サンドウェッジは必要?不要?3つの使い方から考えるサンドウェッジの必要性
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
サンドウェッジについてはこれまで、初心者のためのサンドウェッジの選び方やサンドウェッジの選び方などについてご紹介してきました。
今回は、サンドウェッジの使い方から考えるサンドウェッジの必要性について、サンドウェッジは本当に必要なのか?ということについて解説していきたいと思います。
目次
サンドウェッジは必要か?それとも不要か?
・・ということですが、最初に結論からお伝えすると、なくても大丈夫ですが、あった方が有利です。
勿論、サンドウェッジを入れなければならないというルールはないので、サンドウェッジを買わないという選択肢もありますし、サンドウェッジを使わなくてもプレーすることはできます。
ただ、プロの場合は、サンドウェッジを使わないというケースはほぼありません。
また、アマチュアゴルファーの場合も、殆どの人がサンドウェッジをバッグに入れています。
殆どのゴルファーがサンドウェッジを使っているわけですが、これは何故かと言うと、サンドウェッジが必要になってくる場面があるためです。
では、サンドウェッジはどんな場面で使うのか?
というと、サンドウェッジは次の3つの場面で使います。
①バンカーショット
②グリーン周りのアプローチショット
③フェアウェイからのショット
①バンカーショットで使う
サンドウェッジを使う1つ目の場面が、バンカーショットです。
何故、サンドウェッジをバンカーショットで使うのか?
ということですが、サンドウェッジはバンカーショットを簡単に打てるようにデザインされたクラブなんですね。
どういうことか、少し解説したいと思います。
サンドウェッジは、サンド(=砂)という言葉が付いているように、バンカーショットで使うことを前提に設計されているクラブになります。
バンカーショットを簡単にしてくれるのがサンドウェッジなのですが、その秘密はバウンスと呼ばれる部分にあります。
バウンスとは、下の図で示す出っ張りの部分のこと。
ちなみにこのバウンスの大きさを数値化したものをバウンス角と言います。
よくわかる!サンドウェッジとアプローチウェッジの違いや使い分けについてでもご紹介しましたが、このバウンスは往年の名手、ジーン・サラゼン(1902年ー1999年)によって発明されたものです。
ジーン・サラゼンはバンカーショットに対して苦手意識があったようで、何とかバンカーショットを簡単にできないかと考えていたところ、クラブにバウンスを付けるというアイディアを思い付きます。
具体的には、飛行機の主翼に付けられた「フラップ」と呼ばれる下げ翼からヒントを得て、サンドウェッジにあえて砂の抵抗を受ける部分(バウンス)を設けることで、ヘッドが砂に潜り過ぎてしまう問題を解消させたと言われています。
サンドウェッジはこのバウンスがついているために、ヘッドを上からドスン!と入れても、(ヘッドが砂に潜り過ぎたりせずに)ボールはちゃんとバンカーから出てくれます。
一方、例えば、ピッチングウェッジで同じようなことをすると、ヘッドが砂に深く潜ってしまって、ボールが出ない・・ということもあります。
そういう意味で、バンカーショットではサンドウェッジがあった方が圧倒的に有利になります。
ちなみに、バウンス角についてはバウンス角とは?バウンス角の目安やアプローチショットへの影響もにてより詳しくご紹介していますので、興味のある人はそちらをご覧ください。
他のクラブでバンカーショットを打ってもいいか?
ところで、アプローチウェッジやピッチングウェッジなど、サンドウェッジ以外のクラブでバンカーショットを打ってもいいか?
・・ということですが、アプローチウェッジやピッチングウェッジで打っていただいても全く問題ありません。
その場合ですが、通常のバンカーショットを打つように、フェースを少し開いて構えると、ヘッドが砂に潜りにくくなります。
サンドウェッジの場合はバウンスが付いているので、フェースを開かないで打つという選択肢もありますが、ピッチングウェッジなどの場合は、フェースを開かないとクラブが砂に潜りやすくなります。
ですので、サンドウェッジ以外のクラブでバンカーショットを打つ場合は、フェースを開いて構えるのがコツになります。
このフェースを開くということについてやバンカーショットの打ち方についてはバンカーショットの構え方と打ち方のコツにてご紹介していますのでよかったらそちらをご覧ください。
②グリーン周りのアプローチショットで使う
サンドウェッジを使う2つ目の場面が、グリーン周りのアプローチショットです。
以前、ゴルフダイジェスト・オンラインが平均スコア90台のゴルファーを対象に行った調査では、
Q:転がすアプローチではどのクラブを使うか?
・SW(サンドウェッジ)を使う 23%
・AW(アプローチウェッジ)を使う 46%
・PW(ピッチングウェッジ)を使う 31%
といった結果になっています。
これを見ると、アプローチウェッジやピッチングウェッジを使ってアプローチショットを打つ人が多いものの、一定数の人はサンドウェッジでアプローチショットを打っているのがわかります。
ただ、先ほどお伝えしたようにバンカーショットではサンドウェッジはあった方が有利ですが、グリーン周りのアプローチショットの場合はサンドウェッジは必ずしも必要ではないです。
勿論、先ほどのアンケート調査のように、グリーン周りのアプローチショットでサンドウェッジを好んで使う人もいますし、プロでもサンドウェッジ1本で全てのアプローチショットを打つ人もいます。
ただ、アプローチショットの場合は、サンドウェッジよりもアプローチウェッジやピッチングウェッジなどの方が打ちやすいと思います。
これは何故かというと、アプローチショットの場合は、先ほどご紹介したサンドウェッジのバウンスがむしろ邪魔になってしまうためです。
バウンスはサンドウェッジの下に出っ張っているわけですが、硬い地面の上で構えた場合、このバウンスがあるために、リーディングエッジが浮いてしまいます。
このままアプローチショットを打とうとすると、トップ気味にボールに当たってしまったり、それを避けようとすると今度はダフったりといったことが起こったりします。
特に硬い地面(芝)の上から打とうとするとそういったミスが起こりやすくなります。(ふかふかの芝の上であれば、問題なく打てると思います)
そういった理由から、グリーン周りのアプローチショットの場合は、サンドウェッジはむしろなくても大丈夫だと思います。
ちなみに、過去にはサンドウェッジでアプローチショットを打ってもいいか?という記事も書いています。
③フェアウェイからのショット
サンドウェッジを使う3つ目の場面が、フェアウェイからのショットです。
これは人にもよりますが、一般の男性ゴルファーのサンドウェッジのフルショットの飛距離の目安はおおよそ60~80ヤード前後になると思います。
この距離から打つのにサンドウェッジはあった方が有利です。
サンドウェッジがない場合は、例えば、ピッチングウェッジなどで打つことになりますが、その場合は、フルスイングをしてしまうと、ピッチングウェッジはサンドウェッジよりも飛んでしまうので、スイングの大きさを調節しなくてはいけません。
ショットはハーフスイングなど、スイングの大きさを調節して打つよりも、フルスイングの方が打ちやすいです。
また、こういった距離、60~80ヤードの距離からショットを打つ場面というのは意外に多くあります。
ですので、こういった距離、フェアウェイからのショットでもサンドウェッジはあった方がいいと思います。
まとめ
ここまでを簡単ににまとめると、
- 殆どの人はサンドウェッジをバッグに入れている
- バンカーショットではサンドウェッジがあった方が圧倒的に有利
- アプローチショットではサンドウェッジはなくてもOK
- フェアウェイからのショットでもサンドウェッジはあった方がいい
といった形になります。
ということで、今回は使い方から考えるサンドウェッジの必要性について見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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