女性ゴルファーのドライバー、アイアンの平均飛距離。ヘッドスピードの平均と目安も【一覧表】
前回、ゴルフクラブ(ドライバー・アイアン)の飛距離の平均と目安では、ドライバーからウェッジまでの平均的な飛距離とその目安についてご紹介しました。
今回は女性ゴルファーの平均的な飛距離についてやヘッドスピードの目安についてご紹介してゆきたいと思います。
女性のクラブ別、平均飛距離
下記の表ですが、例えば、ドライバーの場合、「130-160-190」と数値が並んでいます。
これは、「あまり飛ばない-平均的-飛ぶ」という順の数値になります。
ですので、平均的な飛距離は、真ん中の数値、ドライバーの場合は「160」ヤードということになります。
尚、数値はヤードで、キャリーで表示しています。ランは含みません。
キャリー・・・打ったボールが地面に到達するまでの距離
ラン・・・ボールが地面に落ちてから止まるまでの距離
UT=ユーティリティ/iron=アイアン/PW=ピッチングウェッジ/SW=サンドウェッジ
参考文献:
・"Golf Beginners FAQ: What are the Golf Club Distances? "about.com:golf writer:Brent Kelley
・「GOLF CATALOG AUTUMN & WINTER ダンロップゴルフカタログ」
・My New Research on DRIVING, GolfMagazine Dave Peltz
先ほどご紹介した通り、数値はゴルフクラブの飛距離を示す際にはより一般的なキャリー(=打ったボールが地面に到達するまでの距離)で表示しています。
ただ、例えば、プロのトーナメントでは、ドライバーの飛距離に関してはトータルの飛距離(キャリー+ラン)で表示されることが多いです。
ですので、例えば、女子プロの飛距離と比較するような場合は、上記でご紹介したドライバーの飛距離に、ラン(=ボールが地面に落ちてから止まるまでの距離)を足していただければと思います。
例えば、ドライバーがキャリーで160ヤード飛んで、さらに、ボールが地面に落ちてから20ヤード転がった場合、160+20でトータルの飛距離は180ヤードになります。
年代別(30/40/50/60代)の女性ゴルファーのドライバーの飛距離の目安
【アンケート調査から】ドライバーの飛距離は?
少し話が変わりますが、ゴルフ情報サイト、ALBAがアマチュア女子ゴルファーを対象に行ったドライバーの平均飛距離に関する調査では、こんな結果になっています。(回答者の平均年齢44.6歳。表は当サイトにて作成)
数値はトータルの飛距離(キャリー+ラン)になります。
この調査では、150~180ヤードが1番多いという結果になりました。
【アンケート調査から】7番アイアンの飛距離は?
女性のためのゴルフ専門サイト、キュルキュルが以前に行った7番アイアンの平均飛距離に関するアンケート調査になりますが、こんな結果になっています。(総回答数207)
参考:www.curucuru.jp/motegol/vote-results/716 (表は当サイトにて作成)
この結果ですが、ランも含む可能性があるとのことなので、キャリーだともう少し飛んでいない計算になるかも知れません。
また、メーカーや製品によって、7番アイアンのロフト角やシャフトの長さも違いますので、その点もご注意ください。
この数値は先ほどのデータに比べると、ランが含まれていることを考えてもやや飛んでいるような形なので、自分は飛んでいないな・・と思われる方もいらっしゃるかも、知れません。
ただ、自己申告ではなく、実際に計測して平均値を出すとなると、やはり一番最初にご紹介したデータの方がより一般的なアマチュア女性ゴルファーの数値に近いのではないかなと、思います。
ヘッドスピードの平均値
女性のヘッドスピードの平均値ですが、以前ダンロップが発表したデータによると女性ゴルファーの平均的なヘッドスピード(ドライバーのヘッドスピード)は、33m/s程度。
ドライバーの飛距離の目安は、150ヤード前後となっています。
ちなみに男性の場合は、一般的なゴルファーでヘッドスピードが38-43m/s未満程度。飛距離の目安は200ヤード前後になります。
女子プロはどの位飛ばしているの?
ちなみに日本の女子プロも場合ですが、ドライバーの場合は、
ヘッドスピード・・・42.9m/s
ドライバーの飛距離・・・234.5ヤード(キャリー)/250.5ヤード(トータル)
といったデータもあります。(参照/出典:Golf Today 丸ごと一冊!飛距離アップ大作戦 完全保存版)
ドライバーで200ヤード飛ばすにはどうしたらいい?
さて、ここまで女性ゴルファーの平均飛距離やアンケート調査、また、ヘッドスピードについても見てきました。
女性の場合、ドライバーでトータル(キャリー+ラン)で180ヤードから200ヤード飛ぶと、かなり飛んでいることになると思います。
女子プロの場合でも、例えば、平均で250ヤード飛ばす場合はツアーでもかなりの飛ばし屋の部類に入ります。
(日本の)女子プロでも、230ヤード飛ばすことができれば、十分な飛距離と言えるかも知れません。
そう考えると、アマチュア女性ゴルファーの場合は、200ヤード前後飛べば、かなり飛んでいることになるかと思います。また、180ヤード出ていれば、十分な飛距離と言えると思います。
では、ドライバーで180ヤード~200ヤード飛ばすにはどうしたらいいでしょうか?
飛距離を決定付ける要因ですが、下記の5つが関係してきます。
①ボールの初速
②サイドスピン量
③クラブヘッドスピード
④打ち出し角
⑤バックスピン量
①~③まではアイアンの飛距離にも関係してきます。④と⑤に関しては、主にドライバーを打つ際に重要になってくるポイントになります。
この5つの点を必要に応じて改善してゆくことが、ドライバーで180ヤードから200ヤード飛ばすためには大切なポイントになってくると思います。
①ボールの初速
ボール初速とは、ボールのスピードの事です。
【ボール初速を上げる方法】何故、男子アマは女子プロにボール初速で負けるのか?
例えば、同じヘッドスピードでも、ボールの初速が速い人と、遅い人がいます。
女子プロと男子アマチュアがまさにそんな感じで、女子プロと男子アマチュアではヘッドスピードはほぼ同じなのですが、ボール初速は女子プロの方が、1m/sちょっと速い・・という調査結果もあります。
この違いは何かというと、簡単にいうと、芯で打っているか、芯を外しているかの違いだと思います。
ボール初速を上げると飛距離も伸びますが、ボール初速を上げるためにできることがいくつかあります。
1)芯で打つこと
これはわかりやすいかも知れません。
ただ、多くのアマチュアゴルファーは男性も含めて、芯を外していることが多いです。
フェースのトゥ寄りで打っていたり・・
ヒール寄りで打っていたり・・
では何故、芯に当たっていないのか?何故、トゥ寄りやヒール寄りに当たっているのか?というと、それはクラブヘッドの軌道が大きく関係しています。
具体的には、ダウンスイングでのクラブヘッドの軌道がインサイド・アウトだと、フェースのトゥ寄りに当たりやすくなります。
反対にクラブヘッドの軌道がアウトサイド・インだと、ヒール寄りに当たりやすくなります。
そして、インサイド・インだと・・・芯に当たりやすくなります。
このスイングの軌道については下記の記事にて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。
・アウトサイドインの軌道と8つの原因について
・インサイドアウトの軌道の7つの原因と直し方とは?
2)振り切れる範囲で少し重いかな位のクラブを使う
ボール初速ですが、もし、ヘッドスピードが同じ場合、同じように芯に当たっている場合は、重いクラブの方が、ボール初速は速くなります。
ですが、重すぎるクラブだと、振り切れずにヘッドスピードが落ちて、むしろ、距離は落ちてしまう可能性があります。
ですので、振り切れる範囲で少し重いかな位のクラブを使うことがポイントになります。
その方が、例えば、軽すぎるクラブを使うよりも、飛距離も出ますし、スイングそのものも安定してくることが多いと思います。
②サイドスピン量
飛距離を伸ばすためには、サイドスピンの量も重要になってきます。
例えば、スライスが出た場合は、スライススピン(時計回りのサイドスピン)がかかっていることになりますし、フックボールが出た場合は、フックスピン(反時計回りのサイドスピン)がかかっていることになります※。
※左利きの方の場合は反対のスピンになります
飛距離を出すためには、できるだけこのサイドスピン、特にスライスピンを減らす必要があります。
スライススピンの場合、ボールは右に曲がりますが、スライスの場合は、バックスピンも増えやすく、ボールは高く上がりやすいのですが、飛距離を失ってしまいやすいです。
一方、フックスピンの場合は、バックスピン量が減りやすく、多すぎる場合は別ですが、適度なフックスピンの場合は飛距離が出やすくなります。
ですので、飛距離を出すことを考えると、スライススピンを減らすこと、もしくは、スライススピンからややフックスピンをかけて、ドローボールを打つことがとても有効な方法になります。
特にドライバーなどの場合はドローボールを打つことで、ランが増え、飛距離が大きく伸びるケースがあります。
スライスの直し方やドローボールの打ち方については、スライスの直し方、ドローボールの打ち方編にて詳しくご紹介しています。
③クラブヘッドスピード
ヘッドスピードも飛距離には大きく関係してきます。
ただ、ヘッドスピードというと、持って生まれた筋力や才能だからどうにもできないと思われている方もいらっしゃるかも知れません。
または、ヘッドスピードを上げるには、プロのようにトレーニングをして体を鍛える必要があると思われている方もいらっしゃるかも知れません。
確かに、そういう一面はあると思います。
持って生まれたものもあると思います。また、体を鍛えることで、トレーニングすることでヘッドスピードが上がることも勿論あります。
ただ、グリップを変えることでヘッドスピードが格段に上がったというケースも実はとても多いです。
例えば、ウィークグリップで握っていた方がフックグリップに変えて、例えば、ドライバーの飛距離で言うと、何ヤードとかではなく、何十ヤードと飛距離を伸ばす方も大勢います。
これは何故かというか、フックグリップに変えたことで、インパクトで開いていたフェースが閉じて、ボール初速が上がり、スライススピンがなくなったからということもそうですし・・
または、例えば、ウィークグリップで握っていると、スイングのかなり早い段階でフェースが開きます。
すると、その開いたフェースをスイング中に何とかして閉じなければならないわけです。
その過程で、開いたフェースをスイング中に閉じる過程でヘッドスピードを失ってしまう・・・ということが実は非常に多いです。
ですので、ウィークグリップで握っている方の場合は、そのグリップの握り方を修正することで、余計な動きをする必要がなくなって、ヘッドスピードが一気に上がる・・という可能性もあると思います。
または、手首のコックを使いやすいグリップに変えることで、劇的にヘッドスピードが上がることもあります。
それについては【神回】手首のコックが使えるかどうかはグリップで決まるやヘッドスピードをアップさせたグリップの握り方などでご紹介していますので、よかったらそちらを参照下さい。
他にも色々なケースがあるのですが、ただ、いずれにしても、グリップを変えることでヘッドスピードが上がるということはよくあることですので、もし、思うようにヘッドスピードが上がらない場合はグリップの握り方を見直してみるのもよい方法かなと思います。
④打ち出し角
ここからは主にドライバーの飛距離を伸ばすために大事なポイントになります。
最初に「打ち出し角」ですが、打ち出し角とは、インパクトの後、ボールがどの程度の角度で飛んでいくか・・・という角度を示したものです。
この打ち出し角ですが、ヘッドスピードが速い方は、高めの打ち出し角、ヘッドスピードが遅い方は低めの打ち出し角の方が飛ぶと考えられています。
ですので、一概に打ち出し角は高めがいいとは言えないのですが、場合によっては今の自分の打ち出し角よりもやや高めにしてあげることで飛距離が伸びることもあります。
でも、どうやって・・?
ということですが、具体的には、ドライバーのフェースの中央よりも若干、ほんの少しだけ、上でボールを打つようにすると、打ち出し角が高くなると思います。
そのためには、高めにティーアップするといいと思います。
また、ボールの1/2以上がヘッドから出るような高いティーアップもおすすめですが、その場合はヘッドを地面から浮かせて、ボールの高さ(または、それよりも若干低く)に合わせて構えるようにするといいかも知れません。
そして、フェースの中心よりも若干上で打つような意識にしてみます。
ただ、フェースのどこにボールが当たっているか・・・というのは案外わからないものなので、その場合は、こういったグッズを使うのも1つの方法です。
ショットセンサー
ドライバーやアイアンのフェースに貼り付けてショットを打つことでボールがフェースのどこに当たったのかがわかる練習グッズ。
⑤バックスピン量
バックスピン量もドライバーの飛距離に関係してきます。
ヘッドスピードが速い方は、スピンは少な目、ヘッドスピードが遅い方はバックスピンがある程度合った方がむしろ飛びます。
ですので、これも一概にバックスピンが少ない方がいいとは言い切れないのですが、ただ、先ほどのフェースの中央よりも若干上で打つということをすると、適度にバックスピンが減り、尚且つ、打ち出し角も高くなって飛距離が伸びるケースが多いです。
ということで、下記のポイントについてここまで見てきました。
①ボールの初速
②サイドスピン量
③クラブヘッドスピード
④打ち出し角
⑤バックスピン量
ただ、一気に全部改善しようとすると大変なので、まずはできるところから見直していってもいいかも知れません。
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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。