ドライバー、アイアンが軽すぎるとどうなる?軽すぎるクラブの6つの問題点
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
前回の記事、「軽いドライバーは飛ばない」は本当?軽いドライバーのデメリット・弊害とは?でも簡単に解説しましたが、もし、クラブが自分にとって軽すぎるとどうなるでしょうか?
今回は、ドライバー、アイアンが軽すぎるとどうなるか?軽すぎるクラブの6つの問題点について解説していきたいと思います。
また、記事の最後では最適な重さの基準についてもご紹介したいと思います。
ドライバー、アイアンが重すぎるとどうなる?重すぎるクラブの3つのデメリット
目次
もし、使っているクラブが自分にとって軽すぎる場合、以下のような問題が起きてくることがあります。
①手打ちになりやすい
ドライバー、アイアンが軽すぎることの1つ目の問題点が、手打ちになりやすいことです。
クラブが軽くなると振りやすくなります。
それ自体はいいことなのですが、クラブが必要以上に軽くなると、大きな筋肉を使わなくても、手や腕だけで簡単に振れるようになるため、手打ちになりやすくなります。
②トップが浅くなる=スイングが小さくなる
クラブが必要以上に軽いことの2つ目の問題点が、トップが浅くなることです。
適度な重さがあった方がバックスイングでしっかりと回転しやすく、また、トップの位置も深くなりやすいです。
反対にクラブが軽すぎると、体の回転が疎かになったり、トップの位置が浅くなって、スイングそのものが小さくなってしまうことがあります。
③手首のコックがほどけるタイミングが遅れる
3つ目の問題点が、クラブが必要以上に軽いことで、ダウンスイングで手首のコックがほどけるタイミングが遅くなることです。
手首のコックがほどけるタイミングが遅くなるとどうなるかと言うと、
・トップが増える
・ヘッドスピードがインパクト後に最大になりやすい
といったことが起きやすくなります。
④飛距離が落ちる
4つ目が、飛距離が落ちるということです。
ヘッドスピードだけを見ると、軽いクラブの方がスピードは上がります。
ただ、ボールに与えることのできる衝撃はヘッドの重量に比例します。
つまり、クラブ、特にクラブヘッドの重要は重ければ重いほどボールにはより大きな衝撃を与えることができ、ボールスピード(ボールの初速のこと)が上がりやすくなります。
その結果、飛距離も伸びます。
軽いクラブはヘッドスピードは上がっても、飛距離はそれほど変わらなかったり、むしろ、飛距離が落ちてしまうということもあります。
⑤スイングのテンポやリズムが狂う
5つ目がスイングのテンポやリズムが狂う、という点です。
スイングのリズムやテンポに大きな影響を与えることの1つが、クラブの重さなんですね。
自分に合った重さのクラブの方が自分のリズム、テンポで振りやすく、クラブが軽すぎたり、または重すぎたりすると、スイングのリズムやテンポが崩れてしまうこともあります。
⑥ショットがばらつく
6つ目がショットがばらつく、です。
軽いクラブを打ってみるとわかりますが、スイングはしやすくなり、クラブを速く振れるような感覚になるのですが、実際にボールを打ってみると、ショットが安定しなかったりします。
これについて、ダンロップ認定クラブドクターの石井高さんはこんな風に語っています。
「軽いドライバーにすれば、一時的にヘッドスピードは上がりますが、弾道の高さが安定しません。これは、その人の振る力よりも軽いドライバーだと、手元が動きやすくなってスイングが崩れてしまうのです。
最適な重さのクラブを振ることで、手元の不要な動きを封じる効果もあるので、安定したヘッドスピードと弾道の高さになるのです。」
(出典:教えてクラブドクター! 〈そのカギは“クラブの重さ”だった!〉ドライバー篇)
軽いクラブだと手元が動きやすくなって、結果的にヘッドの軌道がぶれてしまい、ショットが安定しなくなるんですね。
自分に合った重さのクラブを使うことは、ショットを安定させる効果もあるわけです。
ここまでを少し振り返ると、軽すぎるドライバー、アイアンの問題点は以下の6つになります。
①手打ちになりやすい
②トップが浅くなる(スイングが小さくなる)
③手首のコックがほどけるタイミングが遅れる
④飛距離が落ちる
⑤スイングのテンポやリズムが狂う
⑥ショットがばらつく
さて、ここまで軽すぎるクラブの問題点について見てきました。
では、どの位の重さがちょうどいいのでしょうか?
自分に合ったクラブの重さの基準ですが、「振り切れる範囲で少し重いかなと感じる程度」がベストです。
ですので、もし、簡単に振り切れるけれど、重さを感じない場合は、そのクラブは自分にとって軽すぎる可能性があります。
反対に、重さは十分に感じられるけど、振り切れないほどの重さであれば、それは重すぎるということになります。
ということで、今回はドライバー、アイアンが軽すぎることの問題点について見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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