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ゴルフクラブの選び方

ゴルフクラブ(ドライバー、アイアン、ウェッジ、パター)の寿命はどれ位?

以前、スチールシャフトの寿命についてグリップ交換の目安(時期と頻度)とは?にて、スチールシャフトとグリップの寿命についてご紹介しました。

今回はその時のおさらいも含めて、ドライバー、アイアン、ウェッジ、パター、それぞれの寿命についてまとめてみたいと思います。

また、ウェッジに関しては、溝の寿命について少し詳しく解説したいと思います。

さて、ゴルフクラブの寿命ですが、ゴルフクラブの場合は3つのパーツに分かれます。

これらのパーツごとに寿命が変わってきますので、順番に見ていきたいと思います。

尚、ゴルフボールの寿命についてはゴルフボールの寿命(耐用年数)はどの位?ロストボールの寿命もにてご紹介しています。

目次

①ヘッドの寿命

まずはそれぞれのヘッドの寿命から見てゆきましょう。

ドライバーの場合

ドライバーの場合、ヘッドがひび割れたり、フェースやヘッドのどこかが凹んだりしない限り、20年は問題なく使えると思います。

これはメーカーによっても多少意見がわかれるかも知れませんが、多くの場合は、20年ほど使っても、凹んだり、ひび割れたりしていない限り、問題なく使えると思います。

現実的にはそこまで使う方は珍しいかも知れませんが、ただ、ドライバーヘッドに関しては、それだけの耐用年数があると考えてもいいと思います。

アイアンの場合

アイアンの場合ですが、ドライバーと同じく、基本的にはヘッドが凹んだり、フェース面が削れてしまっているような場合を除けば、20年程度は問題なく使えると思います。

ただし、それは主にマットの上から打っている場合で、コースで芝の上から頻繁に打っているようなケースですと、どうしても砂がボールとフェースの間に入ることで、フェース面がほんの少しづつですが、削れてくることがあります。

特に、軟鉄を使った鍛造アイアン(フォージドアイアン)の場合ですが、手で触って明らかにわかるほど、ボールが当たる箇所が削れてくることもあります。

ですので、フェース面の痛みを確認する上でも、時々、フェース面を手です~っと撫でてみて、凹んでいるのがわかるようであれば、もしくは、溝の部分が少し傷んできているようであれば、そろそろ買い替え時だと考えていただいてもいいかも知れません。

ウェッジの場合

ウェッジの場合は、スピン性能を重視される方もいらっしゃるかも知れません。

そのスピン性能という意味でのウェッジの寿命ですが、PGA公認A級インストラクターでクラブフィッターの関雅史さんによると、ウェッジのスピン性能は、10ラウンドも使えばかなり落ちてくるそうです。

関雅史さんによると、

「ラウンドや練習の回数にもよりますが、月1、2回程度のラウンドであれば、1シーズンが目安になります。もしくは、2回目のグリップ交換のタイミングでクラブごと替えてしまうと決めておくのもいいでしょう。

そうすれば、もう交換した方がいいのか、まだ使えるのかで迷うことがなくなります」(出典:ウェッジのスピン性能の賞味期限はどれくらい? GREEN GORA)

とのこと。

また、ゴルフダイジェストが行った調査でも、3年が経過した古いウェッジは、新しいウェッジと比較して、フェアウェイから12%、ラフからは33%も新しいウェッジよりもスピン量が少ないというテスト結果になっています。

ウェッジの場合も、使うだけであれば、20年経っても問題なく使えると思います。

ただ、スピン性能にこだわる方であれば、少なくとも3年程度を目安に買い替えを検討してみてもいいかも知れません。

一方、スピン性能にはこだわっていない方であれば、そこまで頻繁に買い替える必要はないのかなと、思います。

パターの場合

パターの場合ですが、フェースが凹んだりしていない限り、20年は問題なく使えます。

私自身、私が小学生の頃に父がコンペでもらってきたピンアンサー2を今現在も(この記事を書いている段階で35年間)愛用していますし、問題なく使えています。(グリップなどは何度も交換しています)

ただし、下の写真のようなフェースインサートが付いているパターの場合は、その素材によって寿命も変わってきます。特に樹脂系のインサートの場合はフェースが金属のパターに比べれば寿命は短くなってくると思います。

具体的な耐用年数は同じ樹脂系であっても、その素材によって違ってくるので、一概に何年大丈夫ですとは言い切れないのですが、表面が凹んでいたり、硬化してきたり、または、ひびが入ってきた場合は、そろそろ寿命と考えていただくといいかと思います※。

※中にはフェースインサートの修理や交換をしてくれるショップやメーカーもあります

②シャフトの寿命

スチールシャフトの寿命についてでもご紹介しましたが、スチールシャフトの場合は、金属でできているので、当然劣化してきます。

そのため、シャフトのへたりなどと言われますが、長年使っている間にシャフトが劣化してやわらかくなると言われています。

ただし、実際にその違いを感じられるかと言うと、それは微妙なところかも知れません。

そのスチールシャフトの寿命ですが、雑誌などでは10年と書かれたりすることもありますが、シャフトメーカー、トゥルーテンパーによると「一概に何年とお答えするのは難しいです」とのこと。

そういうこともあって、筆者としては、折れた時が寿命と考えてもいいのではないかなと、思っています。

スチールシャフトの場合、表面はメッキ加工が施されていますので、表面が錆びてくることは滅多にないと思いますが、内側は錆びてくる可能性があり、痛み具体によってはシャフトを交換する必要があるかも知れません。

ただ、それでも、折れない限りは、10年は使えると思います。

カーボンシャフトの場合ですが、スチールシャフトよりも劣化は遅いと思いますし、同じように折れない限りは、少なくとも10年間は使えると思います。

③グリップの寿命

最後にグリップの寿命です。

ここまでヘッド、シャフトと見てきました。

ヘッドは20年、シャフトは10年は持つ・・ということでしたが、グリップだけはそこまで寿命は長くなく、基本的にはグリップの寿命は1年程度と言われています。

ゴムでできたグリップは劣化すると、滑りやすくなってしまって、クラブがすっぽ抜けないようにより強い力で握らなくてはならなくなります。

すると、手や腕の筋肉に力が入ってしまい、結果的にヘッドスピードが落ちてしまう・・ということもあります。

グリップメーカーのゴルフプライドによると、グリップは1年に1度、または、40ラウンドを目安に交換する方が良いとのこと。

40ラウンドですから、毎週1回ラウンドする方だとおよそ10カ月に1度になりますので、大体1年に1度と覚えておいてもいいかも知れません。

ただ、年にそんなにラウンドしないという方の場合はどうしたらいいでしょうか?

この場合ですが、グリップはゴムでできているので、使う使わないに関わらず劣化してゆきます。

ですので、1年に1回交換するのが理想にはなります。

ただ、年に数回しかラウンドしないのに毎年グリップ交換というのは、あまり現実的ではないかも・・知れません。

その場合は、数年に1度の交換でもいいのではないかなと思います。

その際はグリップの状態をチェックしながら使ってみてもいいかも知れません。

グリップは劣化してくると、表面が硬くなってきたり、ツルツルするようになってきますので、そういったサインが出ている場合は交換した方がいいかと思います。

グリップは自分で交換してもいいですし、お店によっては、グリップを購入すれば無料で交換してくれるところもあります。

ちなみにグリップにも太さがあります。また、素材によっても使った感じがかなり違ってきますし、モノによってはバックラインというものが入っているものとそうでないものがあります。

グリップの選び方についてはゴルフクラブのグリップの簡単な選び方にてご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。

少し話がそれましたが、そんな風にグリップに関しては、ヘッドやシャフトに比べて寿命が短めになります。

ただ、グリップを長持ちさせる方法もありますので簡単にご紹介します。

グリップですが、摩耗の他にも手の油ですとか、汗によっても劣化が進みます。

ですので、ラウンド後や練習の後は、湿らせたタオル等でグリップについた汗や油、汚れなどを拭き取ってあげるようにするといいかと思います。

そうすると長持ちしますので。

ゴルフクラブの寿命をまとめると

さて、ここまでを簡単にまとめると、

①ヘッドの寿命

ドライバーの場合は、凹みやひび割れがなければ20年。アイアンの場合も20年は使えるが、フェース面が凹んできたら買い替え時。

パターの場合も20年は使えるが、フェース面が凹んだら買い替えが必要。ただし、フェースインサートが付いているパターの場合はそれよりも寿命が短くなってくる場合がある。

ウェッジの場合は、スピン性能にこだわる方であれば、3年程度を目安に買い替えを。

②シャフトの寿命

折れた時が寿命と考えていてもOK。そうでなければ、10年程度を目安に。

③グリップの寿命

1年に1度交換を。あまりプレーしない方であれば、数年に1度でも大丈夫です。

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