【超簡単】ドライバーのロフト角の選び方。おすすめは何度?
前回、よくわかる!ドライバーの選び方。5つのステップで選ぼうではドライバーの選び方について詳しく解説しました。
その中でも触れましたが、今回はドライバーのロフト角の選び方について、もう少し詳しく解説してゆきたいと思います。
ちなみに、ドライバーについてはこんな記事もアップしていますので、よかったら参考になさってください。
- ドライバーの重心距離、重心の高さ、重心深度についてのまとめ
- シャローフェースとディープフェースのドライバーの違い
- ドライバーのライ角はアップライトにするとスライスが改善される
- ドライバーに関する記事一覧
目次
最初に、ドライバーのロフト角とは、下の図で示す角度のことを言います。
このロフト角が大きくなるほど、ボールは高く上がりやすく、バックスピン量も増えます。
反対にロフト角が小さくなるほど、ボールは低く飛びやすく、バックスピン量が減ります。
アイアンの場合、ロフト角が少なくなるほど飛距離が出ますから、ドライバーもロフト角が少ない方が飛ぶのではと思ってしまいますが、実はそうとは限りません。
ロフト角が少なすぎると、ショットの弾道が低くなりすぎて、かえって飛ばなくなることがあるためです。
じゃあ、ロフト角は大きめがいいか?というと、ロフト角が大きすぎると、ボールが高く上がりすぎて飛距離をロスしてしまいます。
ですので、大事なのは自分にとって最適な弾道のショットが打てる、もしくは最も安定して打てる、安定して飛距離が出るロフト角を選ぶ、ということになります。
じゃあ、自分にとって最適なロフト角って何度なのか?ということですが、基本的な考え方としては、
- ヘッドスピードが速い人は、ロフト角が小さいもの
- ヘッドスピードが遅い人は、ロフト角が大きいもの
- 初心者やシニア、女性はロフト角が大きいもの
がおすすめです。
じゃあ、具体的に何度がいいの?ということについて、下記にまとめましたので、見てゆきましょう。
11度以上がおすすめ
- ヘッドスピードが38m/s以下の人
- 初心者の人
- シニアゴルファー
- 女性ゴルファー
ヘッドスピードが38m/s以下の人やシニア、女性ゴルファーの方は、ドライバーのロフト角は11度以上(11度、12度・・etc.)がおすすめです。
また、初心者の人の場合も、最初は11度以上がおすすめです。
もっとも、初心者であってもヘッドスピードが上記よりも速い人は下記のロフト角でもいいのですが、ロフト角が小さくなるほど、バックスピン量が減って、サイドスピンが増えやすくなります。
バックスピンが減って、サイドスピンが増えやすい・・ということは、つまり、ボールが曲がりやすくなるのですが、そういった理由から初心者の人の場合は最初は11度以上がおすすめです。
10度以上がおすすめ
- 一般的な男性ゴルファー
- ヘッドスピードが38m/s ~ 42m/sの人
一般的な男性ゴルファー、またはヘッドスピードが38m/s~42m/sの人の場合は10度以上がおすすめです。
10度未満も試してみる価値あり
- 力のある人
- ヘッドスピードが43m/s以上ある人
力のある人やヘッドスピードが43m/s以上ある人の場合は、10度未満(9.5度、9度・・etc.)のロフト角でもいいかも知れません。
さて、おすすめのロフト角についてご紹介してきましたが、ここで、ドライバーのロフト角選びに失敗しないために注意したい3つのポイントについてご紹介したいと思います。
①オリジナルロフトとリアルロフト
例えば、ロフト角が同じ10度のドライバーが2本あったとします。
ロフト角以外のスペックも一緒だったとします。
でも、実際に打ってみると、弾道の高さが全然違う・・なんてこともあったりします。
でも、何でこんなことが起きるのか?
・・と言うと、ドライバーの場合、表示されているロフト角が実際のロフト角とは違うケースがあるためです。
え?どういうこと?
と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、実はロフト角の計測方法には2通りあって、1つは「オリジナルロフト」もしくは「表示ロフト」と呼ばれるもの。
オリジナルロフトとは、下の図で示す角度になります。
もう1つは、「リアルロフト」と呼ばれるもので、こちらはドライバーのソール(底)を基準に角度を計測するのではなく・・シャフトを中心として計測された角度になります。
リアルとある通り、本当のロフト、実際のロフト角は後者の「リアルロフト」を見るとわかります。
ですので、ロフト角を選ぶ際は、スペックに記載されているロフト角がオリジナルロフトなのか、リアルロフトなのかを確認してみるといいです。
ちなみに、先ほどおすすめさせていただいたロフト角の目安はすべてリアルロフトになります。
もし記載されているのがオリジナルロフトだった場合、実際のロフト角はそれよりももう少し大きいということもあり得ます。
でも、何でわざわざ実際のロフト角よりも小さく表記する必要があるのか?
ということですが、ロフト角を12度など大きく表示してしまうと売れなくなってしまう・・というのがその理由の一つです。
詳しくは、リアルロフトとオリジナルロフト、表示ロフトの違いにてご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。
ただ、いずれにしても、ロフト角を選ぶ際は、オリジナルロフトではなく、実際のロフト角、リアルロフトを確認するようにしてみてください。
②持ち球によってもロフト角選びは変わる
ドライバーのロフト角を選ぶ際ですが、持ち球も重要になってきます。
例えば、ドローボールが持ち球の人はショットの弾道が低めになることが多いので、ロフト角は先ほどご紹介したものより少し(1度~程度)大きめでもOK。
フェードボールが持ち球の人は弾道が高くなりやすいので、ロフト角は先ほどご紹介したものより少し(1度~程度)少なめでも良いと思います。
③ボールが吹き上がる場合
例えば、ドライバーで打つとボールが吹き上がってしまい(ボールが高く上がりすぎてしまい)飛ばない・・という人の場合、小さめのロフト角を選びたくなるかも知れません。
ただ、吹き上がるような形のショットは、
・フェースがインパクトで開いている
・アウトサイド・インの軌道で振っている
・ヘッドがボールに向かって上から入りすぎている
といった理由でバックスピン量が増えすぎていることが原因になっていることが多いです。
この状態でロフト角が小さいものドライバーに買い替えると、ショットの弾道は低くなりますが、上のようなミスを直して、ストレートボールやドローボールを打とうとした途端、弾道が極端に低くなって、かえって飛ばなくなる・・ということが起こったりします。
ドライバーが吹き上がるということについてはドライバーが吹き上がる直接的な原因はバックスピン量の多さにて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。
さて、ここまでロフト角選びに失敗しないために注意したい3つのことについて見てきましたが、簡単にまとめると、
①オリジナルロフトなのかリアルロフトなのか?
表示されているロフトがオリジナルロフトなのかリアルロフトなのかを確認する。リアルロフトが何度なのかをチェックすること。
②持ち球によってもロフト角選びは変わる
ドローボールが持ち球なら、少し大きめのロフト角でもOK。フェードボールが持ち球なら、少し小さいロフト角でもOK。
③ボールが吹き上がる場合
ボールが吹き上がるからといって、小さいロフト角を選ぶと後で大変なことになることもあるので注意する。
ということで、今回はドライバーのロフト角選びについて解説させていただきました。
ドライバーの選び方についてはよくわかる!ドライバーの選び方。5つのステップで選ぼうにて詳しくご紹介していますので、よかったら参考になさってください。
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