タイガー・ウッズのアプローチショットの秘訣はグリップにある?
サム・スニードという伝説のゴルファーがグリップについて語った有名な話があります。それは:
鳥を手の中に持つようにしてグリップするべきだ。鳥が逃げないように、強く押さえつけないように。
アプローチショットでも、特に苦手な方は緊張からグリップを強く握ってしまうケースが多いですが、グリップを強く握れば握るほど手先だけのショットになってしまいます。
その理由は無意識のうちに、力を入れている部分にどうしても神経が集中してしまうから・・です。
タイガー・ウッズのグリップの握り方
タイガー・ウッズは以前、こんなことを語っています。
One of the worst mistakes I see amateurs make in chipping is gripping the club too tightly or changing their grip pressure from the practice stroke to the real thing. Most often that activates the wrists and leads to a quick, stabbing motion.
アプローチでアマチュアがおかす最悪のミスはクラブを強く握りすぎてしまうことと、素振りと実際のショットの時のグリッププレッシャーが違っていることです。ゴルフクラブを強く握りすぎると手首を必要以上に使ったり、打ち急いでボールを叩くようなスイングになってしまいます。
出典:Soften hands, save shots GolfDigest Magazine December 2006
タイガー・ウッズはゴルフクラブを握る際(アプローチショットに関して)、1から10(10が一番強い)までのスケールで4位が良いと言います。
技術的なことはタイガー・ウッズが教えるチッピング上達法でご紹介させていただいていますので、今回は他に1点だけお話ししたいのですが、それはアプローチショットでのバックスイングの始動について・・です。
タイガー・ウッズが指摘するように手首を使いすぎている方もいらっしゃいますが、特にバックスイングを始める際に手の動きが独立してしまっているとダフリやトップといった問題につながります。
それを直すにはタイガーが実践しているという方法が効果的かも知れません。
その方法とは・・・
両肩でバックスイングを始める
・・・というものです。
グリーン周りのアプローチショットでは体重は最初から左足にかけておきます。バックスイングを両肩で始める・・・そして両腕はその動きにつられるようにして、ついて来るようにします。
両肩でアプローチをするという方法は分かりにくいかも知れませんが、こんなことをすると感覚がつかめるかも知れません:
まず、タオルを1枚用意します。次にその1枚のタオルを両脇の下に挟んだらアプローチの素振りをしてみます。
その際にタオルを床に落とさないようにしてスイングします。
両肩を使ってスイングしなければ、タオルは床に落ちてしまうかも・・知れません。
特に腕だけを使って打とうとすると、脇が開いてしまいタオルは落ちてしまいます。
そのため、アプローチが苦手という方には特に良い練習方法だと思います。
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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。