【ゴルフ】「捻転がきつい」「捻転不足」の4つの対処法。実は捻転は意識しなくていいんです
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
前回、捻転差はいらない?捻転不足の本当の原因をお話ししますでは、捻転不足について解説しました。
今回は「捻転がきつい」「捻転不足」の4つの対処法をご紹介したいと思います。
また、捻転がきついと思われている方の中には、捻転、つまり、体をねじるようにしてスイングすることが大事だと思われている方もいらっしゃいますが、実は捻転は意識する必要はないんですね。
記事の後半では、その理由についてお話ししたいと思います。
目次
「捻転がきつい」「捻転不足」の4つの対処法
今回は捻転がきついと思われている方や捻転がうまくできない方に向けて、4つの対処法をご紹介したいと思います。
①腰は回転させていい
1つ目の対処法が、(バックスイングで)腰を意識的に回転させてみることです。
ゴルフで捻転というと、腰はできるだけ回さずに上半身を回転させて、捻転差を作ることが大事、そんなイメージがあって、実際にゴルフ雑誌などでもそのように書かれてあったりします。
ただ、これは【ゴルフスイングと捻転差】腰の回転と捻転差の誤解とは?でもお伝えしましたが、捻転差は実は作るものではなく「自然とできるもの」なんですね。
それは意識しなくても、勝手にできるということです。
捻転がきついと思われている方の中には、下半身の動きを抑えていて、そのためにきついと感じている方もいらっしゃいます。
捻転不足だと感じている方もそうですね。体をできるだけねじるために、下半身を動かさないようにされている方もいらっしゃいます。
ただ、下半身、もっと言うと、腰は回転させてもいいんですね。
むしろ、腰は積極的に回転させてください。
【ゴルフスイングと捻転差】腰の回転と捻転差の誤解とは?でもお伝えしましたが、肩も腰もつながっています。
だから、肩を回せば腰も自然と回ります。腰を回さずに肩を回すというのは実はとても不自然なことなんですね。
腰はむしろ意識して右に回転させてみてください。
その方が肩も回転させやすくなりますし、捻転がきついと感じることも減っていくと思います。
捻転不足だと感じている方も同じです。腰はむしろ意識的に回してみてください。
そのように腰を回転させても、体の構造上、肩の方が腰よりも回りますから、体は勝手に捻転しますし、捻転差もしっかりとできます。
注意すべき点があるとすれば、それは腰を回さないことではなく、右ひざです。
もっと言うと、右ひざが伸び切ってしまうと、回転できなくなります。
ですので、バックスイングで右ひざを大きく伸ばさないようにすることが大事です。
このテーマについては下記で詳しくお伝えしていますので、よかったら参考になさってください。
②右足のつま先を少し開く
2つ目の対処法が、右足のつま先を少し外側に開くことです。
具体的には、右足のつま先を外側に20~30度程度開いてみてください。
そのように右足のつま先を外側に開いていただくと、体を右に回転(捻転)させやすくなります。
捻転不足を感じていらっしゃる方は右足のつま先を少し多めに(30度程度)開いていただくといいかも知れません。
ちなみに左足のつま先も同じように外側に開いていただくと、ダウンスイングからフォロースルーにかけて、体を左に回転させやすくなります。
スタンスと左足、右足のつま先の向き【つま先はどの位開くのがいい?】
③回転できるところまででいい
3つ目の対処法ですが、体は回転できるところまででいいということです。
体は無理に回転させる必要はありません。回転できるところまででOKです。
捻転という言葉を使うと、どうしても下半身の動きを抑えるイメージになってしまうので、ここではあえて「回転」と表現したいと思いますが、きついと思うところまで回転させようとすると、スイングが不自然になって、むしろ、飛ばなくなったり、ショットが不安定になることが多いです。
ですので、回転できるところまで、きついと思わない範囲で回転できればそれでOKです。
ただ、最初の2つの対処法を試していただくと、恐らく楽に回転できるようになると思いますので、無理をしなくても体を大きく回転できるようになると思います。
④ヒールアップをしてみる
4つ目の対処法が、ヒールアップをしてみることです。
ヒールアップとは、バックスイングの際に左足のかかとを地面から浮かせる動作のことを言います。
ヒールアップのメリットは、1)体を右に回転させやすくなること、2)体重移動がしやすくなること、その結果3)飛距離が伸びることです。
また、人によってはヒールアップをすることでスイングにいいリズムができると感じる方もいます。
ヒールアップは捻転不足を感じている方や、捻転がきついと感じている方にもおすすめです。
ヒールアップのやり方ですが、バックスイングをスタートしてすぐ、もしくは、両手が右足の真上に来たあたりから、左足のかかとを上げてゆきます。
左足のかかとは最初は意識してあげていただく必要がありますが、慣れてくると意識しなくても自然と上がるようになります。
バックスイングのトップまで来たら、今度は浮かせた左足のかかとを元の位置に戻すようにして切り返してゆきます。
ちなみに、どの程度左足かかとを浮かせたらいいか?ということですが、左足かかとは数センチから5センチ程度、地面から浮かせるようにしてみてください。
また、浮かせるのはかかとだけです。つま先までは浮かせません。
ヒールアップについてはこんな記事も書いています。
捻転は意識しなくていい
最後に捻転は意識しなくてもいい、という話をしたいと思います。
先ほども少し触れましたが、捻転というと、どうしても下半身の動きを抑えて体をねじる・・というイメージがあります。
実際にゴルフ雑誌などでも捻転差が大事という風に書かれてあったりするので、捻転差を作るために下半身は動かさないようにした方がいいと思ってしまいがちです。
ただ、先ほどもお伝えしましたが、体の構造上、肩の方が腰よりも大きく回転します。また、肩と腰はつながっているので、肩を回転させれば腰も回転するのが自然なんですね。
簡単に言ってしまうと、体を右に回転させようとするだけで体は勝手に捻転する(ねじれる)わけですね。
だから、僕は捻転は意識しなくてもいいと思っています。
捻転差についても同じです。
捻転差は意識しなくても大丈夫です。それは勝手にできるものですので。
ただ、先ほども言いましたが、右ひざが伸び切ってしまうと体が回転できなくなって、スウェーやリバースピボットなどの原因になりますので、その点については注意が必要です。
ということで、今回は「捻転がきつい」「捻転不足」の対処法について、また捻転は意識しなくてもいいということについてお話しさせていただきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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