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トラブル解決編

ショートアイアン、ウェッジのフルショットが飛ばない【3つの原因と直し方】

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

今回は、ショートアイアン、ウェッジが飛ばない原因と直し方について解説していきたいと思います。

具体的には、

の2つについてお話ししていきたいと思います。

目次

ショートアイアンが飛ばない3つの原因

さて、まずは ショートアイアン、ウェッジが飛ばない原因について見ていきたいと思います。

原因は主に3つあります。

原因①「スイングの最下点で打とうとしている」

ショートアイアン、もしくはウェッジが思うように飛ばない1つ目の原因が、「スイングのスイングの最下点で打とうとしている」ということです。

以前、7番アイアンの飛距離の目安とは?7番アイアンが飛ばない原因と解決策もの中でもご紹介しましたが、ウェッジやショートアイアンも含め、アイアンが飛ばない原因の1つは、インパクトでロフト角が増えてしまっていることです。

言い方を変えると、スイングの最下点で打とうとしていることが、ショートアイアンやウェッジが飛ばない原因になります。

スイングの最下点で打とうとしているということですが、この図のようにクラブヘッドが最も低い位置に来たところでボールを打とうとしていて、そのせいで飛距離をロスしてしまっている人が多いんですね。

また、このポイントを過ぎてから、ボールを打とうとしている人もいますが、この形だとすくい打ちになって、さらに飛距離をロスしやすくなります。

これは以前にもご紹介したデータですが(アメリカで行われた調査)

ゴルファーのレベル ゴルフスイングの最下点(アイアン)
アマチュア ボールの2~3センチ手前
中級者 ボールの位置
シングル 中級者とプロの中間
PGAツアープレーヤー ボールの先10センチ

これを見るとわかりますが、アマチュアはすくい打ちをしている人が多いのに対して、プロはクラブヘッドの最下点がボールよりも10センチ先にあります。

つまり、ダウンブローで打っていることがわかります。

これはミドルアイアンのデータになるのですが、ショートアイアンやウェッジもこれと似たような形で、プロの場合はスイングの最下点がボールよりも先に来ることが多いです。

スイングの最下点がボールの先にあるということですが、このようなスイングをするとインパクトでロフト角が増える・・ということがなくなります。(むしろ、ロフトが立つような形になりやすいです)

この形で打つと、スイングの最下点で打つ場合やすくい打ちをする場合と比べて、圧倒的に飛距離が出ます。

ではどうやったら、このように打つことができるか、もっと言うと、どうやったらダウンブローで打つことができるか?ということですが、これについては記事の最後で詳しくご紹介したいと思います。

原因②「ハンドレイトで構えている」

ショートアイアン、もしくはウェッジが思うように飛ばない2つ目の原因が、「ハンドレイトで構えている、もしくはハンドレイト気味に構えている」ということです。

ハンドレイトとは、アドレスをした際に、両手がクラブヘッドよりも後ろ(ターゲットと反対方向)にあることを言います。

写真で見るとこのような形です。

両手がズボンのジッパーの前に来ているのがわかりますが、このように構えるとハンドレイトの形になります。

ハンドレイトで構えるとどうなるかと言うと、

・インパクトでフェースが開きやすくなる
・すくい打ちになりやすい

といったことが起こります。どちらもショートアイアン、ウェッジでは飛距離不足の大きな原因になります。

この場合ですが、ハンドレイトではなく、ハンドファーストで構えるようにすると、フェースが開かず、また、先ほどお伝えしたダウンブローで打つということがしやすくなります。

ハンドファーストで構える方法については少し後でご紹介したいと思います。

原因③「ボールにスライス回転がかかっている」

ショートアイアン、もしくはウェッジが思うように飛ばない3つ目の原因が、「ボールにスライス回転がかかっている」ということです。

ショートアイアンやウェッジの場合は、バックスピンが多くかかります。ですので、多少サイドスピン、例えば、スライススピンがかかっても、バックスピンがそのサイドスピンを打ち消してくれます。

そのため、例えば、ボールにスライススピンがかかっていても、ボールは真っすぐに飛んだりします。

ただ、実際は、スライススピンがかかっている、もしくはインパクトでフェースがしっかりと閉じていない(開いている)わけです。

この場合も、ボールは真っすぐに飛んでも、飛距離は落ちてしまいます。しっかりとフェースを閉じていないので、ボールにちゃんと力が伝わっていないんですね。

この場合は、まず、フックグリップで握ってみることがおすすめです。

フックグリップでフェースをしっかりと閉じるような形でインパクトをむかえることができると、飛距離は一気に伸びると思います。

フックグリップの握り方については、フックグリップの握り方にてご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。

ショートアイアン、ウェッジで飛距離を出す2つの方法

先ほど

・ダウンブローで打つ
・ハンドファーストで構える

という2つのことについて少し触れましたが、この2つ、ハンドファーストで構えること、ダウンブローで打つことが、ショートアイアン、もしくはウェッジで飛距離の出るショットを打つコツになります。

この2つは実は深い関係があって、ハンドファーストで構えると、ボールをダウンブローで打ちやすくなります。

ハンドファーストで構える方法

まず最初にハンドファーストで構える方法について見ていきたいと思います。

ハンドファーストとは、アドレスをした際、両手(グリップ)がクラブヘッドよりも前(ターゲット寄り)にあることを言いますが、そのために大事になってくることが2つあります。

1つはボールの位置です。

ショートアイアン、ウェッジの場合はボールをスタンスの真ん中に置きます。

2つ目が両手の位置です。

両手はこのイラストのように、左足太もも内側の前に来るようにします。

このような形で構えるとハンドファーストで構えることができると思います。

また、先ほどもご紹介したように、ハンドファーストで構えることで、ダウンブローで打ちやすくなります。

ダウンブローで打つ方法

次にダウンブローで打つ方法ですが、ポイントは3つあります。

1つは、インパクトでの両手の位置です。

先ほど、ハンドファーストで構えるために、両手が左足太もも内側の前に来るようにするとお伝えしましたが、インパクトでも両手はその位置に戻す必要があります。

インパクトで両手がその位置に来るということは、インパクトでもハンドファーストで打つということになりますが、その形だと、先ほどのプロのように、スイングの最下点の手前でボールを打ちやすくなります。

つまり、ダウンブローで打ちやすくなるということですね。

ショートアイアンやウェッジはこのような形、ダウンブローを意識することで、芯を食った、感触の良いショットが打てるようになります。

2つ目のポイントが、インパクトでシャフトをターゲット方向に傾ける意識で打つということです。

先ほど、インパクトで両手をアドレスの位置に戻すとお伝えしました。

もし、インパクトで両手をその位置に戻すことができると、シャフトはターゲット方向に傾く形になると思います。(ボールがスタンスの中央にあるためです)

この形、シャフトをインパクトでターゲット方向に少し傾けてあげる意識で打っていただくと、ダウンブローになりやすいと思います。

ダウンブローで打つための3つ目のポイントが、ボールを低く打ち出す意識で打つということです。

ショートアイアンやウェッジはボールが高く上がりますが、自分でボールを上げようとすると、すくい打ちになりやすいです。

ダウンブローで打つためには、ロフトがボールを上げてくれると信じて、むしろ、ボールを低く打ち出す意識で打つ、ということがコツになります。

そんな形で、1)ハンドファーストで構えた上で、 2)ダウンブローで打つことで、ショートアイアンの飛距離は大きく伸びると思います。

ということで、今回はショートアイアン、ウェッジのフルショットが飛ばない3つの原因と直し方について見てきました。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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