100ヤード以内のアプローチショットの6つの打ち方とコツ
100ヤード未満のアプローチショットですとフルスイングができなくなるケースが多いと思います。
50ヤードのショットなどはハーフスイングなどになってしまいますから、苦手意識を持っている方も多いです。
フルショットではそんなにダフったり、トップしたりすることもないのに、100ヤード以内になると途端にダフリやトップが増えたりするのは何故でしょうか?
今回はそんな中途半端な距離の打ち方についてご紹介したいと思います。
目次
100ヤード以内の打ち方について
100ヤード以内のアプローチショットの打ち方はいくつかあります。勿論、残りの距離にもよりますが・・・
1.スイングの大きさを変える
2.グリップを短く持ってスイングする
3.クラブフェースを開いて、大きなスイングで打つ
4.スタンスを狭くして距離をコントロールする
5.ロフト角が大きいサンドウェッジを使う
6.バウンス角の少ないサンドウェッジで打つ
・・・という風な打ち方があります。
これを組み合わせて打つのもいいですし、どれか1つだけを使ってみてもいいかも知れません。
少し詳しくご説明したいと思います。
1.スイングの大きさを変える
ハーフスイングなど、バックスイングの大きさを変えて打つ方法です。
一般的には例えば、サンドウェッジのフルショットよりもスイングが小さくなる分、スタンスも狭くして構えます。距離が短くなるほどにスタンスの幅は狭くします。
グリーン周りだとこぶし1個分程度が両足の間に入る程度か、それよりも少し狭い位が目安になると思います。
そこから、距離が長くなるにつれてスタンス幅を少しづつ広げてゆきます。
体重移動は?
100ヤード以内の短いショットでハーフスイングなどを使う場合は、体重を最初から左足にかけておいて、体重移動を一切しない方がダフらなかったり、トップしない・・・という方もいると思います。
グリーン周りのアプローチショットだと体重移動はしません。左足に最初から最後まで体重を多めにかけておきます。
20ヤードも30ヤードも同じ。40ヤード、50ヤード、それから60ヤードから70ヤード・・・という風になってくると、これは個人差があると思います。
どの距離から体重移動をするか・・・はご自分にとってどれが一番打ちやすいか・・・で決めるとよいと思います。
ですから、違う距離距離から、それぞれ体重移動をするパターン、しないパターンで打ってみて、比較してみるといいと思います。
2.グリップを短く持ってスイングする
100ヤード以内、特に短い距離、例えば、30ヤード、40ヤード、50ヤードなどの中途半端な距離の場合は、グリップを短く持つという方法が一般的ですし、おすすめできる方法だと思います。
こういった中途半端な距離が難しいのが、勢いがつけられず、大きなスイングができないから・・・です。
フルショットではダフらないのに、50ヤードだと途端にダフリだす方もいらっしゃいます。
そういう方はスイングに迷いがあるというか、具体的に申し上げると、ダウンスイングからインパクトで減速しているのですね。
本来であれば、ダウンスイングではどんどん加速しなければなりません。
そうやって加速するからこそ、ヘッドの軌道も安定してきます。
ところが、ダウンスイングで減速してしまうと、ヘッドの軌道がブレてしまい、インパクトでのクラブヘッドの軌道や入り方もバラバラになります。
ですから、コツは・・・
ヘッドを加速させて打つ・・・ということになります。
ヘッドを加速させて打つには、また、ある程度のスイングの大きさを確保しながら短い距離を打つには、グリップを短く持つことです。
グリップを短く持つと飛距離も落ちますから、ある程度大きめに振ってゆけます。
グリップは右手がシャフトにかからない程度に思い切って短く持ってみるといいと思います。特に短い距離では。
3.クラブフェースを開いて、大きなスイングで打つ
これもグリップを短く持つことに似ています。
クラブフェースを開いてから握り直します。バンカーショットのような形でグリップを握ったら、フェースを開いた分だけ左を向いて構え、スタンスのラインに沿ってクラブを振ります。
フェードを打つような形になります。この打ち方だとフェースを開いた分だけロフト角が増えますので、ボールは高く上がり、飛びません。
そのため、大きなバックスイングをとることが可能になり、ダフリやトップを予防できます。
ただ、この打ち方はやや上級者向けかも知れません。
4.スタンスを狭くして距離をコントロールする
上記のどのショットでもそうですが、スタンスは基本的にはフルショットの時よりも狭くした方がこういった体重移動をしない短い距離からのアプローチショットに関しては、スイングが安定します。
スタンスを狭くすることによってスイングも小さくなりますから、飛距離もコントロールできるようになります。
スタンスをどれだけ狭くするかは、好みもありますが、10ヤードごとに5センチ狭く・・・とか自分なりに色々と試されて見てもいいかも知れませんね。
5.ロフト角が大きいサンドウェッジを使う
サンドウェッジをもう1本持つというのも良い方法だと思います。
例えば、60度などロフト角が大きいサンドウェッジであれば、例えば、60ヤードの距離でもフルショットの感覚で打って行けると思います。
そういう選択肢もあってもいいと思います。
6.バウンス角の少ないサンドウェッジで打つ
サンドウェッジのバウンス角についてはサンドウェッジの選び方やバウンス角とは?バウンス角の目安やアプローチショットへの影響もでもご紹介しました。
バウンス角の大きなサンドウェッジを使ってフェアウェイから特に100ヤード以内のアプローチショットを打つ場合、バウンス角が邪魔になって、トップやダフリの原因になることがあります。
ですから、そういう場合はバウンス角が少な目のサンドウェッジを選ばれるか、もう1本バウンス角が少ないサンドウェッジやアプローチウェッジを購入されるのもよいかも知れません。
おすすめの打ち方は?
さて、ここまでいくつか100ヤード以内の打ち方についてご紹介してきました。おすすめの打ち方としては・・・
・クラブを短く持つ
・スタンスを狭くする
・スイングの大きさを変えて打つ
この3つを組み合わせた打ち方です。やはりコツはヘッドを加速させながら打つ・・・点になろうかと思います。
ヘッドが減速しながらだとどうしても軌道がぶれてしまいます。
また、短いショットでもヘッドを加速させるためにバックスイングをある程度大きくとれるようになると思い切って打っていけますが、そのためにはやはり、グリップを短く持ってスタンスを狭くする・・・ということが基本になってくると思います。
その中でフェースを開くといったテクニックを使ってみても良いかも知れません。
どうやって練習すればいいか?
ここまで100ヤード以内のショットの打ち方についてご紹介してきました。
フルショットができない距離を打ち分ける方法を自分なりに決めたら、次はその距離を打ち分けてゆく練習をする・・・ということになろうかと思います。
ロレーナ・オチョアという、女子ゴルフ世界ランキング1位だった選手がいました。
彼女は練習の殆どを100ヤード以内のショットに費やしていたと、宮里藍選手は自身の著書の中で語っています。
ロレーナ・オチョア選手がやっていた練習というのは、100ヤード以内を5ヤード刻みでピンに寄せてゆく練習だったそうです。
95ヤード、90ヤード、85ヤード、80ヤード・・・という風に5ヤード刻みで距離を打ち分ける練習をひたすら繰り返していた・・・と。
5ヤード刻み・・・というのは難しいかも知れませんが、例えば、10~20ヤード刻みでショットを打ち分けてみる練習も効果があると思います。
サンドウェッジのフルショットが80ヤード飛ぶとします。
その場合は、80ヤード、60ヤード・・・と1球ごとにターゲットを変えてみてもいいですし、80ヤードを3球打ったら、今度は60ヤードを3球・・・という風に打ってもいいかも知れません。
いずれにしても、ターゲットを変えながら打ち分ける練習は100ヤード以内の距離感を磨く上でもとても効果的な練習だと思います。
練習をする際に、そのショットが狙ったターゲットに寄る寄らない・・・というのは勿論大事だと思うのですが、もっと大事なのは、「あぁ、今のは強すぎるんだな」・・・とか、「あぁ、今のは弱すぎるんだな」・・・と体で感じることだと僕は思っていて。
そういう風に体で感じ取ることを繰り返す中で距離感というのは知らぬ間に身に付いてゆくものではないかなと・・・そう思ってます。
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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。