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ゴルフ基礎編

フックグリップ(ストロンググリップ)の3つのメリット・デメリット【こんな人におすすめです】

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

前回、フックグリップ(ストロンググリップ)の握り方ではフックグリップの握り方のコツについて詳しくご紹介しました。

その中でも簡単にご紹介しましたが、今回はフックグリップ(ストロンググリップ※)のメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。

※ストロンググリップ・・フックグリップの別の呼び方

ただ、最初に要点だけお伝えすると、フックグリップ、もしくはストロンググリップは多くの方にとってはデメリットよりも、メリットの方が大きいグリップになります。

記事の中ではその理由について、詳しくご紹介してゆきます。

目次

フックグリップ(ストロンググリップ)の3つのメリット

フックグリップのメリットは主に3つあります。

①多くの人にとってはストレートボールが打ちやすい

フックグリップの1つ目のメリットが、多くの人にとってはストレートボールが打ちやすいグリップであるという点です。

フックグリップは

・スイング中にフェースが開きにくい
・インパクトでフェースを閉じやすい

という特徴があります。

そのため、一般的にはフックグリップはフックボールが出やすいグリップと言われています。

ただ、僕はそれはプロや上級者、もしくは一部のゴルファーにとっての話だと考えています。

というのも、ゴルファーの大半はスライサーです。(ミスする時にはスライスが出る人が多いです)

中には、ゴルファーの9割はスライサーであると指摘する専門家もいます。

つまり、アマチュアゴルファーの多くは、インパクトでフェースが開いてしまっていることが多いんですね。

そういったことを考えると、フックグリップは多くの方にとっては、スライスが出にくいグリップ、ストレートボールが打ちやすいグリップだと思います。

一般的には、スクエアグリップが最もストレートボールが打ちやすいと言われていますが、多くのアマチュアゴルファーにとっては、むしろ、スクエアグリップはスライスが出やすいグリップであることが多いです。

これは前回の記事でもお伝えさせていただきましたが、何が正しいグリップかというのは、その人によって違ってきます。

大事なことは、自分にとって一番合うグリップで握るということだと思います。

それがスクエアグリップであれば、それが自分にとっては正しいグリップだし、それがフックグリップであれば、フックグリップが自分にとっては正しいグリップなのだと思います。

②飛距離が出やすい

フックグリップの2つ目のメリットが、飛距離が出やすい点です。

この理由は主に2つあって、1つはフックグリップにすることでインパクトでフェースが閉じやすくなることです。

インパクトでフェースが開くと、スライスが出たり、またはボールに力がしっかりと伝わらず、それが飛距離ロスの大きな原因になります。

フックグリップはインパクトでフェースが閉じやすいため、フックグリップに変えて一気に飛距離が伸びた・・というケースもよくあります。

フックグリップにすると飛距離が出る2つ目の理由が、余計な動作が必要なくなるから、です。

フックグリップは、他のグリップ、スクエアグリップやウィークグリップと比べて、スイング中にフェースが開きにくいという特徴があります。

例えば、ウィークグリップで握っている場合、人によってはスイング中にフェースが開きやすくなります。

すると、インパクトまでに、その開いたフェースを閉じる必要が出てきます。

そのために、開いたフェースを閉じるために、言ってみれば、余計な動きをしなくてはならず、その動きがヘッドスピードを奪ってしまうんですね。

先ほどもお伝えしましたが、フックグリップはスイング中にフェースが開きにくいという特徴があります。

ですので、開いたフェースを閉じる・・という動作も必要なくなり、思い切って振ってゆけるようになります。

そのため、フックグリップに変えたことでヘッドスピードが上がったという人も結構いらっしゃいます。

③長いクラブ(ロフト角が少ないクラブ)が打ちやすい

フックグリップの3つ目のメリットが、長いクラブ(ロフト角が少ないクラブ)が打ちやすくなる点です。

詳しい説明はまた別の機会にさせていただきたいと思いますが、正しい形でフックグリップを握ると、例えば、スクエアグリップと比べて、両手の位置が若干左(ターゲット方向)に移動する形になります。

つまり、フックグリップはハンドファーストになりやすいのですが、そのような形で構えると、ダウンスイングでのスイングの軌道がインサイド・インか、ややインサイド・アウトになりやすくなります

シャフトが長いクラブ、例えば、ユーティリティやフェアウェイウッド、ドライバーといったロフト角の少ないクラブは、その軌道、インサイド・インからややインサイド・アウトの方がボールをとらえやすいんですね。

ですので、フックグリップで握っている人はそういったクラブ、長いクラブが得意という人が案外多いです。

それも、長いクラブが打ちやすくなるというのもフックグリップのメリットだと思います。

フックグリップ(ストロンググリップ)の3つのデメリット

さて、ここからはフックグリップのデメリットについても見ていきたいと思います。

①人によってはフックボール、プッシュアウトが出やすい

1つ目のデメリットが、人によってはフックボールやプッシュアウトが出やすくなる点です。

先ほどもお伝えしましたが、フックグリップにはインパクトでフェースを閉じやすいという特徴があります。

これはもともとミスする時はフックボールやチーピンが多いという人にとっては、デメリットになると思いますし、フックボールが出ている人には、フックグリップよりもスクエアグリップの方が合っているかも知れません。

また、これも先ほどお伝えした通り、フックグリップで握ると、スイングの軌道がインサイド・アウトになりやすく、フックグリップの度合いが強すぎると、それがプッシュアウトの原因になる場合もあります。

②フェードボールが打ちにくい

2つ目のデメリットが、フェードボールが打ちにくいという点です。

フックグリップはインパクトでフェースを閉じやすいので、フェースを意図的に開いて打つフェードボールを打ちたい人には、場合によっては向いていないかも知れません。

ただし、プロの中にもフックグリップで飛距離の出るパワーフェードを打つ人もいます。

フェースが開きにくいフックグリップで握っておくことで、フェースを開き過ぎてしまう・・ということを予防しながら、フェードボールを打ってゆく・・そんなやり方もあります。このやり方についてはまた別の機会にご紹介したいと思います。

③短いクラブが打ちにくいと感じる人も

3つ目のデメリットが、短いクラブが打ちにくくなることもある、という点です。

先ほど、フックグリップにすると、スイングの軌道がインサイド・アウトになりやすいと書かせていただきましたが、そうすることで、長いクラブが打ちやすくなることがあります。

ただ、その反面、短いクラブ、ロフト角の大きいショートアイアンやウェッジなどが打ちにくくなることもあります。

こういった短いクラブは、どちらかと言うと、ヘッドをややボールの上から入れてゆく、ダウンブローで打った方が打ちやすいことも多いのですが、フックグリップだとボールを横から払い打つ形になりやすく、そのために、ショートアイアンなどが思うように打てないという人も中にはいるかも知れません。

ただ、ショートアイアンでもターフをとらない、横から払い打つような打ち方をするプロもいますが、この辺は慣れてくれば問題ないかも知れません。

フックグリップ(ストロンググリップ)はこんな人におすすめ

さて、ここまでフックグリップのメリット、デメリットについて見てきましたが、フックグリップはこんな人におすすめです。

また、フックグリップはこういった人にもおすすめです。

これは前回もご紹介しましたが、あのタイガー・ウッズも子供の頃は、パワー不足を補うためにフックグリップで握っていたと自身の著書の中で語っています。

タイガー・ウッズ 私のゴルフ論(英語版は「How I Play Golf Tiger Woods」で発売されています)

タイガーはその後、成長して力がついてきた頃に、左手のこぶしの山が2個半見える、彼が言うところの「ニュートラル」なグリップ(スクエアグリップ)に変更していますが、ジュニアゴルファーやパワー不足を感じている方にもフックグリップはおすすめだと思います。

また、これからゴルフをはじめる方も最初は飛距離の出やすいフックグリップで握ってみるのもいいと思います。

もし、それでフックボールが出るようであれば、その段階でスクエアグリップを試していただくといいかと思います。

フックグリップ(ストロンググリップ)の握り方についてはフックグリップ(ストロンググリップ)の握り方にて詳しくご紹介しています。

また、スクエアグリップの握り方は、スクエアグリップの握り方にてご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。

ということで、今回はフックグリップ(ストロンググリップ)の3つのメリット・デメリットについて見てきました。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。