【ドライバーのライ角の選び方】アップライトにするとスライスが改善する!フックボールについても
ドライバーの選び方でも少しご紹介しましたが、今回はドライバーのライ角とスライス、フックについて少しみてみたいと思います。
ライ角とは下記の図が示す角度のことを言います。
アイアンですと、地面からボールを打つため(インパクト時にソールが地面に触れるため)、ライ角はとても重要であると言われています。
実際にライ角次第でスライスがドローボールになることもありますから、もし、アイアンでスライスが多い、つかまったボールが打てない、右に飛んでしまうことが多い・・・という方はアイアンのライ角を少しアップライトにしてみてもいいかも知れません。(調整してもらってもいいかも知れません)
ただ、ライ角の調整ができないアイアンも多いですので、その場合は、今お使いのアイアンのライ角を調べた上でそれよりもアップライトなもの(ライ角の数値が大きいもの)を試打してみるのもいいかも知れません。
【図解!】アイアンのライ角。正しいライ角を見極める簡単な方法!
スライサーの方はライ角はアップライトなものを
アイアンでライ角が重要という認識はあっても、ドライバーは地面から打つわけではないから(ティーアップしたボールを打つのだから)、ライ角はあまり関係ないと指摘される方もいらっしゃいます。
ただ、ゴルフクラブメーカー、フォーティーンの創設者でクラブデザイナーの竹林隆光さんはご自身の著書の中でドライバーはアップライトなものを選択した方がいいと語っていらっしゃいました。
また、ドライバーのライ角についての実験も行われていて、ヘッド、シャフトなどの重量やスペックを同じにして、ライ角だけが違うドライバー2本で一般的なアマチュアゴルファーに試打してもらうと・・・
一般的なライ角のドライバーでスライス気味のショットしか出なかったのに対して、アップライトなドライバー(その実験では60度※)を打ってもらうと、スライスがドローボールに変わり、平均飛距離も20ヤードほど伸びました。
※60度のライ角がいいというわけではありません。あくまでもこの実験(条件)では・・・ということになります
この2本のドライバーの違いはライ角のみ・・・です。
僕自身も実際に自分で試すために、ライ角の違うドライバーを10本ちょっと取り寄せて実験したことがありますが、あきらかにライ角がアップライトなドライバーの方がボールのつかまりがよい・・・という結果になりました。
もし、ボールがつかまらない、スライスばかりで飛距離が伸びない・・・という場合は、今お使いのドライバーのライ角よりもアップライトなドライバーを試してみるのも一つの方法かも知れません。
また、バランスなどが崩れてしまうこともありますが・・、シャフトを少し長くしてみるだけでもアップライトなドライバーに買い換えるのと似たような効果があります。
フックボールばかり出る場合は・・?
反対に今のドライバーがつかまりすぎていて、フックボールばかり出るような場合は、今お使いのドライバーのライ角を確認してみてもいいかも知れません。
もし、一般的なドライバーのライ角よりもかなりアップライトだった・・・という場合は、今のアップライト過ぎるドライバーよりも少々フラットなライ角のドライバーを試打してみるのも一つの方法かも知れません。
それでもフックボールが出る場合は、さらにフラットなライ角のドライバーを探してみるのも一つの方法かも知れませんが、あまりフラット過ぎるドライバーは僕は個人的には特別な理由がない限りおすすめはできないかなと、思っています。
(その場合はグリップやスイングを見直してみることでフックボールを直してゆく形がいいかも知れません。フックボールを直す方法参照)
ただ、色々試してみるのはいいかも知れません。
また、先ほどシャフトを少し長くしてみるだけでもアップライトなドライバーに買い換えるのと似たような効果があると書かせていただきましたが・・・
フックボールが多くて、アップライト過ぎるドライバーをお使いの方の場合は、実験として・・・グリップを短く持って打ってみてもいいかも知れません。
いつもより5センチ位・・・短く持って打ってみて、もし、フックボールが改善されるようであれば、今のドライバーよりもほんの少しフラットなドライバーを試してみる価値はあるかも知れません。
勿論、そのままグリップを短く持ってドライバーを打つというのも一つの方法かも知れません。グリップを短く持ってシャープに振ることで飛ばす・・・という方もいますので。
身長によっても違ってくる
ドライバーのライ角ですが、ここまでご紹介してきたことに加えて、身長が高い方の場合はアップライトなドライバーの方がいいかも知れません。
女性ゴルファーの方で一般的な女性よりも身長が高い方がいらっしゃったのですが、彼女はスライスばかり打っていました。
クラブを見せてもらうと、レディース用のクラブを使われていました。
彼女は身長が170センチを超えていましたので、今のクラブはライ角が合わないのではないかと思い、男性用のアイアンとドライバーの中で軽めのシャフトを装着しているモデルを打ってもらったところ、右に弱々しく飛んでいたスライスがつかまったドローボールになり、飛距離も随分とアップしました。
彼女が使っていたレディース用のアイアン・ドライバーはもっと身長が低い女性が使うことを想定していたものだったので、身長が高い彼女にとっては、ライ角がフラット過ぎる形になっていました。
メンズのクラブに変えることで、結果的に以前のレディース用クラブよりもアップライトなクラブに持ち替えた形になり、スライスも改善した・・・というわけです。(このケースでは)
そういうケースもありますので・・・身長が平均よりも高いという方の場合は、少しアップライトなドライバーを選んでもいいかも知れません。
ライ角は何度がいいです・・・というのは、その方の身長であったり、またはシャフトの長さなどなど色々な要素が絡み合ってくるので、何度がいいとは言えないのですが、ただ、その時々で市販されているドライバーを比較してみて、その中でもアップライトなものを・・・とか、または平均的なライ角のものを・・・という風に選んでみるといいかも知れません。
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