ドライバーのロフト角の選び方。初心者は何度がいいか?
前回、よくわかる!ドライバーの選び方。5つのステップで選ぼうではドライバーの選び方について詳しく解説しました。
その記事の中でもドライバーのロフト角の選び方についてご紹介しましたが、今回は初心者の場合はドライバーのロフト角はどの位がいいか?ということについて解説してゆきたいと思います。
目次
初心者はロフト角が大きいものがおすすめの2つの理由
最初に、ドライバーのロフト角とは、下の図で示す角度のことを言います。
このドライバーのロフト角ですが、初心者の場合はこのロフト角が大きいものがおすすめです。
理由は2つあります。
1つ目の理由が、ロフト角が大きい方が打ちやすいからです。
アイアンの場合も例えば、7番アイアンと9番アイアンだと、9番アイアンの方が打ちやすいと感じると思います。
9番アイアンの方が打ちやすいのは、シャフトが9番アイアンの方が短いから・・という理由もあるのですが、一番の理由は9番アイアンの方がロフト角が大きいからです。
ロフト角が小さくなると、どんどん打つことが難しくなるんですね。
だから、例えば、9番アイアンに比べると7番アイアンの方が打つのが難しいし、7番アイアンより5番アイアンの方が打つのが難しいわけです。
ドライバーの場合も、例えば、ロフト角が9度のものよりも、11度の方が打ちやすくなります。
2つ目の理由が、ロフト角が大きい方が曲がらないからです。
これは打ちやすさにも関係しているのですが、ロフト角が大きくなるほどにバックスピン量が増え、反対にサイドスピン量が減ります。
反対にロフト角が小さくなるほどにバックスピン量は減って、今度はサイドスピン量が増えます。するとどうなるかというと、ボールが曲がりやすくなります。
だから、例えば、9番アイアンよりもフェアウェイウッドなどロフト角の小さいクラブの方が圧倒的に曲がりやすくなります。
ドライバーの場合、ロフト角の違いといっても数度程度ですが、その程度でも、ボールは曲がりやすくなったり、曲がりにくくなったりします。
初心者の場合は、ボールが曲がってしまうミスが出やすいので、ボールが曲がりにくいロフト角が大きいドライバーの方がおすすめです。
初心者におすすめのロフト角は何度か?
では、具体的にはロフト角は何度のものが初心者にはおすすめか?
ということですが、ズバリ、初心者の人には11度以上がおすすめです。
これは男性も女性も、シニアの方も同じになります。
初心者であれば、11度以上のロフト角の方が打ちやすいと思いますし、ボールも曲がりにくいと思います。
ただ、初心者の人でもヘッドスピードが速い人の場合は10度程度のロフト角でもいいと思います。
ロフト角は1度違うだけでも、打ちやすさや打った感覚はかなり変わってくることも多く、11度に比べると、10度は最初は多少打ちにくいと感じる人もいるかも知れません。
ただ、ヘッドスピードが速い人であれば、その位のロフト角でもいいと思います。
ロフト角を選ぶ際の2つの注意点
初心者の人がロフト角を選ぶ際ですが、注意点が2つあります。
1つが、ロフト角だけで決めないということです。
ドライバーの打ちやすさなど、自分との相性を決めるのはロフト角だけではありません。
よくわかる!ドライバーの選び方。5つのステップで選ぼうでもご紹介しましたが、他にも重要なポイントがいくつかあります。
ですので、ロフト角だけで決めないこと。また、購入する際はできるだけ試打してから決めることをおすすめします。
全く同じスペックのドライバーであっても、メーカーによって打った時の感覚が大きく異なってくることもよくありますので。
2つ目の注意点が、表示されているロフト角には2種類ある、ということです。
ロフト角の計測方法は実は2通りあって、1つは「オリジナルロフト」もしくは「表示ロフト」と呼ばれるもの。
もう1つは、「リアルロフト」と呼ばれるもので、こちらはシャフトを基準にして計測した角度になります。
本当のロフト、実際のロフト角は後者の「リアルロフト」を見るとわかります。
オリジナルロフトの場合は、実際のロフト角はそれよりも大きい場合がありますので注意してみてください。
例えば、ご友人のドライバー(ロフト角10度)を打たせてもらった時、感触がよかったので、他のメーカーだったけど、ロフト角を同じ10度にしたら、弾道が低すぎて全然飛ばなかった・・なんてことも起こったりします。
これは、ご友人のドライバーのロフト角がオリジナルロフトで表示されていて、実際にはロフト角12度のドライバーだったのに、購入したドライバーはリアルロフトで10度のドライバーだった場合・・・こういったことが起こります。
ですので、ロフト角を選ぶ時にはこのオリジナルロフト、リアルロフトにも注意してみてください。
ちなみに、先ほどおすすめしたロフトの角度(初心者の人は11度か10度がおすすめ)はリアルロフトの数値になります。
リアルロフトとオリジナルロフトについてはリアルロフトとオリジナルロフト、表示ロフトの違いにて詳しくご紹介していますので、もし興味のある人はそちらを参照ください。
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