【ゴルフ】手打ちとは?手打ちの3つの特徴。プロ100人に聞いた!手は使う?使わない?
前回、ゴルフスイングと手打ちについて。原因と直し方のポイントとは?では手打ちの原因と直し方、矯正方法についてご紹介しました。
今回は、
- そもそも手打ちとは何か?
- 手打ちの特徴について
- プロ100人に聞いた「手を使う?使わない?」
の3つについて解説していきたいと思います。
目次
手打ちとは?
ゴルフ雑誌などでもよく「手打ちをしてはいけない」とか「手打ちを直しましょう」といった記事をよく見かけます。
ただ、そもそも・・
手打ちとはどんな打ち方のことを言うのか?
手打ちと手打ちではないスイングは何が違うのか?
・・ということですが、手打ちとは、①手や腕の動きと②体の動きがバラバラで、③体重移動が伴っていないスイングのことを言います。
また、手打ちではないスイングを「ボディターン」と言ったりしますが、手打ちとボディーターンの違いもそれと一緒で、手打ちの場合は手や腕の動きに体の動きが伴っていないのに対して、ボディーターンの場合は、体の回転を伴った形で、手や腕を使えているのが特徴です。
手打ちはダメだと言われると、手や腕を使ってはいけないんだ・・と思ってしまうかも知れませんが、手や腕は使ってもよくて、手や腕を使ったからと言って、手打ちとは言いません。
むしろ、手や腕は積極的に使っていった方がいいですし、その方がヘッドスピードも上がります。
先ほど、ボディーターンという言葉を使いましたが、ボディーターンと言っても、手や腕は使わず、体のターン(回転)だけで打ちましょう・・ということではなく、体をしっかりと回転させながら打ちましょうということであって、ボディターンと言っても、手や腕は使っても構いません。
手打ちの特徴、手打ちをしているサイン
先ほど、手打ちとは、①手や腕の動きと②体の動きがバラバラで、③体重移動が伴っていないスイングのことと言いましたが、手打ちの特徴をもう少し具体的に挙げてみたいと思います。
下記は全てバックスイングでの特徴になります。
①肩や体の回転が浅すぎる
手打ちになっている人は肩や体の回転が浅いのが特徴です。
手や腕は振り上げているのに、体の回転がそこに伴っていない形です。
これはバックスイングのトップで一旦止まって、自分の胸がどの方向を向いているかを見るとわかります。
理想としては自分の胸が右(90度近く右)を向いているのがベストです。ただ、それに近ければそれでOKです。
もし、その時点で自分の胸が正面を向いたまま(アドレスの時とあまり向きが変わっていない状態)だったり、ほんのちょっとしか右を向いていない場合は手打ちをしている可能性が高いです。
このスイングだと、飛距離を出すのがとても難しくなります。
②左肘が大きく曲がっている
右利きの場合ですが、バックスイングで左肘が大きく曲がっているのも手打ちをしている人によくある特徴の一つになります。
バックスイングで左肘は多少曲がっていても構いませんが、例えば、90度近く・・など、大きく曲がっているのはあまりよくありません。
バックスイングで左肘(左腕)は伸ばすべき?大きく曲がる場合も
手打ちの場合は、体が回転できていないことが多く、スイングがどうしても小さくなってしまうんですね。そしてその結果、飛ばなくなります。
そこで、何とかスイングを大きくしようとして、ついやってしまうのが、左肘を曲げてスイングを大きくしようとする・・ということです。
ただ、左肘を大きく曲げて、スイングが大きくなったような気がしても、体が回転していないことには変わりがないので、飛距離は伸びないことが殆どです。
むしろ、左肘を大きく曲げていると振り遅れてしまって、インパクトでフェースが開きやすくなります。
この場合は、バックスイングで手を振る意識よりも、体を右に回転させる意識でスイングしていただくと、左肘を大きく曲げる癖が自然と消えてゆくことがあります。
③スウェーしている
バックスイングで体や腰が右に流れてしまうことをスウェーと言いますが、スウェーも手打ちにつながります。
バックスイングで体、もしくは腰が右に流れる・・と言いましたが、これは言い換えると、回転していない、ということなんですね。
だから、スウェーをしている人の殆どは同時に手打ちになっていることが多いです。
ちなみに、スウェーも飛距離ロスの大きな原因の一つになります。
スウェーについては下記のような記事も書いています。
スウェー(スエー)とは?原因と直し方について
体重移動とスウェー(スエー)の6つの違いとは?
ツアープロ100人に聞いた「手を使う?使わない?」
少し話が変わりますが、以前、あるゴルフ雑誌の企画で、ツアープロ100人を対象に「(スイングで)手は使っているか?いないか?」というアンケート調査が行われたのですが、100人中62人は「手を使う」と回答しています。
そのアンケートの中で、手を使うと答えたプロは手を使う理由としてこういったことを挙げています。
「腕は使う。ただし、手首より先は使わない」
「体だけではクラブを振ることができない」
「体はゆっくり、手は速く振る意識でスイングする」
「特に左手を意識的に使うようにしている」
「手を振らないとヘッドスピードが出ません」
「腕を振る意識で体を回転させている」
「腕を使わないと体と腕の一体感が出ません」
また、「手を使わない」と答えたプロも、
「意識して使おうとはしていない」
「手よりもクラブを振る意識」
という風に、「手は使わない」とはっきりと答えたプロは殆どいませんでした。
この辺は好みというか、何を意識するとうまくいくかは個人差があると思いますが、ただ、いずれにしても、手や腕を使わないのが手打ちではないスイング(ボディターン)ではありませんし、手や腕を使わないようにしていただく必要もありません。
ということで、今回は手打ちについて見てきました。
手打ちの直し方についてはゴルフスイングと手打ちについて。原因と直し方のポイントとは?にてご紹介していますので、もし興味のある方はそちらも参考になさってください。
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