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飛距離アップ編

【ボール初速を上げる方法】何故、男子アマは女子プロにボール初速で負けるのか?

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

今回は、ボール初速を上げる5つの方法について解説していきたいと思います。

目次

男子アマと女子プロのボール初速の違い

ボール初速とは、インパクト後にボールがどの位の勢いで飛び出したかを示すスピード、速度のことを言います。

このボール初速ですが、前回の記事でもご紹介した、男子アマと女子プロを比較したある実験では、女子プロの方がボール初速が速いという結果になっています。

同じようなヘッドスピードでも250ヤード飛ばす女子プロとアマの差

ただ、ヘッドスピードだけを見てみると、女子プロのヘッドスピードの平均が42.9m/sだったのに対して一般男性のアマチュアの平均ヘッドスピードは45m/sでした。

男子アマのヘッドスピードの方がむしろ速かったわけですが、トータルの飛距離では、男子アマの平均が230ヤードだったのに対して、女子プロは平均250ヤードでした。

ヘッドスピードは男子アマの方が速いのに、何故、女子プロの方が飛ぶのか?

・・ということですが、その理由の1つが「ボール初速」です。

男子アマのボール初速は60.75m/sだったのに対して、女子プロのボール初速は62m/sもありました

では、どうやったら、女子プロのようなボール初速を出すことができるでしょうか?

今回は、そのため、ボール初速を上げるための5つの方法について見ていきたいと思います。

男子アマが女子プロにボール初速で負ける理由

先ほどご紹介した実験では、男子アマのボール初速は60.75m/sだったのに対して、女子プロのボール初速は62m/sでした。

でも、何故、男子アマは女子プロにボール初速で負けていたのでしょうか?

理由はいくつかありますが、一番の理由が「芯を外しているから」です

これはすごく簡単なことのように思われるかも知れません。ただ、多くのアマチュアゴルファーは芯を外しているんですね。

例えば、フェースのトゥ寄りで打っていたり・・

ヒール寄りで打っていたり・・

以前にあるゴルフ雑誌で、アマチュアゴルファー50人にドライバーで打ってもらって、ボールがフェースのどこに当たっているかを調べる・・という実験が行われているのですが、結果はどうなったと思われますか?

結果は、芯に当たっていたのは7人だけでした。なんと86%の人は、芯を外していたのです

これが、つまり、芯を外していることが、ボール初速が上がらない理由なんですね。

言い換えると、芯で打つだけで、ヘッドスピードはそのままでも、ボール初速は一気に伸びます

ちなみに、先ほどの実験では、芯から2センチ外すと、50ヤードの飛距離ロス。芯から3センチ外すと80ヤードの飛距離にロスになったそうです

芯を外すと言っても、多くの場合は、たった数センチのことなのですが、そのわずかなことが、ボール初速を上げる上ではとても重要なことになります。

何故、トゥ寄り、ヒール寄りに当たるのか?

ところで、何故、芯に当たらずに、トゥ寄りに当たったり、ヒール寄りに当たっているのでしょうか?

これは色々な原因があるのですが、もし、トゥ寄りに当たることが多い、ヒール寄りに当たることが多い・・という風に、何か傾向がある場合は、クラブヘッドの軌道、もっと言うと、ダウンスイングでのクラブヘッドの軌道が芯に当たっていない原因かも知れません。

具体的には、ダウンスイングでのクラブヘッドの軌道がアウトサイド・インだと、ヒール寄りに当たりやすくなります。

反対にクラブヘッドの軌道がインサイド・アウトだと、フェースのトゥ寄りに当たりやすくなります。

これが、インサイド・インだと、芯に当たりやすくなります。

このスイングの軌道やその直し方などについては下記にてご紹介していますのでよかったらそちらをご覧ください。

それから、打ったボールがフェースのどこに当たっているかを教えてくれるグッズもあります。

ショットセンサー
ドライバーやアイアンのフェースに貼り付けてショットを打つことでボールがフェースのどこに当たったのかがわかる練習グッズ。

こういったグッズを使って、練習してみるのもいいかも知れません。

ドライバーの芯(スイートスポット)に当たらない。芯に当てるには?【これがコツです】

ヘッドスピードを上げる

ボール初速を上げる2つ目の方法ですが、一般的にはヘッドスピードが速い方がボール初速も速くなります。

勿論、芯で打てていることが前提になりますが、ボール初速はヘッドスピードに比例します。

ですので、ヘッドスピードを上げることが、イコール、ボール初速を上げることにもなります。

ではどうやってヘッドスピードを上げたらいいか?

というと、一番簡単なのは長いドライバーを使うことです。

ドラコン選手を見るとわかりますが、殆どの選手がルールギリギリまで長いドライバーを使っています。

振り切れる範囲で、長尺ドライバーを使う、もしくは、今お使いのドライバーよりも長いシャフトのドライバーを使うというのも、ボール初速を上げる1つの方法になります。

長尺ドライバーの打ち方の4つのコツ。短く持つ際の注意点も

ロフト角とボール初速

これは3つ目の方法になりますが、ボール初速を上げるためには、ロフト角が少ない方が有利だと言われています。

この理由について、ゴルフクラブアナリストのマーク金井さんは、ロフト角が大きいとインパクト時に摩擦が強く発生してスピン量が増えるけれど、ボールの初速は(ロフト角が大きくなることで)遅くなる。殆どのゴルファーはロフト角が少ないクラブの方がボール初速が出やすくなりますと語っています。

勿論、ボール初速が速くなっても、例えば、ロフト角が小さすぎることで、打ち出し角が必要以上に低くなってしまうと、飛距離をかえってロスしてしまうわけですが・・

ただ、例えば、ドライバーのロフト角はもう少し小さくしてもいいかなと考えている方であれば、同じモデルのロフト角が少し小さいモデルを試してみて、ボール初速が上がるか、飛距離が伸びるかを試してみるのもいいかも知れません。

クラブの重さとボール初速

4つ目です。もし、ヘッドスピードが一緒で、同じように芯に当たっている場合は、重いクラブの方が、ボール初速は速くなります。

クラブは重い方がインパクトで生み出されるエネルギーが増えて、ボール初速も速くなるんですね。

ただ、重ければ重いほど良いかと言うと、そうではなくて、クラブが重すぎると振り切ることができずに、むしろ、ヘッドスピードが落ちて、飛距離も落ちてしまいます。

ですので、振り切れる範囲で少し重いかな位のクラブを使うことがボール初速を上げるためのポイントになります。

クラブを変えただけで飛距離が劇的に伸びることもある

これはボール初速を上げる5つ目の方法ということになりますが、飛距離不足で悩んでいた人がクラブを買い換えたことで飛距離が劇的に伸びる・・そんなケースが本当に多いです。

例えば、ドライバーで数十ヤード飛距離が伸びる人もいれば、中には50ヤード以上飛距離を伸ばす人もいます。

「クラブが違うだけでこんなに変わるのか」

・・とビックリされる人もいますが、ゴルフでは、自分に合うクラブを使うことがとにかく重要で、自分に合わないクラブを使っていると打てるショットも打てなくなる・・ということがよくあります。

中には、まず技術を磨いてからクラブをいいものに・・と考えている方もいますが、スライスしか打てなかった方がクラブを買い換えた途端にドローボールを打てるようになった・・ということもあって、だから僕は、クラブに関しては妥協していただきたくないと考えています。

クラブの詳しい選び方に関しては今回は割愛しますが、当サイトのゴルフクラブの選び方のコーナーにて、沢山の記事をアップしていますので、よかったらそちらを参考になさってください。

ということで、今回はボール初速を上げる方法について見てきました。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。