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飛距離アップ編

ドライバー飛距離アップ方法。飛ばない女性が飛距離を伸ばすには?

前回、女性ゴルファーのドライバー、アイアンの平均飛距離。ヘッドスピードの平均と目安も【一覧表】では女性ゴルファーの飛距離の目安についてご紹介しました。

今回は、飛ばないという女性ゴルファーに向けて、ドライバーの飛距離アップの方法をご紹介してゆきたいと思います。

飛距離アップというと、力が必要と思われるかも知れませんが、実はゴルフは力がない人でも飛ばすことができます。

背も小さくて、腕の力も弱い女子プロが、屈強に見える男性ゴルファーよりも飛ばすのはそのいい例だと思います。

でも、何故、男子アマよりも小さくて、力も弱い女子プロは男性よりも飛ばすことができるのでしょうか?

そこに飛距離アップのためのヒントがあると思うのです。

飛距離アップの方法ですが、ヘッドスピードを上げるやり方もありますが、今回はヘッドスピードはそのままに、飛距離を伸ばす方法についてご紹介してゆきたいと思います。

ヘッドスピードを上げるやり方やそのヒントについてはドライバーの打ち方のコーナー飛距離アップ編にてご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。

目次

ドライバーの飛距離を伸ばすための3つのポイント

何故、女子プロは、自分達よりも体が大きく、また力もある男子アマよりも飛ばすことができるのでしょうか?

下記は女子プロと男子アマチュアのヘッドスピードや飛距離など細かいデータを比較したものです。(参照/出典:Golf Today 丸ごと一冊!飛距離アップ大作戦 完全保存版)

 

ヘッド
スピード

ボール
初速
打ち出し角 スピン
(回転)
キャリー トータル
飛距離
女子プロ 42.9 m/s 62 m/s 14度 2500 234.5y 250.5y
男子
アマチュア
45 m/s 60.75 m/s 12度 4000 218.1y 229.7y

これを見るとわかりますが、女子プロの方がヘッドスピードは遅いのに、飛距離では20ヤードも差をつけています。

これは何が原因なのか?

ということですが、

①バックスピン量
②打ち出し角
③ボール初速

がポイントになります。

この3つに飛距離アップの秘訣が隠れているので、それぞれについて少し見てゆきたいと思います。

①バックスピン量を減らす

先ほどのデータを見るとわかりますが、女子プロは2500回転と理想的なのに対して、男子アマチュアは4000回転もあります。これだとボールが吹き上がって飛びません。

ドライバーを飛ばすためには、余計なバックスピンを省く必要があるのですが、バックスピン量が増えてしまう理由は2つあります。

1つは、インパクトでフェースが開いていること。
2つ目は、ヘッドの入射角が間違っていることです。

インパクトでフェースが開いている

1つ目のインパクトでフェースが開いてしまうことですが・・

もし、ドライバーでミスする時はフックよりもスライスが多いという人は、バックスピン量が多すぎる可能性が高く、それが飛距離ロスにつながっているのかも知れません。

そういう人の場合は、一見すると真っすぐに飛んでいるショットでも、インパクトで微妙にフェースが開いていて、バックスピン量が多いケースもあります。

この場合、インパクトでフェースをしっかりと閉じてあげるようにすることで、飛距離が飛躍的に伸びるケースが非常に多いんですね。

じゃあ、どうやって、フェースをインパクトで閉じたらいいか?

ということですが、まず、グリップをフックグリップにしてみるのがおすすめです

もし、スクウェアグリップ、もしくはウィークグリップで握っている人の場合は、そのグリップをフックグリップにするだけで飛距離が伸びる可能性があります。

具体的な握り方についてはフックグリップの握り方にてご紹介していますのでよかったらそちらをご覧ください。

また、スライスの直し方についてはスライスの直し方編にて色々な記事を掲載していますので、よかったらそちらを参照ください。

ヘッドの入射角が間違っている

バックスピン量が増えてしまう2つ目の理由がヘッドの入射角が間違っていることになります。

入射角とは、インパクトでヘッドがボールに対してどの程度の角度で入ってきたかということを示す数値(角度)のことです。

LPGAツアーの女子プロのドライバーの入射角の平均値は+3.0度。(トラックマン社が発表したデータより)

入射角がプラスというのは、ヘッドが最下点を過ぎて、上昇している時にボールに当たっている・・という証拠になります。

つまり、女子プロはややアッパーブローでドライバーを打っている・・ということになります。

ただ、+3.0度ですから、若干・・アッパーブロー、ほぼ横から払い打っている形ですね。

冒頭でご紹介したデータの打ち出し角を見るとわかるのですが、男子アマはその反対で極端に言うと、上からヘッドを振り下ろすような形で打っています。

女性のアマチュアゴルファーの中には、同じようにヘッドを上から振り下ろすような打ち方をしてしまっているために飛距離をロスしているケースも多いです。

じゃあ、どうしたらいいか?

ということですが、意識としては、ボールを横から払い打つような感じで打っていただくと、打ち出し角が高くなります。

ドライバーの場合、バックスピン量を抑えながら、打ち出し角を高くするのが飛距離を伸ばす上では大切なのですが、そのため(バックスピンを増やさずに打ち出し角を高くするため)には、ボールを横から払い打つ意識が大切になります。

②打ち出し角を高くする

飛距離を伸ばすための2つ目のポイントが打ち出し角になります。

先ほどもご紹介した通り、打ち出し角を高くする・・というのがポイントになります。

そのための1つの方法が先ほどご紹介した、ボールを真横から払い打つ意識で打つ・・ということ。

女子プロのようにアッパーブローで打とうとする方法もいいのですが、アマチュアの場合、それをやってしまうと振り遅れてしまうことも多いので、最初は横から払い打つ意識でいいと思います。

打ち出し角を高くするもう1つの方法が、フェースのスイートスポットか、その若干上でボールを打つ・・・という方法になります。

スイートスポットかそれよりも若干上・・で打つようにすると、バックスピンが減って、打ち出し角が高くなりやすくなります。

そのためにはティーアップをいつもより少しだけ、高めにセットしていただくといいかと思います。

③ボール初速を上げる

飛距離を伸ばすための3つ目のポイントが、ボール初速を上げることになります。

ボール初速を上げるにはどうしたらいいか?ということですが、これは単純にフェースのスイートスポットで打つこと・・になります。

ただ、アマチュアゴルファーの多くはスイートスポットを外して打っています。

フェースのヒール寄りやトゥ寄りで打っていることが多いのですが、それがボール初速を落とし、結果的に飛距離ロスにつながっています。

フェースの芯に当たらない理由ですが・・

ヒール寄りに当たる理由

ヒール寄りに当たる主な理由は、

①フェースが開いている
②アウトサイド・インで打っている

の2つになります。

インパクトでフェースが開いていると、ヒール寄りに当たりやすく、またそれがアウトサイド・インのスイング(下記の図参照)の原因になっていることも多いです。

ですので、その場合は先ほどもお伝えしたようにフックグリップで握ってみるのもおすすめです。

アウトサイド・インのスイングの原因についてはアウトサイドインの軌道と8つの原因についてにて詳しくご紹介しています。

トゥ寄りに当たる理由

トゥ寄りに当たる主な理由は、

①フェースが閉じている
②インサイド・アウトの軌道

の2つになります。

インパクトでフェースが閉じていると、トゥ寄りに当たりやすく、またそれがインサイド・アウトのスイングの原因になっていることも多いです。

この場合は、まず、グリップをスクウェアグリップにしてみるといいかも知れません。スクウェアグリップの握り方についてはスクウェアグリップの握り方にて詳しくご紹介しています。

また、トゥ寄りに当たることが多い人は、フックボールが出ることも多いと思いますが、フックボールを直すことでフェースの芯に当たりやすくなることがあります。

フックボールの直し方については、フックボールの直し方のコーナーにて色々な記事をご紹介しています。

さて、ここまでドライバーの飛距離アップ方法についてご紹介してきました。

簡単に振り返ると、ドライバーの飛距離を伸ばすためには次の3つがポイントになります。

①バックスピン量を減らすこと
②打ち出し角を高くすること
③ボール初速を上げること

この3つを改善してあげると飛距離は伸びると思います。

その他、飛距離アップ方法については飛距離アップ編にて色々とご紹介していますので、よかったらそちらも参照ください。

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