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ゴルフクラブの選び方

軽いアイアンでシャンクが出るのは偶然か?それとも必然か?【クラブの重さとシャンクの原因について】

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

前回、ドライバー、アイアンが軽すぎるとどうなる?軽すぎるクラブの6つの問題点ではクラブが軽すぎるとどうなるか?また、軽すぎるクラブの問題点についてご紹介しました。

今回は、軽いアイアンでシャンクが出てしまうのは偶然か?それとも必然か?ということについて解説していきたいと思います。

軽いアイアンでシャンクが出るのは偶然か?それとも必然か?

軽いアイアンに買い替えたらシャンクが出るようになった。

そんなケースがあります。

これは単なる偶然なのか?

それともシャンクが出るようになったこととクラブの重さに何か関係があるのか?

ということですが、これは結論からお伝えすると、軽いアイアンにしたことでシャンクが出やすくなることはあり得ることです。

もっとも、軽いアイアンにするのは悪いことではないです。

ただ、そのアイアンが自分にとって軽すぎた場合は、それがシャンクの原因になってしまう場合があります。

でも何故、軽すぎるアイアンだとシャンクが出やすくなるのか?というと、クラブが軽すぎるとクラブヘッドの軌道がアウトサイド・インになりやすく、それがシャンクの原因になってしまうからです。

シャンクの原因とは?

何故、クラブヘッドの軌道がアウトサイド・インになるとシャンクが出やすくなるかと言うと、この軌道だとヘッドが飛球線の外側から入ってきて、クラブのヒール寄りに当たりやすくなるんですね。

シャンクはボールがクラブのネック(ホーゼル)に当たって出るミスショットですが、このアウトサイド・インの度合いが強くなると、ヒール寄りではなく、ネックに当たるようになり、それでシャンクが出てしまうんですね。

クラブが軽すぎるとどうなる?

ただ、何故クラブが軽すぎるとヘッドの軌道がアウトサイド・インになるのかというと、それには以下のことが関係しています。

ちなみにここで言うクラブが軽すぎるとは自分にとって、という意味になります。

さて、クラブが軽すぎると何故アウトサイド・インの軌道になるか?ということですが、1つ目の理由が体の回転が浅くなるからです。

クラブが軽すぎると体の回転が浅くなる傾向があるんですね。

「軽いドライバーは飛ばない」は本当?軽いドライバーのデメリット・弊害とは?でもお伝えしましたが、クラブの重さはスイングの深さにも関係していて、クラブにある程度の重量があると体がその重さに引っ張られて回転しやすくなります。

また、適度な重さがあった方が(クラブの重さで)トップの位置が深くなるんですね。

クラブが軽すぎると反対に体の回転が浅くなってしまったり、トップの位置が浅くなってしまう場合がありますが、するとどうしても手や腕でその分を補いたくなります。

わかりやすく言うと、体の回転は止まっているのに手や腕を振りたくなるということですが、するとどうなるかと言うと、スイングのトップ付近で両手が8の字を描くような形になって、ダウンスイングに入るタイミングで両手が体から必要以上に離れてしまうんですね。

すると、ヘッドがアウトサイドから降りてきやすく、それがアウトサイド・インの軌道の原因になり、結果的にシャンクが出たりします。

2つ目が、クラブが軽すぎると手打ちになりやすい点です。

ドライバー、アイアンが軽すぎるとどうなる?軽すぎるクラブの6つの問題点でもご紹介しましたが、クラブが自分にとって軽すぎると手打ちになりやすいというデメリットがあります。

クラブが軽くなると振りやすくなります。

それはいいことなのですが、クラブが必要以上に軽くなると、大きな筋肉を使わなくても、手や腕だけで簡単に振れるようになるため、結果的に手打ちになってしまうケースがあります。

ゴルフスイングと手打ちについて。原因と直し方のポイントとは?

手打ちをしているということは、体の回転が疎かになっているわけですが、体の回転が疎かになると先ほどご紹介したような理由でダウンスイングでヘッドが飛球線の外側から入ってきやすくなります。

するとアウトサイド・インの軌道になり、結果的にシャンクが出やすくなることがあります。

自分に合ったアイアンの重さってどの位なの?

ここまで軽い(軽すぎる)クラブとシャンクの関係について見てきました。

では、自分に合ったアイアンの重さってどの位なのでしょうか?

これは勿論、人によっても違ってくるのですが、ただ、その判断方法は一緒で、「振り切れる範囲で少し重いかなと感じる程度」が自分にとってちょうどいい重さだと思っていただくといいです。

ですので、例えば、軽くて簡単に振り切れるけど重さをあまり感じないようであれば、それは自分にとって軽すぎるアイアン、クラブということになります。

反対に重さは感じられるけど、重すぎると感じたり、振り切れないような重さであれば、それは自分にとって重すぎるアイアン、クラブということになります。

ということで、軽いアイアンでシャンクが出るのは偶然か?それとも必然か?ということについて見てきましたが、軽すぎるアイアンの場合はそれがシャンクの原因になっているケースもあります。

ただ、先ほどもお伝えしましたが、シャンクはアウトサイド・インの軌道が原因です。

ですので、元々アウトサイド・インの軌道で振っていた方はシャンクが出やすいわけですね。

もし、インサイド・アウトの軌道で振っている場合は、軽いアイアンに買い替えてもそれがシャンクにつながるということはまずないと思います。

ですので、ここまで見てきたようにアイアンの重さがシャンクの原因になるケースもあるのですが、アイアンを買い換えてシャンクが出てしまう方は、もともとシャンクが出やすいスイングをしている可能性が高いと思います。

その場合は、スイングの問題も同時に改善していくことでシャンクを完全に直すことができると思います。

シャンクの直し方についてはこういった記事も書いています。よかったら参考になさってください。

ということで今回はこの辺にしたいと思います。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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