フックフェースのドライバーの構え方、打ち方とは?
フックフェースとは構えた際にフェースがターゲットよりも左を向いた状態のものをいいます。
ちなみに、フェース角が+(プラス)のものはフックフェース、-(マイナス)のものはオープンフェースです。
フェース角が大きくなるほどにフックフェース、もしくはクローズドフェースとなり、ボールもつかまりやすくなります。
ドライバーというのはもともとフェースが開きやすいという特徴があります。
クラブヘッドが大型になると、重心距離が長くなってしまいフェースも開きやすくなります。
そうならないような工夫、スライスが出ないような工夫を各メーカーともしているわけですが、その1つがフックフェースのドライバーを作るということでした。
ただ、気になるのは・・・
・どうやって構えたらいいの?
・どうやって打つのがいいの?
・・・ということではないでしょうか。
今回はそんなフックフェースのドライバーの構え方と打ち方について見てゆきたいと思います。
目次
フェースは左に向けたままで?
フックフェースのドライバーはクラブをソールした際にフェースが左を向いています。
このまま構えると、やはりフェースは最初から左を向いているわけで、多くの方は恐らく違和感を覚えるのではないかと思います。
何故なら、フェースはターゲットに向けて構えるものだ・・・と、どの本や雑誌を見ても書いてあるからです。
確かに、アドレスでの基本はフェースをターゲットに向けて構えること・・・なのですが、ただ、8割以上のゴルファーはスライサーだと言われています。
それに加えてドライバーはもっともフェースが開きやすくスライスが出やすいクラブです。
そこで、そのスライスを何とかしよう・・・と考えて開発されたのがフックフェースのドライバーです。
スライスが出てしまう時、インパクトではフェースが開きます。
もしくはヘッドの軌道に対してフェースがインパクトで開く傾向にあります。そのため、スライススピンがかかってスライスしてしまう。
しかし、フックフェースのドライバーを使った場合、このフェースが開く度合いを少なく抑えることができ、スライスも軽減できる・・・というわけです。
さて、構え方ですが、フックフェースのドライバーは
フェースを左に向けたまま構える
ということを実践してはじめて効果が出るクラブになります。
メーカーも最初からクラブフェースを目標の左に向けて構えるようにしてフックフェースのドライバーを設計しています。
つまり、フックフェースのドライバーは、アドレスした際にクラブフェースが少しかぶったようにして構えるのが正しい構え方になります。
最初から左にフェースを向けていても、スライサーの方々の多くはインパクトでフェースが開く傾向にありますから、結果的にまっすぐに近いボールが打てるようになる・・・という・・・そんな計算です。
フェースを目標に向けて構えた場合はどうなるの?
さて、フックフェースのドライバーを左ではなく、目標に向けて構えた場合はどうなるのでしょうか?
結論から言えば、スライスが出やすくなると思います。
ストレートフェースのドライバーよりもスライスが出やすくなるのではないかと思います。
もともとフェースが左を向くようにデザインされたクラブですが、そのフェースを目標に対してスクエアにセットするということは、スクエアフェースのドライバーを開いて使うようなものかも知れません。
フェースが左を向くようにデザインするということは、そのためにライ角や重心、重心距離、重心深度・・・etc.なども計算されているはずです。
なのに、フェースをアドレスで目標に向けて構えてしまうと、そういったことを大きく変えてしまうことになります。
フックボールが出る時は?
フックフェースのドライバーを使ってみたところ、フックボールしかでない・・・そんな時はどうしたらいいでしょうか?
フックフェースのドライバーは、フックボールが出やすい設計になっていますから、このドライバーでフックボールが出るのは悪いことではないと思います。
この場合はスイングを変えようとするより、ストレートフェースもしくはフックフェースの度合いがもう少し少ないドライバーを試してみてもいいかも知れません。
スライスが出る時は?
フックフェースのドライバーでもスライスが出る・・・という方もいらっしゃいます。
そんな方々も2つのタイプに分かれるかと思います。
1) スライサーの方
2) ドローボールやストレートに近いボールを打っている方
1)スライサーの方の場合
スライサーの方がフックフェースのドライバーを使っても、まだスライスが出る・・・という場合ですが、フックフェースのドライバーだけではスライスが直らないということもあるかも知れません。
この場合は、フックフェースの度合いが強めのドライバーに買い換えてみるというのも一つの方法です。
または、今のフックフェースのドライバーをお使いのまま、スライスを直すために、グリップやアドレス、スイングといったものを修正してゆくということもよい方法かと思います。
それらについてはゴルフ基礎編やゴルフスイング編、スライスの直し方・ドローボールの打ち方編にてご紹介しておりますので、よろしかったら参考になさってください。
2) ドローボールやストレートに近いボールを打っている方
今度はドローボールを打っている方やストレートに近いショットを打っている方の場合です。
こういった方々がフックフェースを使ってスライスが出てしまう、プッシュアウト・スライスが出てしまうケースもあります。
その原因の1つは、フェースの向きを無意識に修正してしまうことにあると僕は思っています。
ドロー打ちの方は上級者の方が多いです。
上級者になってくると、フェースの向きを体で感じながらスイングできるようになります。
ゴルフをはじめてすぐの段階で、打った瞬間にどんなボールが出たか・・・ということがわかる方は少ないかも知れませんが、経験を積んで上級者のレベルになってくると、打ってすぐにフェースが開いてしまったとか、閉じてしまった・・・といったことがわかるようになってきます。
フックフェースのドライバーはフェースが最初から左を向いています。
この状態でインパクトするとフックボールがでます。
だから、上級者の方はフェースをインパクトでスクエアになるように無意識に修正してしまうことがあります。
閉じていたフェースを開いてスクエアに戻すわけです・・・ということは・・・スライススピンやフェースが開いてしまいプッシュアウト、プッシュアウトスライスが出やすくなる・・・ということになります。
こういったケースでは、ストレートフェースのドライバーも試してみる価値があるかも知れません。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。