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トラブル解決編

【ドライバーが飛ばない&球が上がらない】原因と3つの解決策!

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

今回は、ドライバーの打ち方について、具体的には

ショットの弾道が低い → その結果飛ばない

ということの原因とその3つの解決策について見てきたいと思います。

「ドライバーが上がらない → 飛ばない」の3つの解決策

さて、ドライバーで打つと球が上がらない、ボールが低く飛んで、その結果飛ばない・・ということですが、この場合のショットの修正方法について見ていきましょう。

ポイントは3つあります。

①ヘッドの入射角

1つ目のポイントが、ヘッドの入射角です。

入射角とは、インパクトでヘッドがボールに対して、どの程度の角度で入ってきたかを示す数値、角度のこと

具体的には、インパクトでヘッドがボールの上から入ってきているとショットが低くなりやすく、それが飛距離ロスの大きな原因になることがあります。

以前に書いた記事、同じようなヘッドスピードでも250ヤード飛ばす女子プロとアマの差の中で、女子プロと男子アマチュアのドライバーのデータを比較しました。

少し振り返ると、以下が女子プロと男子アマチュアのヘッドスピードや飛距離など細かいデータを比較したものになります。(参照/出典:Golf Today 丸ごと一冊!飛距離アップ大作戦 完全保存版)

 

ヘッド
スピード

ボール
初速
打ち出し角 スピン
(毎分)
キャリー トータル
飛距離
女子プロ 42.9 m/s 62 m/s 14度 2500 234.5y 250.5y
男子
アマチュア
45 m/s 60.75 m/s 12度 4000 218.1y 229.7y

※このデータをブログなどで紹介していただく場合はこのページにリンクを張ってください。

これを見るとわかりますが、女子プロと男子アマのヘッドスピードはそれほど変わりません。

むしろ、男子アマの方がヘッドスピードは速いのですが、飛距離では女子プロが250ヤード飛ばしているのに対して、男子アマは女子プロよりも20ヤード以上も飛んでいないんですね。

この原因はいくつかあるのですが、その一つが打ち出し角です。

打ち出し角とは、インパクト直後にボールがどの程度の角度で飛び出しているかを示す数値のことをいいます。

女子プロの打ち出し角は14度と、このヘッドスピードでは理想的なのに対して、男子アマの打ち出し角は12度と女子プロよりも2度も低くなっています。

何故こんな結果になるかと言うと、女子プロはボールを横から払い打つか、または若干アッパーブローで打っているんですね

一方、男子アマの場合は、大袈裟にいうと上から振り下ろすような打ち方をしているのだと思います。

実は以前に女子プロのドライバーのヘッドの軌道を分析する調査が行われたことがあるのですが、その結果、女子プロは、インパクトでヘッドをボールよりも若干低い位置からに入れている・・ということがわかっています。

一方で、男子アマチュアの分析も行われていたのですが、男子アマチュアの場合は、ヘッドが女子プロに比べると、高い位置からヘッドを入れている・・という結果になっています

ボールが上がらないという話に戻りますが、ヘッドをボールの上から入れているとボールが上がらなくなり、それが飛距離不足の原因になることがあります。

その場合は、女子プロのようにヘッドをボールの真横から入れていく意識で打つか、もしくは若干、アッパーブローで打つ意識で打っていただくと打ち出し角が改善され、飛距離もぐっと伸びると思います。

ドライバーの打ち方。アッパーブローで打つべきか?払い打つべきか?

②ティーの高さとヘッドの構え方

2つ目のポイントが、ドライバーのティーアップの高さ、そして、ヘッドの構え方です。

ドライバーのティーの高さの基準については図解!ドライバーのティーアップの高さとその基準。高い・低いティーアップについてもでもご紹介しましたが、ドライバーのティーの高さはボールがヘッドの上から半分出る程度が一つの基準になります。

もし、ご自分のティーの高さがこれよりも低い場合は、それがボールが上がらない原因になっている可能性がありますので、少し高めのティーアップで打ってみて、弾道の高さに変化が出るかを確認していただくといいと思います。

また、ドライバーを構える際は以下の4つの構え方があります。

1)ティーを高くして、ヘッドを地面につけて構える
2)ティーを高くして、ヘッドを浮かせて構える
3)ティーを低くして、ヘッドを地面につけて構える
4)ティーを低くして、ヘッドを浮かせて構える

もし、ショットの弾道を高くしたい場合は、1)ティーを高くして、ヘッドを地面につけて構えるか、もしくは、2)ティーを高くして、ヘッドを浮かせて構える方法がおすすめです。

先ほどお伝えしたようにボールの半分がヘッドよりも出る高さにセットして、ヘッドを地面につけて構えるやり方でもいいですし、または、さらにショットに高さが欲しい時は、ティーをそれよりも高く、できるだけ高くした上で、ヘッドを下のイラストのように地面から浮かせて構えます。

ボールの高さに合わせて構える形ですね。

このように構えると、ボールを横から払い打つ意識で打ちやすく、打ち出し角も上がりやすいですので、ボールは高く上がって飛距離も出やすくなります。

③芯で打つ。芯より若干上で打つ

3つ目のポイントが芯で打つこと。または芯よりも若干上で打つことです。

ドライバーでボールが上がらない時は、まず芯で打つことを心掛けていただくといいと思います。

何だか当たり前のことのようですが、アマチュアの9割弱はドライバーを芯で打てていないと言う調査結果もあります。

ドライバーはロフト角は少ないですが、芯で打てば適度にボールが上がるように設計されているクラブです。

ですので、②でご紹介したティーアップの高さも確認しながら、まずはボールを芯で打つことを心掛けてみてください。

そのためには、ヘッドスピードをぐっと落として、具体的には6割程度の力で打つことをおすすめします。

ちなみに、トッププロなども芯で打つための練習として、ヘッドスピードをぐっと落として打つということをしています。

また、芯で打てるようになってきたら、芯よりも若干上で打ってみるのもよい方法です。

ドライバーのフェースの中央よりも若干上で打つと、打ち出し角が上がって、ボールが高く上がるようになります。

また、同時にバックスピン量も抑えられるので、高く上がって飛距離の出るショットになりやすいんですね。

ドライバーのスピン量を減らす9つの方法。理想のスピン量と飛距離の関係も

ですので、ボールが低く出て飛ばない方は、この芯の若干上で打つ方法もよかったら試してみてください。

ということで、今回はドライバーが飛ばない&球が上がらないという問題の原因とその解決策について見てきました。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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