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トラブル解決編

ドライバーとアイアンの打ち方、スイングの違い【女子プロはこんな打ち方をしていた】

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

今回は、ドライバーとアイアンの打ち方とスイングの違いについて、

具体的には

の3つについて、見ていきたいと思います。

目次

女子プロはドライバーとアイアンをこんな風に打っていた

ドライバーとアイアンの打ち方の違いですが、まずは女子プロはどのように打っているのか?ということについて見ていきたいと思います。

これはトラックマン社が発表しているアメリカのLPGAツアーの選手達(女子プロ)のデータになりますが、ドライバーと7番アイアンの入射角の平均値をご紹介します。

ちなみに、入射角とは、インパクトの際にヘッドがボールに対してどの程度の角度で入ってきたかということを示す数値(角度)になります。

※トラックマン社が発表しているデータより

この表の見方ですが、プラスの数値は、インパクトでヘッドがボールの下から入ってきていることを示しています。

反対に、マイナスの数値は、インパクトでヘッドがボールの上から入ってきていることを示しています。

ですので、この表を読み解くと、女子プロの場合、インパクトで、ドライバーはヘッドがボールの下から入ってきていて、反対にアイアンはヘッドがボールの上から入ってきている、ということになります。

もっと言うと、女子プロは、ドライバーはヘッドが最下点を過ぎて上昇している時にボールを打っている、つまり、アッパーブローでボールを打っている。

アイアンは、ヘッドが最下点に達する前、まだ下降を続けている途中でボールを打っている、つまり、ダウンブローで打っているということになります。

ただ、数値を見ると、ドライバーは+3度、7番アイアンは-2.3度ですから、アッパーブロー、ダウンブローと言っても、本当に若干の、もしくは緩やかなアッパーブロー、ダウンブロー・・という形です。

少しまとめると、女子プロは

ドライバーはアッパーブローで打っている
アイアンはダウンブローで打っている

ということになります。

実は男子プロの場合はまた違うデータになっているのですが、アマチュアゴルファーにとって参考になるのは女子プロの方だと思いますので、今回は男子プロについての解説は割愛したいと思います。

男子プロについては、また今回とは違ったドライバーの打ち方について解説する際に、ご紹介したいと思います。※下記にてご紹介しています。

ドライバーをダウンブローで打つことの4つの利点と欠点とは?

少し話がそれましたが、ドライバーとアイアンの打ち方の違いは、ドライバーはややアッパーブローで打つことが多いのに対して、アイアンの場合はややダウンブローで打つケースが多いということです。

ちなみに、どちらも横から払い打つという方法もありますが、これについては下記にてご紹介しています。

ドライバーの打ち方。アッパーブローで打つべきか?払い打つべきか?
アイアンはダウンブローで打つ?それとも横から払い打つ?

ドライバーとアイアンのスイングの違い

次にドライバーとアイアンのスイングについてです。

ドライバーはアッパーブロー、アイアンはダウンブローで打つということでしたが、もしこの打ち方をする場合、それに合わせてスイングも変えた方がいいか?

・・ということですが、これは結論からお伝えすると、スイングは基本的には一緒で大丈夫です。

ドライバーはアッパーブローで打つということでしたが、意識してアッパーに振ろうとしていただく必要はないですし、アイアンも意識して上から振ろうとしていただかなくても大丈夫です。

むしろ、意識してアッパーに振ろうとすると、振り遅れたり、フェースが開いてスライスしたり・・ということが起きやすいですし、ダウンブローで振ろうと意識し過ぎてしまうと、引っ掛けが出たり、フェースが開いたり、閉じたり・・といったことが起きやすくなります。

そうではなくて、同じスイングで打ってゆきます。7番アイアンのスイングでドライバーを打ってゆくのですが、ただ、構え方を少し変えます。

構え方を変えることで、ドライバーはややアッパーブローで、アイアンはややダウンブローで打つ・・というやり方をします。

もっとも、場合によっては、意識してダウンブローで打つ必要があるケースも人によってはあるのですが、それは特別なケースで、基本的にはスイングはそのままで、構え方を変えることで打ち方を結果的に変えるというやり方が最もシンプルで、簡単だと思います。

僕はそのやり方をおすすめしてます。

ドライバーとアイアンの打ち方、どうやって変えるか?【構え方を変えます】

構え方を変えることで結果的に打ち方を変える、ということでしたが、ここからはドライバーとアイアンの構え方の違いについてご紹介したいと思います。

ドライバーとアイアンの構え方ですが、主に4つの違いがあります。

1)ボールの位置

1つ目が、ボールの位置です。

ドライバーの場合は、アイアンよりもボールを左寄りに置きます。

具体的には、左足かかと線上から左の頬の線上の範囲にボールを置くようにします。

このようにボールを左寄りに置くことで、自然とややアッパーブローの(もしくは横から払い打つ形の)打ち方になります。

一方、ややダウンブローで打つ(もしくはボールを払い打つ)アイアンの場合は、ドライバーよりもボールを右寄りに置きます。

具体的には、ショートアイアンはボールをスタンスの真ん中に。

ミドルアイアンの場合は、その位置よりもボールを1個程度左に。

それぞれ置くようにします。

アイアンはこのようにボールを右寄りに置くことで、ダウンブローで(もしくはレベルブローで)打ちやすくなります。

詳しいボールの位置については、図解!ボールの位置。ドライバーからサンドウェッジまでをご覧ください。

ただ、いずれにしてもこのような形でボールの位置を変えてあげることで、自然とスイングの軌道も変わっていきます。

2)ティーアップの高さ

2つ目がティーアップの高さです。

アッパーブローで打つドライバーの場合はボールを高めにティーアップします。

どの程度の高さかというと、ボールの1/2程度がヘッドから出る高さが1つの目安になります。

人によってはそれよりも低め、ボールの1/4がヘッドが出る高さの方が合っている方もいますので、色々と試行錯誤していただくのもいいと思います。

ティーアップの高さについては図解!ドライバーのティーアップの高さとその基準。高い・低いティーアップについてもにて詳しくご紹介しています。

一方、ダウンブローで打つ(もしくは払い打つ)アイアンの場合は、ボールを低めにティーアップします。

具体的にはボールの一番下の部分が芝の一番上の部分よりもほんの少し、1センチ程度、高くなるようにティーアップします。

3)スタンスの幅

3つ目が、スタンスの幅です。

ドライバーの場合、アイアンに比べると大きなスイングになりやすいので、バランスをとるためにスタンスは広めにとります。また、その方が、スタンス幅が広い方がアッパーブローで打ちやすくなると思います。

では具体的にどの程度の広さにすればいいか?

ということですが、ドライバーの場合は、両足を肩幅程度に広げるのが1つに目安になります。

肩幅程度って具体的にはどの位なのか?というと、両肩の一番端(外側)から真っ直ぐ下に線を引くと、おおよそ両足(靴)の内側の部分にその線が来る程度の広さになります。

一方、アイアンの場合はドライバーほど大きなスイングにはならないので、ドライバーよりも狭いスタンス幅にします。また、ダウンブローで打つためには、スタンス幅は狭い方が打ちやすくなると思います。

では、どの位の幅がいいか?ということですが、ドライバーのスタンス幅を基準にして、クラブが短くなるにしたがってスタンスを狭くしてゆきます。

ですので、短いアイアンほどスタンス幅を狭く、長いアイアンほど広めにします。

どの位狭くしたらいいか?ということですが、

①スイング中にバランスを崩さない
②体を回転させやすい
③体重移動がしやすい

という3つを満たす範囲でスタンスの幅を狭くします。

スタンス幅について。基準や広すぎるスタンス、狭すぎるスタンス幅についても

4)体重配分

4つ目の違いが、体重配分です。

もっと言うと、構えた際の左右の足への体重配分になります。

ドライバーの場合は、左右の足に均等に体重をかける方法と最初から右足にやや多めに体重をかけておく方法の2つがあります。

後者の右足に多めに体重をかけておく場合ですが、左足が4に対して、右足に6程度の体重配分にしていただくといいと思います。

この2つですが、基本的には両足に均等に体重をかける方法がおすすめです。

ただ、2つ目の方法で、右足にやや体重を多めにかけると普段よりも背骨が右に傾きやすく、その形で構えるとアッパーブローで打ちやすくなる場合があります。

また、体重移動が思うようにできない方の場合は2つ目の方法も試していただくといいかも知れません。

一方、ダウンブローで打ってゆく(もしくは払い打つ)アイアンの場合ですが、特殊なケースを除くと、基本的には両足に均等に体重をかけるようにします。

ということで、今回はドライバーとアイアンの打ち方、スイングの違いについて見てきました。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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