【ドライバーとアイアンの違い】打ち方、スイング、構え方にどんな違いがあるのか?
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
これまでドライバーの打ち方はドライバーの打ち方のコーナーにて、アイアンの打ち方はアイアンの打ち方のコーナーにて、構え方も含めて詳しくご紹介してきました。
今回は、ドライバーとアイアンの違いについて、
具体的には
- ①スイング
- ②打ち方
- ③構え方
この3つにどのような違いがあるか?ということについて、お話ししていきたいと思います。
目次
①スイング = 同じ
最初にスイングですが、ドライバーもアイアンも、基本的にはスイングは一緒です。
ですので、例えば、7番アイアンなど、ミドルアイアンと同じスイングでドライバーを打ってゆきます。
ドライバー用のスイングをする必要はありませんし、ドライバー用のスイングを作る必要もありません。
ただ、基本的には同じスイングなのですが、ドライバーとアイアンでは打ち方が少し違ってきます。
これはスイングを変えるというより、構え方を変えることで、結果的に違った打ち方をする、もしくは結果的に違った打ち方になる、そんな形になります。
ですので、スイングは基本的には一緒だと考えていただいて大丈夫です。
簡単にまとめると、ドライバーもアイアンもスイングは一緒。ドライバー用に特別なスイングは必要ないです。ただし、構え方を変えることで違った打ち方をしてゆく場合があります。
②打ち方 ≠ 違いあり
次に打ち方です。
ドライバーもアイアンも、スイングそのものは一緒なのですが、構え方を変えることで、違った打ち方をしてゆく場合があります。
構え方を具体的にどう変えるか?ということについてはこの後、具体的にご紹介しますが、その前に打ち方の違いとは、どういった違いでしょうか?
この打ち方の違いですが、
ドライバーの場合
ドライバーの場合は2つの打ち方があります。
1)アッパーブローで打つ
2)払い打つ(レベルブロー)
という2つの方法です。
1)アッパーブローで打つとは、ヘッドが最下点を過ぎて、やや上昇している時にボールをとらえるという意味になります。
2)払い打つというのは、ボールを横から打つ、もしくは、ヘッドをボールに対して水平に入れてゆくような打ち方になります。レベルブローと言われることもあります。
ちなみに、ドライバーの場合、この2つ以外に、ダウンブローで打つという方法もあります。
ダウンブローで打つとは、ヘッドが最下点に達する前、ヘッドがまだ下降している最中にボールをとらえる打ち方になります。
これはドライバーではあまり一般的な打ち方ではありませんが、特に海外の力のある男子プロではダウンブローで打つケースがあります。
ただ、これは特殊なケースなので、このドライバーをダウンブローで打つということについては、今回は省略したいと思います。
アイアンの場合
次にアイアンですが、アイアンの場合は2つの打ち方があります。
1)ダウンブローで打つ
2)払い打つ(レベルブロー)
という方法です。
ですので、ドライバーとアイアンの打ち方の違いを簡単に言うと
- ドライバーはアッパーブロー、もしくは払い打つ
- アイアンはダウンブロー、もしくは払い打つ
という違いがあります。
ちなみに、一般的には、ドライバーの場合は若干アッパーブローで打つのが良い、アイアンはダウンブローで打つのが良い・・と言われています。
例えば、女子プロの場合、ドライバーはアッパーブローで打つプロが多く、アイアンはダウンブローで打つプロが多いというデータがあります。
ただし、どちらの場合もヘッドは極端な角度で入ってきているわけではなく、ボールに対して緩やかな角度で入ってくる形です。
つまり、女子プロはドライバーは緩やかなアッパーブロー、アイアンは緩やかなダウンブローで打っているということになります。
ただ、これは個人差があって、特にアマチュアゴルファーの場合は、ドライバーでも払い打つ打ち方の方が合っている人もいますし、同じようにアイアンでもダウンブローよりも払い打つ方がいいショットが打てる人もいます。
これについては下記の記事にて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。
簡単にまとめると、ドライバーとアイアンの打ち方の違いは、ドライバーはアッパーブローで打つことがあるのに対して、アイアンの場合はダウンブローで打つ場合がある、という点になります。
③構え方 ≠ 違いあり
次に構え方です。
ドライバーとアイアンでは、打ち方が違うということでしたが、アドレスでの構え方を変えることで、打ち方を変えてゆく・・というやり方をします。
先ほど、ドライバーはアッパーブローで打った方がいいと言われていますとお伝えしました。
ただ、意識してヘッドを下から上に振り上げていただく必要はないんですね。
そうではなくて、構え方を変えることで、自然とややアッパーブローになるようにしていきます。
ですので、ドライバーとアイアンで本当に意味で意識しないといけないのは、打ち方やスイングではなく、構え方になります。
ここがとても重要で、例えば、自分からアッパーブローで打とうとしてしまうと、振り遅れたり、フェースが開いてプッシュアウト気味のスライスが出たり・・といったことが起こったりします。
ですので、スイングはあえて変えようとせずに、構え方を変える、ということがドライバーとアイアンを打ち分けるためには、一番シンプルで最も効果的なやり方になります。
では具体的にドライバーとアイアンでは構え方をどのように変えたらいいのか?
ということですが、4つのポイントがあります。
1)ボールの位置
1つ目が、ボールの位置です。
ドライバーの場合は、アイアンよりもボールを左寄りに置きます。
具体的には、左足かかと線上から左の頬の線上の範囲にボールを置くようにします。
具体的な位置については下記をご覧ください。
【ドライバーのボールの位置】ボールを「ここ」に置くとうまくいく
このようにボールを左寄りに置くことで、自然とアッパーブロー、もしくは横から払い打つ打ち方になります。
一方、ダウンブローで打つ、もしくはボールを払い打つアイアンの場合は、ドライバーよりもボールを右寄りに置きます。
具体的には、ショートアイアンはボールをスタンスの真ん中に。
ミドルアイアンの場合は、その位置よりもボールを1個程度左に。
それぞれ置くようにします。
アイアンはこのようにボールを右寄りに置くことで、ダウンブローで、もしくはレベルブローで打ちやすくなります。
2)ティーアップの高さ
2つ目がティーアップの高さです。
ドライバーの場合は、フェースの真ん中付近にスイートスポットがあるため、ボールはアイアンに比べると高めにティーアップします。
また、先ほども書かせていただいたようにドライバーは若干アッパーブローで打つこともありますが、そのためにも、ボールは高めにティーアップします。
どの程度の高さかというと、ボールの1/2程度がヘッドから出る高さが1つの目安になります。
パー3のホールなどでアイアンをティーアップする場合ですが、ボールを横から払い打つ、もしくはややダウンブローで打つアイアンの場合は、ボールを低めにティーアップします。
具体的にはボールの一番下の部分が芝の一番上の部分よりもほんの少し、1センチ程度、高くなるようにティーアップします。
3)スタンスの幅
ドライバーとアイアンの構え方の3つ目の違いが、スタンスの幅です。
ドライバーの場合は、アイアンに比べると大きなスイングになりやすいので、スイング中の体のバランスをとるためにスタンスは広めにとるのが一般的です。
では具体的にどの程度の広さにすればいいか?
ということですが、ドライバーの場合は、両足を肩幅程度に広げるのが1つに目安になります。
肩幅程度って具体的にはどの位なのか?というと、両肩の一番端(外側)から真っ直ぐ下に線を引くと、おおよそ両足(靴)の内側の部分にその線が来る程度の広さになります。
一方、アイアンの場合はドライバーほど大きなスイングにはならないので、ドライバーよりも狭いスタンス幅にします。
どの位の幅がいいか?ということですが、ドライバーのスタンス幅を基準にして、クラブが短くなるにしたがってスタンスを狭くしてゆきます。
ですので、長いアイアンほどスタンス幅を広く、短いアイアンほどスタンス幅を狭めにします。
どの位狭くしたらいいか?ということですが、
①スイング中にバランスを崩さない
②体が回転させやすい
③体重移動がしやすい
という3つを満たす範囲でスタンスの幅を狭くします。
このスタンス幅については、下の記事で詳しくご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。
4)体重配分
4つ目の違いが、体重配分です。
もっと言うと、構えた際の左右の足への体重配分になります。
ドライバーの場合は、①左右の足に均等に体重をかける方法と②体重移動をしやすくするために最初から右足にやや多めに体重をかけておく方法の2つがあります。
②の右足に多めに体重をかけておく場合ですが、左足が4に対して、右足に6程度の体重配分にしていただくといいと思います。
この2つですが、基本的には、①両足に均等に体重をかける方法がおすすめです。
ただ、別のやり方も試したいと思った方やまたは、体重移動が思うようにできない方の場合は2つ目の方法も試していただくといいかも知れません。
一方、アイアンの場合ですが、特殊なケースを除くと、基本的には両足に均等に体重をかけるようにします。
簡単にまとめると、ドライバーとアイアンの構え方では、1)ボールの位置、2)ティーアップの高さ、3)スタンス幅、4)体重配分が違ってきます。
* * *
ここまでドライバーとアイアンの違いについて見てきましたが、基本的な考え方としては、スイングは同じ。ただ、構え方を変えることで、結果的に打ち方を変えるような形になります。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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