【要注意】フェアウェイウッド・ユーティリティを短く持つことのメリット・デメリット
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
前回、フェアウェイウッドとユーティリティの打ち方の違い【プロはどうしてる?】ではフェアウェイウッドとユーティリティの打ち方の違いについて、プロはどうしているか?ということについてご紹介しました。
今回は、少し話が変わりますが、フェアウェイウッド、ユーティリティを短く持つことのメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。
クラブを短く持つというと、色々なメリットがあると思われますが、実はデメリットもあります。今回はメリットだけではなく、そういったデメリット、注意点についてもお伝えしていきたいと思います。
目次
短く持つとはどの位か?
さて、フェアウェイウッド・ユーティリティを短く持つことのメリットとデメリットの話の前に、そもそもクラブを短く持つといっても、具体的にはどの位短く持てばいいのでしょうか?
クラブを短く持つ場合ですが、最初はいつもよりも1センチから2センチ程度短く持っていただくといいと思います。
プロの中にはそれよりももっと短く、5センチ前後短く持って打つ人もいますが、意図的にやっている場合を除くと、僕はそこまで短く持つことはおすすめしていません。
何故、そこまで短く持ってはいけないのか?ということについては、後ほど、短く持つことのデメリットのところで解説したいと思います。
ただ、いずれにしても、短く持とうと思った時はいつもよりも1センチから2センチ程度、短く持っていただくといいと思います。
左手のグリップはグリップエンドのギリギリまで握ってもいいの?
FW、ユーティリティを短く持つことのメリット
さて、ここからはフェアウェイウッド、ユーティリティを短く持つことのメリットについて見ていきましょう。
メリットは主に4つあります。
①ボールが曲がり難くなる ②ボールをコントロールしやすくなる
1つ目がボールが曲がりにくくなること、2つ目がボールをコントロールしやすくなることです。
クラブを短く持つと必然的にヘッドスピードが落ちます。
ヘッドスピードが落ちることはデメリットでもあるのですが、ヘッドスピードが落ちることでいつもよりもボールの弾道が低くなり、サイドスピンが減るというメリットもあります。
弾道が低くなることでショットはコントロールしやすくなります。
また、サイドスピンが減ることでボールは曲がりにくくなります。
ですので、狭いホールでのティーショットでフェアウェイウッドやユーティリティを使う場合や、どうしても曲げたくないようなシチュエーションでは、クラブを短く持つというのもよい方法だと思います。
特に、フェアウェイウッド・ユーティリティはアイアンに比べるとボールが曲がりやすいクラブですので。
③ミート率が上がる
3つ目のメリットがミート率が上がることです。
クラブを短く持つとスイングも小さくなりますが、ヘッドの軌道が安定しやすく、その結果ミート率が上がるケースが多いです。
男性アマチュアゴルファーの場合、ヘッドスピードは女子プロと同等か、それ以上あるというデータがあります。
ですが、飛距離で比較すると男子アマは女子プロに20ヤードも負けている、そんな実験結果もあります。
同じようなヘッドスピードでも250ヤード飛ばす女子プロとアマの差
この結果やその理由については上記の記事で詳しく解説していますので、よかったらそちらをご覧ください。
ただ、この飛距離の差の原因の1つはミート率なんですね。
ですので、あえてクラブを短く持ってシャープに振ってゆくことでミート率が上がって、結果的に飛距離が伸びるというケースもあるのかなと思います。特にアマチュアの場合はですね。
④手首を返しやすくなる
4つ目のメリットが手首を返しやすくなる点です。
クラブを短く持つと、いつもよりもグリップの細い部分を握ることになります。
このようにグリップの細い部分を持つと手首が返しやすくなるんですね。
クラブを短く持つことにはそんなメリットもあります。
FW、ユーティリティを短く持つことのデメリット
さて、次にクラブを短く持つことのデメリットについてです。
デメリットは主に2つあります。
①飛距離が落ちる
1つ目が飛距離が落ちる点です。
クラブを短く持つとどうしてもヘッドスピードが落ちます。その結果、飛距離も落ちやすくなります。
ただし、先ほどのメリットのところでお伝えしたように、アマチュアの場合はクラブを短く持つことでミート率が上がって、結果的に飛距離が伸びたり、または飛距離がそんなに変わらないということもよくあります。
②インパクトでフェースが開きやすくなる
2つ目のデメリットがインパクトでフェースが開きやすくなることです。
え?どういうこと?
と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、クラブを短く持つということは、例えば、アイアンであれば、いつもよりもライ角がフラットなクラブを持つ形になります。
ライ角がフラットとは右下のような形ですね(同じ番手だと思ってください)。実際には同じ番手でここまでライ角が違うことはありませんが、説明のために極端な図にしています。
今回はこの仕組みについては割愛しますが、クラブを短く持つということは、極端に言うと、右上のようなフラットなアイアンに持ち替えるような、そんな形になるんですね。
するとどうなるかというと、インパクトではクラブのトゥ側が地面について、トゥ側にブレーキがかかる形になります。
すると、クラブのヒール側が前に出て、フェースが開くんですね。
この詳しい理由が知りたい方はよかったら以下の記事をご覧ください。
【注意】ドライバーやアイアンを短く持つとスライスが出る理由とは?
ただ、いずれにしても、そんな風にして、クラブを短く持つことで、特にクラブを短く持ちすぎることで、インパクトでフェースが開きやすくなって、スライスなどが出やすくなることがあります。
ですので、短く持とうと思った時はいつもよりも1センチから2センチ程度、短く持っていただくといいと思います。
冒頭でそれ以上短く持つのはおすすめしないと書かせていただきましたが、その理由はもうおわかりかと思いますが、スライスが出やすくなってしまうからです。
ということで、今回はフェアウェイウッド・ユーティリティを短く持つことのメリットとデメリットについて色々と見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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