ハンドファーストの4つのメリット。飛距離アップ、スライス、シャンク、引っ掛け改善の効果も
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
前回、ハンドファーストとは?構え方とインパクト、ドライバーについてもではハンドファーストの構え方についてご紹介しました。
今回は、ハンドファーストで構えることの4つのメリットについて解説していきたいと思います。
尚、ハンドファーストで構えることのデメリットについてはハンドファーストにデメリットはあるのか?【あるとすればこれがデメリットです】をご覧ください。
ちなみにハンドファーストに関しては下記のような記事も書いています。よかったら参考になさってください。
- ハンドファースト。ドライバーの場合は?インパクトと構え方
- アイアンはアドレスでハンドファーストになるように構えるのが基本
- ハンドファーストに構えることができない4つの理由【ハンドファーストで構える方法とコツ】
目次
ハンドファーストとは?
最初に
- ハンドファーストとは何か?
- どのクラブでハンドファーストで構える必要があるか?
について簡単にお伝えしたいと思います。
まず、ハンドファーストとは何か?ということですが、ハンドファーストとは、アドレスをした際、両手(グリップ)がクラブヘッドよりも前(ターゲット寄り)にあることを言います。
このハンドファーストという言葉ですが、場合によっては、アドレスの時点以外にも、インパクトでの両手とヘッドの位置関係を示す言葉として使われることもあります。
ちなみに、ハンドファーストの反対はハンドレイトです。
ハンドレイトとは、アドレスをした際に、両手がクラブヘッドよりも後ろ(ターゲットと反対方向)にあることを言います。
ハンドファーストについてもっと詳しく知りたい方はハンドファーストとは?構え方とインパクト、ドライバーについてもをご覧ください。
どのクラブでハンドファーストで構える必要があるか?
次に、どのクラブでハンドファーストで構える必要があるか?
ということですが、結論からお伝えすると、ドライバー以外はハンドファーストで構えてください。
ドライバーの場合は、ハンドファーストで構えてもいいですし、ヘッドと両手が同じ位置か、または、若干、ハンドレイトでも大丈夫です。
何故、ドライバーだけハンドファーストで構えなくてもいいのか?
ということですが、ドライバーは(パターを除いて)全てのクラブの中では唯一、アッパーブローでボールを打ってもいいクラブになります。
ドライバーの打ち方。アッパーブローで打つべきか?払い打つべきか?でもご紹介した通り、ドライバーの場合は、他にも横から払い打つ方法もありますが、ただ、もし、ドライバーをアッパーブローで打つ場合は払い打つ場合と比べて、ボールを少し左に置く形になります。
そのため、ボールを左に置くことで、ヘッドを置く位置も左に移動するわけですが、そうなるとハンドファーストではなく、ヘッドと両手が同じ位置か、または、若干、ハンドレイトになる場合もある・・というわけです。
詳しくはハンドファースト。ドライバーの場合は?インパクトと構え方にてご紹介しています。
ハンドファーストで構えることの4つのメリット
さて、ここからは今回のテーマ、ハンドファーストで構えることで生まれるメリットについて見ていきたいと思います。
ハンドファーストで構えるメリットですが、主に4つあります。
①ボールがつかまりやすくなる
ハンドファーストで構える1つ目のメリットが、「ボールがつかまりやすくなる」ことです。
プロのアイアンのアドレスを見ていただくと、ハンドファーストの形、両手がクラブヘッドよりも前に来ているのがわかると思います。
この反対、ハンドレイトで構えると、ボールはつかまりにくくなります。
「スライスが直りません」という方のアドレスを見させていただくと、かなり高い確率でハンドファーストになっていない、もっと言うと、ハンドレイトで構えている方が多いんですね。
でも、何故、ハンドファーストで構えるとボールがつかまりやすくなるのか?
ということですが、これについて解説しようとすると長くなってしまうので、詳しい理由について知りたい方はハンドファーストとは?構え方とインパクト、ドライバーについてもをご覧いただければ幸いです。
ただ、いずれにしても、ハンドファーストにすると、インパクトでフェースが自然と返りやすく、つかまったボールが打ちやすくなります。
反対にハンドレイトで構えると、インパクトではフェースが開きやすくなります。
②飛距離が伸びる
ハンドファーストで構える2つ目のメリットが、「飛距離が伸びる」ことです。
ドライバーの場合は、先ほどお伝えしたような理由で、つまり、フェースがインパクトで返りやすくなることでつかまったボールが打ちやすくなり、結果的に飛距離が伸びます。
アイアンの場合ですが、ドライバーに比べてハンドファーストの度合いが強くなるアイアンは、ハンドファーストで構えることで、ロフトを立てて打つことができます。
ロフトを立てて打つとはどういうことか?
ということですが、下の写真を見てください。
右上がロフトを立てて打っている状態です。
左上の時と比べて、ロフトが減っている、つまり、ロフトが立っていることがわかりますでしょうか?
実はプロはこのようにロフトを立てて、アイアンを打っているんですね。
これは簡単に言うと、7番アイアンを打っているけれど、インパクトでは6番アイアンとか5番アイアンのロフトになっているような・・そんな形になります。
だから、プロのアイアンショットは圧倒的に飛ぶんですね。
では、ハンドファーストで構えることと、このロフトを立てて打つということにどのような関係があるのか?
ということですが、先ほどの画像のようにインパクトでロフトを立てて打つには、インパクトで両手がヘッドよりも前に来る必要があります。
そして、インパクトで両手をヘッドよりも前に出す形にするには、アドレスの時点でもそのように構える必要があります。
つまり、ハンドファーストで構えることで、ロフトを立てて打ちやすくなるんですね。
そのため、ハンドファーストで構えることでプロのようにロフトが立ったインパクトになりやすく、飛距離も伸びるようになります。
③スライスが直る
ハンドファーストで構える3つ目のメリットが、「スライスが直る」ことです。
何故、ハンドファーストで構えるとスライスが直るか?というと、理由は主に3つあります。
1つは、①でご紹介したようにハンドファーストで構えることでインパクトでフェースを返しやすくなる点です。
2つ目は、ハンドファーストで構えると、ダウンスイングでのクラブヘッドの軌道が、インサイド・インになりやすいということです。
スライスの原因はいくつかありますが、その1つはダウンスイングでのクラブヘッドの軌道がアウトサイド・インになっていることです。
この軌道で打とうとすると、左に真っすぐ飛ぶ引っ掛けが出るか、フェースが開いて右に曲がるスライスが出やすくなります。
ハンドファーストで構えると、ダウンスイングでクラブヘッドが目標とボールを結んだ目標ラインよりもインサイドから降りてきやすく、スライスが出にくくなります。
3つ目は、ハンドファーストで構えると、グリップがウィークグリップになりにくい点です。
ハンドファーストで構える方法についてはハンドファーストとは?構え方とインパクト、ドライバーについてもにてご紹介しましたが、構える際、両手は左足太もも内側の前に持ってきます。
この位置でグリップを握ると、ウィークグリップになりにくく、スクエアグリップ、もしくは、フックグリップになりやすいんですね。
そのため、ハンドファーストで構えるとスライスが改善する・・というケースが多いです。
④引っ掛け、シャンクを防止できる
ハンドファーストで構える4つ目のメリットが、「引っ掛け、シャンクを防止できる」ことです。
引っ掛けとは、目標よりも左に飛ぶショットのこと。
シャンクとは、クラブのネック(ホーゼル)にボールが当たって、右にボールが飛んでしまうショットのことを言います。
この引っ掛けとシャンクには共通の原因があって、それは何かと言うと、ダウンスイングでクラブヘッドがアウトサイドから入ってきている、という点です。
つまり、ダウンスイングで、クラブヘッドの軌道がアウトサイド・インになっていることが一つの原因になります。
先ほど、ハンドファーストで構えるとクラブヘッドの軌道がインサイド・インになりやすいとお伝えしましたが、そのため、引っ掛けやシャンクを直す場合も、ハンドファーストで構えるということがとても効果があります。
ということで、今回は、ハンドファーストのメリットについて色々と見てきました。
簡単に振り返ると、ハンドファーストには以下の4つのメリットがあります。
①ボールがつかまりやすくなる
②飛距離が伸びる
③スライスが直る
④引っ掛け、シャンクを防止できる
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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