アプローチショットの際のグリップの握り方。握り方を変える?テンフィンガーグリップについても
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
前回、アプローチショットの打ち方と構え方の基本とコツではアプローチショットの打ち方と構え方の基本についてご紹介しました。
今回はグリーン周りのアプローチショットの際のグリップの握り方について、具体的には、
- アプローチショットに使えるグリップの種類
- アプローチの際はグリップを変えるべきか?
- テンフィンガーグリップはどうなのか?
といったことについてお話ししていきたいと思います。
目次
アプローチショットの際に使える4つのグリップの握り方
まずは、アプローチショットの際のグリップですが、4つの握り方があります。
この記事ではグリーン周りの短いアプローチショットを前提にしています。
①オーバーラッピンググリップ
1つ目が、オーバーラッピンググリップです。
最もポピュラーな握り方になります。右手の小指を左手の人差し指と中指の間にフィットさせるようにして重ねるのが特徴です。
このグリップの利点は、左手主導で打ちやすいこと、両手に一体感が出る点です。
アプローチショットを打つ際、右手を使い過ぎてダフったり、トップが出るという方にはいいかも知れません。
詳しい握り方はオーバーラッピンググリップの握り方にて写真付きでご紹介していますのでよかったらそちらを参照ください。
後ほどご紹介しますが、通常のショットでオーバーラッピンググリップで握っている方は、そのままオーバーラッピンググリップでアプローチショットを打っていただいて構いません。
ただし、アプローチの時だけグリップを変えるやり方もありますので、それについては後ほどご紹介したいと思います。
②インターロッキンググリップ
2つ目が、インターロッキンググリップです。
あのタイガー・ウッズもこの握り方ですが、インターロッキンググリップは右手の小指と左手の人差し指をからめるようにして握るのが特徴です。
このグリップの利点は、両手に一体感が出る、右手主導で打ちやすい、手が小さい人に向いているといった点になります。
アプローチショットで右手の感覚をもっと生かしたいという人にはいいかも知れません。また、手が小さい人にもこのグリップは向いていると言われています。
詳しい握り方はインターロッキンググリップの握り方にて写真付きでご紹介していますのでよかったらそちらを参照ください。
③テンフィンガーグリップ
3つ目が、テンフィンガーグリップです。
アマチュアの場合、案外多くの人がこの握り方をしていますが、テンフィンガーグリップはオーバーラッピングやインターロッキンググリップのように右手の小指を左手に重ねたり絡めたりせず、10本の指全部を使って握ります。
このグリップの利点は右手、左手どちらが主導でも打ちやすいといった点になります。後ほど、もう少し詳しくご紹介したいと思います。
長年、オーバーラッピングやインターロッキングで握っていた方は最初は違和感があるかと思いますが、初心者の方は最初から殆ど違和感なく握れると思います。
④パターと同じグリップ
4つ目が、パターと同じグリップで握ることです。
アプローチショットを打つ際は、リバースオーバーラッピングなど、パターと同じグリップで握る方法もあります。
例えば、通常のショット(ドライバーやアイアンショット)はオーバーラッピンググリップで握っているけど、アプローチはパターと同じ、リバースオーバーラッピンググリップで打つという形です。
リバースオーバーラッピンググリップとは、オーバーラッピングとは逆で、左手の人差し指を右手の薬指と小指の間にフィットされるように握るグリップになります。(左手の人差し指は右手の中指の薬指の間に重ねる人もいれば、左手の人差し指を伸ばす人もいます)
パターのグリップの場合、他にもクロスハンドグリップなど様々な握り方がありますが、いつもパットを打つ際の握り方と一緒で構いません。
その握り方でアプローチショットを打つ形になります。
尚、構え方は基本的にはアプローチショットの打ち方と構え方の基本とコツでご紹介した方法と一緒です。ただ、グリップだけ、パターと同じ握り方にします。
パターと同じ握り方にする利点ですが、両手に一体感が出る、右手や左手の使い過ぎを防止できる、手首の過剰な動きを抑制できる・・といった利点があります。
パターのグリップの握り方はどれも手首や手の過剰な動きを抑えるように考えられたものですが、アプローチショットで手や手首を使い過ぎてしまう人の場合は、パットの時と同じグリップにしてみてもいいかも知れません。
また、アプローチでよくダフる、トップする人の場合もパターのグリップで握ってみるのもいい方法だと思います。
アプローチの時はグリップを変える?変えない?
話は変わりますが、アプローチショットの時はグリップの握り方を変えた方がいいでしょうか?それとも、変えない方がいいでしょうか?
これは基本的には、グリーン周りのアプローチショットもドライバーやアイアンの時と同じグリップで構わないと思います。
ただ、アプローチショットの際はグリップの握り方を変えて打つ人も多くいますし、グリップを変えた方がアプローチショットが安定すると感じる人も多いです。
ですので、もし、いつも使っているグリップではアプローチが安定しないとか、思うように打てないと感じている方は、握り方を変えてみるのもいいかも知れません。
アプローチの時にグリップを変える場合ですが、基本的にはパターの時のグリップで握るのが一般的なやり方になります。
例えば、アイアンはオーバーラッピンググリップで握っているけど、アプローチの時はリバースオーバーラッピンググリップで握る、という形ですね。
テンフィンガーグリップってどうなの?
また話は変わりますが、テンフィンガーグリップってどうなの?って思っている方もいらっしゃると思います。
テンフィンガーグリップのメリットは、
- 右手、左手どちらが主導でも打ちやすい
- クラブをコントロールしやすい
- 初心者には違和感なく握れる
といった点になります。
アプローチショットで使うことを考えても、両手の感覚を生かしやすいグリップなのかなと思いますし、このグリップに変えたことでクラブをコントロールしやすくなったと感じる人もいます。
また、初心者の方は特に違和感なく握れるグリップだと思います。
両手の感覚を生かしやすいということですが、それがこのグリップの最大の利点なのかなと思います。(アプローチショットを考えた際)
他のグリップは右手の小指を左手に重ねたり、絡めたりする関係で、9本の指でグリップを握るような形になります。
一方、テンフィンガーグリップは10本の指を全部使って握るので、その分だけ、手の感覚が生かしやすいと思います。
ですので、フィーリングを生かしてアプローチを打ちたい人であったり、距離感が合わないと感じている人もテンフィンガーグリップを試してみる価値はあるかも知れません。
テンフィンガーグリップについてはテンフィンガーグリップ(ベースボールグリップ)の握り方にて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらも参考になさってください。
ということで、今回はアプローチショットの際のグリップの握り方について色々と見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。