ホーム > ゴルフスイング編 >
ゴルフスイング編

【ゴルフスイング】スウェー(スエー)とは?原因と直し方について

今回は、スウェー(スエー)について

の4つについて解説してゆきます。

目次

スウェーとは?

最初にスウェー(スエー)とは何か?ということについて簡単に説明したいと思います。

スウェーとは、バックスイングで体、もしくは腰が右にスライドする(流れる)ことを言います。

一般的なゴルフスイングの場合、バックスイングでは体を右に回転させながら、体重を右足に移動させてゆきます。(右利きの場合)

ダウンスイングでは、反対に左に体を回転させながら、体重を左足に移動させてゆきます。

これが一般的なゴルフスイングの流れですが、スウェーをしている場合は、バックスイングで回転する代わりに体が右にスライドしてしまっていて、バックスイングでは反対に左に体をスライドさせる形になります。

正しい体重移動とスウェーの違いについては体重移動とスウェー(スエー)の6つの違いとは?にて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。

スウェーと飛距離不足&ミスショット

スウェーは飛距離不足やミスショットの原因にもなります。

体重移動とスウェー(スエー)の6つの違いとは?でもご紹介した通り、スウェーをしていると体重移動がうまくできません。

また、ゴルフスイングは深く回転するほど大きなスイングになるのですが、スウェーの場合は体を回転させずにスライドさせているだけなので、スイングそのものも小さくなります。

そういったことから、スウェーをしていると大きく飛距離をロスしてしまいます。

また、スウェーをしている場合は、バックスイングで右に大きくスライドするわけですが、ダウンスイングでは体を左に戻す動きが必要になってきます。

この余計な動きによってスイングの軌道が不安定になりやすく、それがトップやダフリ、または場合によってはスライスの原因にもなります。

スウェーの2つの原因と直し方

スウェーの原因は大きくわけると2つあります。

①構え方
②スイングの仕方

①構え方

最初の原因が構え方です。

スウェーをしている人にはある共通点があります。

それは何かというと、アドレスでの背骨の角度が地面と垂直である、という点になります。

プロのアドレス、特にドライバーのアドレスを見ていただくとわかりやすいと思いますが、構えた際、背骨が若干ですが右に傾いています。

これは何故かというと、ゴルフの場合はクラブを握る際、右手が左手よりも下に来ます。

すると、右肩も左肩より下がる形になりますが、そうすると自然と背骨が少し右に傾きます。

このアドレスでできた背骨の傾きを維持しながら、体を回転させると、簡単に体重移動ができます。

ところが、構えた際に右肩の位置が高すぎると背骨が右に傾かず、地面と垂直になります。

ここで、ちょっとした実験をしてみたいと思います。

まず、普通に真っ直ぐに立ってみます。次に両足を肩幅程度に開きます。体重は両足に均等にかけます。

この状態で右に回転してみてください。

体重はどこにかかっていますか?

恐らく両足に均等にかかったままか、ほんの少しだけ右足に多く体重がかかっている程度だと思います。

もし、ゴルフスイングで同じことをすると、体重移動ができないことになります。

では次に同じように立って、今度は体重を右足に無理にでも移動させてください。

どうでしょう?腰が右に流れませんでしたか?きっと殆どの方がそうなったと思います。これがスウェー、ということになります。

では、今度は真っ直ぐに立って、両足を肩幅程度に開いてください。前傾はしなくていいので、体を右に少し傾けてください。

次にその体の傾きを保ったまま、右に体を回転させてみてください。

どうでしょう?今度は右足に簡単に体重が乗ったと思います。また、体も殆ど右には流れていないことに気づかれたと思います。

話を戻しますが、構えた際、右肩の位置が高すぎると背骨が地面と垂直になり、それが結果的にはスウェーにつながってゆくことがあります。

その形だとうまく体重を移動できないので、体を右にスライドさせたくなるのですが、それがスウェーになります。

ですので、この場合の直し方は、アドレスで構える際、右手が左手よりも下に来る分だけ、右肩も下げて構える・・ということが大切なポイントになります。

そのために、右肩を下げた状態でグリップを握り直すといいと思います。

また、ウィークグリップで握っている場合も右肩の位置が必要以上に高くなりやすいです。

その場合はフックグリップで握ってみることで右肩が自然と下がり、結果的にスウェーが改善することもあります。

特にスライスが出ることが多い人の場合は、フックグリップで握っていただくといいかも知れません。

フックグリップの握り方についてはフックグリップの握り方で詳しくご紹介しています。

②スイングの仕方

スウェーの2つ目の原因がスイングの仕方にあります。

ゴルフスイングは回転運動、という風に表現させていただいたことがありますが、バックスイングでは体を右に回転させることが大切です。

ところが、中には打つことに意識が行き過ぎて、体の回転が疎かになっているケースもあります。

体の回転が不足した状態でクラブを振り上げると、かなりの確率でスウェーすると思います。

ですので、その場合は、体を回転させることを意識してスイングをする・・ということが大事になってきます。

具体的には、胸を意識していただいて、バックスイングの際は、胸を右に向ける意識でスイングをしていただくと、体を回転させやすくなります。

また、先ほど構え方のところでもお伝えしましたが、アドレスでは背骨が若干ですが、右に傾くのが自然な形になります。

バックスイングでは、その背骨の右への傾きを保ったまま、その背骨を軸にして右に回転する意識でスイングしていただくのも良い方法だと思います。

いずれにしても、体をスライドさせるのではなく、回転させることで、スウェーは改善されてゆくと思いますし、体重もその方が移動しやすくなります。

スウェーを直すための練習方法

最後にスウェーを直すための練習方法を2つご紹介したいと思います。

①スタンス幅を狭くして打つ

ミドルアイアンなどを持って、スタンスを思い切り狭くしてボールを打ちます。

スタンス幅を狭く、両足の間にこぶしが1個入る程度にします。

スタンス幅を思い切り狭くすると体を回転させやすくなりますし、右にスライドするとバランスを崩しやすくなるので、スウェーを直したい時にはいい練習になると思います。

実際にボールを打つ時は、構えた時に右肩が下がっていることに注意して、後は回転を意識して打ってゆきます。

②右足を引いて打つ

上記と同じようにスタンス幅を狭くして構えたら、今度は右足を20センチ程度、後ろに引いて構えます。

後は普段通りにボールを打ってゆきます。

クローズスタンスで構える形になりますが、クローズスタンスだと右にスライドするより、回転する意識が持てると思いますので、この練習もおすすめです。

バックスイングでは先ほどもお伝えしたように回転を意識する、胸を右に向ける意識でスイングしてみてください。

スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。