシャフトは地面と垂直ではなくて、少しカップ方向に傾いているはずです。
このシャフトの傾きをインパクトでも再現するようにしているそうです。
手の甲をパターフェースだと思う
フィル・ミケルソンはある時パッティングのスランプとでもいいましょうか、特に方向感覚に苦しんでいた時期がありました。
そんな時に彼を救ったのがデイブ・ストックトンという人物でした。デイブ・ストックトンは全米プロで2勝するなどPGAツアーでも活躍した選手です。
フィル・ミケルソンが彼から学んだことはいくつもあったのですが、その中でもミケルソンが大事にしているのが「手の甲をパターフェースだと思ってストロークする」というシンプルなことでした。
パターフェースの向きと手の甲を一致させるようにグリップすることで、パターフェースを必要以上に気にする必要がなくなったと言います。
その結果方向感覚がいつも安定するようになったようです。
ミケルソンは左利きですから、右手の甲をパターフェースに見立ててということになりますが、右利きの方の場合は左手の甲ということになりますね。
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