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スライスの直し方編

スライスの原因とアドレスの姿勢。猫背や右肩の位置についても

前回、スライスの原因とウィークグリップではスライスの原因とグリップの握り方、ウィークグリップについて詳しくご紹介しました。

今回は、スライスの8つの原因でご紹介した原因の1つになりますが、スライスの原因とアドレスの姿勢についてご紹介してゆきたいと思います。

アドレスのどのような問題点がスライスの原因となっているか?また、その場合はどのようにアドレスを修正してゆけばいいか?ということについて見てゆきたいと思います。

それでは早速はじめましょう。

スライスを引き起こすアドレスの3つの要因とは?

スライスにつながってしまうアドレスの要因は3つあります。

それらは:


1)右肩の位置
2)背骨の傾き
3)猫背と前傾姿勢の取り方

・・になります。

他にも、両肩やスタンスの向き、右腕の位置などもあるのですが、今回はアドレスの姿勢に関係してくるものについてご紹介してゆきたいと思います。

両肩やスタンスの向きについて、また、右腕の位置などについてはスライスの直し方編か、またはページ下部の関連記事をご覧ください。

さて、それでは上記の3つのついて詳しく見てゆきたいと思います。

1)右肩の位置

ミスする時は、スライスが多い・・という方のアドレスの姿勢には、共通点がいくつかあります。

その共通点の1つが、右肩にあります。

もっと具体的に言うと、右肩の位置が高すぎるという点です

ゴルフでは、クラブを握る際、右手が左手よりも下に来る形になります。

そのようにクラブを握ると、右手が左手よりも下に来る分だけ、右肩が左肩よりも下がります。それが自然な形になります。

ところが、スライスがよく出るという方の場合は、右肩がしっかりと下がっていないことが多いです。

この、右肩の位置が高いということですが、何故、右肩の位置が高いとダメなのでしょうか・・?

何故、アドレスで右肩の位置が高いとスライスが出やすくなるのしょうか・・?

それは簡単に言うと、そのように構えていることで、インパクトでフェースが開きやすくなるから・・です。

プロのゴルフスイングの連続写真などをご覧になったことはあるでしょうか?

プロのインパクトの写真を見ると、例外なく、右肩が左肩よりも下がっています。(右利きの場合)

これはプロだけに限らず、アマチュアの場合であっても、そうなります。

右手が左手よりも下になるようにグリップしているためです。

インパクトでは右肩が左肩よりも下がる形になるのに、アドレスで右肩を下げていないと、どうなるでしょう・・?

少し実験をしてみたいと思います。

(実験のために)少々大げさにやってみたいと思いますが、右肩が左肩よりもさらに高くなるようにグリップを握って、構えてみます。

そのように構えたら、次にゆっくりと右肩を下げてみます。

すると恐らく、両手(グリップ)が前に出て(ターゲット方向に出て)、クラブフェースが少し開いたと思います。

これが実際のスイングでも起こってしまいやすく、アドレスで右肩をしっかりと下げて構えていないと、インパクトではフェースが開きやすくなります。

この現象(右肩を下げないとクラブフェースが開きやすくなること)は、ロフトがあって、短いクラブ、ショートアイアンなどでは、フェースが開かないようにうまく対処できることもあります。

ただ、ロフトが少なく、長いクラブになると、フェースが開いてしまうことをカバーするのが難しくなります。

そのため、フェースがインパクトで開かないようにするためには、アドレスの段階で右肩を下げて構えておく必要があります。

どの位、右肩を下げればいいか・・ということですが、右手が左手の下に来る分だけ右肩を下げます。

また、グリップを握る際も、グリップを握ってから右肩を下げるのではなく、右肩を下げてから、グリップを握るようにするといいと思います

アドレスの姿勢の作り方に関しては、簡単にできる正しいアドレスの姿勢(ポスチャー)の作り方でもご紹介しています。

2)背骨の傾き

先ほど、ミスする時は、スライスが多いという方のアドレスの姿勢には、共通点がいくつかある・・と書かせていただきました。

そのもう1つの共通点が背骨になります。

スライスが多いという方の場合、背骨が地面と垂直になっているケースが多いです。

一方、プロや上級者の場合は、背骨が若干ですが、右に傾いています。

この背骨が右に傾く・・というのは先ほどの右肩を下げて構えることと深い関係があります。

右手が左手の下に来る分だけ、右肩を左肩よりも下げて構えます。

すると、自然と、背骨は若干ですが、右に傾く形になります。

この若干の背骨の傾きを保ったまま、右にくるっと回転すると、案外簡単に右足に体重が乗ります。

ところが、背骨が地面と垂直になるように構えていると、思うように体重移動ができない場合があります。

また、ちょっとした実験をしてみたいと思います。

真っすぐに立って、足は肩幅程度に広げます。

その状態で右にくるっと回転してみてください。

体重はどこにあるでしょうか?

恐らく、両足に均等にかかったままか、右足に少し多めにかかっている程度でしょうか。

今度は、真っすぐに立って、足を肩幅程度に広げたら、大げさに背骨を右に傾けてみてください。(辛い姿勢ですので、腰痛のある方などは無理はしないでください)

少々きつい姿勢ですが、背骨を右に傾けたまま(その傾きを保ったまま)、同じように右にくるっと回転してみます。

するとどうでしょう・・?

今度は右足にしっかりと、体重が乗ったのではないでしょうか。

実際のアドレスでは背骨はほんの少し右に傾いているかな・・程度の傾きですが、その傾きを保ったまま、右にくるっと回転すると案外簡単に右足に体重が乗ると思います。

さて、背骨が地面と垂直になるように構えることとスライスですが、どんな関係があるのでしょうか?

先ほどの実験でもそうでしたが、背骨が地面と垂直のまま右に回転しても、思うように体重が右足に乗らないことがあります。

このままでは体重移動ができていないわけですから、何とかして、右足に体重を乗せてゆく必要があります。飛距離を出すために・・です。

そこでやってしまいやすいのが、右にスライドする・・ということです。(この動きはスウェーと言われます)

バックスイングで回転する代わりに右に体が流れてしまうことで、リバースピボットという動きにつながってしまうことがあります。

リバースピボットとは?原因と直し方


リバースピボットとは、バックスイングのトップで左足に体重が残り、ダウンスイングでは右足に体重が乗ってしまうことを言います。

リバースピボットをすると、ダウンスイングでフェースが開きやすく、インパクトでもフェースが開いて、スライスが出てしまうことがあります。

これを防ぐためには、体を右にスライドさせるのではなく、右に回転する必要があります。

また、先ほども書かせていただいた通り、右に体をスライドさせたくなるのは、バックスイングで右足に体重が乗っていないから・・ということも大きく関係しています。

その体重移動を簡単にするためにも、右肩をしっかりと下げて、結果として、背骨を右に少し傾けた状態で構える・・ということが大切なポイントになってきます。

背骨は意図的に右に傾ける必要はありません。

右肩を左肩よりも下げることで、自然と背骨は少し右に傾くものですので。

ただ、スライスがひどいという方は、あえて、少しだけ背骨を若干右に傾けるような、そんな意識でもいいかも知れません。

3)猫背と前傾姿勢の取り方

3つ目の要因ですが、猫背で構えていることもスライスの原因となることがあります。

猫背のままバックスイングで体を右に回転させようとすると、または、右足に体重を移そうとすると、上体が起き上がりやすくなります。

起き上がりの4つの原因と解決策【これが本当の原因です】

この体が伸び上がった際にフェースが開きやすく、そのため、アドレスで猫背で構えている方にはスライサーの方が多いです。

猫背はできる限り、直した方がよいと思います。

ところで、猫背になってしまう理由ですが、猫背になっている方の多くは、腰から前傾していることが多いです。

腰から前傾しようとすると、猫背になりやすいです。

ですので、アドレスで前傾姿勢を作る際は、腰からではなく、下記の写真のように両足の付け根から前景するようにしてみてください

そのような形だと、猫背になりにくいかと思います。

それから、シニアの方など、背中が自然と曲がってしまう方は無理に直さなくても結構です。ただ、その場合でも、両足の付け根から前傾するようにしていただくといいかと思います。

猫背についてはスライスの原因と「猫背」。猫背で縦振りだとスライスする?でより詳しくご紹介しておりますので、そちらを参考にしていただければ幸いです。

ボールの見方とアドレスの姿勢

さて、ここまでスライスの原因とアドレスの姿勢について色々とご紹介してきました。

ここでもう1つ、注意点というか、大事なポイントがあります。

それが、アドレスをした際のボールの見方です。

アドレスをした際のボールの見方というのも僕(筆者)はスライスに関係してくると思ってます。

スライサーの方はボールを真上から見下ろすように見ようとする方が多いです。

地面に置いてあるボールを見るわけですから・・それが自然なことでもあると思うのです。

ただ、これは以前もご紹介しましたが、もし、ゴルフボールが直径1メートルあったら、どうでしょうか・・?

恐らく、多くの方はボールを真上からは見ようとせず・・その直径1メートルのボールのどこを打ちたいかを考えて、そのスポット(インパクトでフェースがボールに当たるところ)を見ようとすると思います。

実際のゴルフボールはもっともっと小さいわけですが、このような形でボールを見て構えようとすると、自然と右肩が下がって、背骨も若干右へと傾きやすくなります。

また、このような形で構えると、ボールを真横から払うようにして打ちやすくなり、ドローボールも打ちやすくなります。

反対にボールを真上から見て構えると、背骨が傾かず、右肩の位置も高くなりやすいです。

そして、そのように構えると、ボールを上から叩きつけるようなスイングになりやすい、つまり、スライスしやすくなると思います。

ボールをどう見るか・・なんてあまり考えないことかも知れませんが、そんなちょっとしたことで、スイングが変わってくることもあるように思います。

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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。