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トラブル解決編

フェアウェイウッド(3番/5番/7番ウッド)のプッシュアウトの"本当の"原因と直し方

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

前回は、フェアウェイウッドの引っ掛けの原因と直し方についてご紹介しました。

今回は、フェアウェイウッドのプッシュアウトの根本的な原因とその直し方についてお話ししていきたいと思います。

目次

プッシュアウトが出る仕組み

まず最初に何故プッシュアウトが出るのか?ということについて簡単に解説したいと思います。

プッシュアウトとは、目標よりも右に真っすぐに飛んで行くショットのことを言いますが、何故このようにボールが目標よりも右に真っすぐに飛んでしまうのかというと、直接的な原因はインサイド・アウトのスイングです。

ダウンスイングでこの形、インサイド・アウトの軌道になっていて、尚且つ、クラブフェースがヘッドの軌道に対して、この↓の図のようにスクウェアであれば、プッシュアウトが出やすくなります。

上の図を見ていただくとわかりますが、フェースは目標に対しては開いていますが、ヘッドの軌道に対してはスクウェアです。

この形だとプッシュアウトが出やすくなります。

この時、もし、フェースが↓の図のように目標を向いているとボールが左に曲がるフックボールが出やすくなります。

この図を見ていただくと、フェースは目標に対してはスクウェアなのですが、ヘッドの軌道に対しては閉じているんですね。

この形だとボールにはフックスピンがかかり、ショットは左に曲がりやすくなります。

プッシュアウトの根本的な原因とその直し方

さて、ここまでプッシュアウトが出る仕組みについて簡単に見てきました。

クラブをこのようにインサイド・アウトで振っていて、プッシュアウトが出ている場合は、スイングの軌道をインサイド・アウトから、インサイド・インにすることでプッシュアウトは直っていきます。

このような形でスイングをして、プッシュアウトが直れば一件落着です。

ただ、この形、インサイド・インで振っても、それでもプッシュアウトが出たり、またはクラブフェースが閉じてフックボールが出てしまう場合は、スイングの仕方ではなく、それ以前のアドレスの部分にプッシュアウトの本当の原因がある可能性が高いです。

ではその本当の原因とは何か?ということですが、主に3つあります。

①両足、両肩のラインが右を向いている

1つ目の原因が、両足、両肩のラインが右を向いていることです。

ゴルフでは、ボールと目標を結んだ目標ラインに対して、両足、両肩を結んだラインがそれぞれ、平行になるように構えるのが基本です。

ただ、この時、両足のライン、もしくは両肩のラインがそれよりも右を向いていると、プッシュアウトが出やすくなります。

両足のラインはわかりやすいと思います。

両足のラインが右を向いていると、体全体が右を向きやすく、ボールも右に出やすくなります。

この場合は、両足のラインが目標ラインに平行になるように構えることでプッシュアウトも改善していくと思います。

ただ、両足のラインは目標ラインに平行なのに、両肩のラインが右を向いているケースもあります。(フックボールがよく出る人に多いです)

これは何故かと言うと、色々な原因があるのですが、左に打ちたくないという思いから、無意識に右肩を後ろに引くような形で構えてしまっていて、両肩のラインが右を向いている・・というケースも多いです。

この場合は、右肩を後ろに引かないように意識して構えることでプッシュアウトが改善すると思います。

また、フックボールがよく出る人の場合はそれと同時にフックボールも直してゆくことが大事です。

フックボールが出なくなれば、左に曲げたくないから無意識に右を向く・・ということも減ってゆきますので。

フックボールの直し方についてはフックボールの直し方のコーナーをご覧いただければと思います。

②ボールを右に置き過ぎている

2つ目の原因が、ボールを右に置き過ぎていることです。

ボールを必要以上に右に置いてしまうと、スイングの軌道はインサイド・アウトになりやすく、プッシュアウトが出やすくなります。

反対にボールを左に置き過ぎると、スイングはアウトサイド・インになり、今度は引っ掛けが出やすくなります。

ですので、もしボールを右に置き過ぎている場合は、ボールの位置を今よりも左に置くようにすることでスイングの軌道も自然と修正されて、プッシュアウトも改善します。

ではボールは具体的にどこに置けばいいのか?

ということですが、フェアウェイウッドのボールの位置については下記にてご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。

図解!ボールの位置。ドライバーからサンドウェッジまで

③グリップがフックグリップ

3つ目の原因が、グリップです。

具体的には、フックグリップで握っていると、スイングの軌道がインサイド・アウトになりやすく、プッシュアウトやフックボールが出やすくなります。

でも、何故フックグリップだとスイングの軌道がインサイド・アウトになりやすいのか?

ということですが、フックグリップで握ると、構えた際に右肩が後ろに下がるような形になりやすいんですね。

この詳しい仕組みについては今回は割愛しますが、ただ、いずれにしても、フックグリップだと右肩が後ろに下がる形になりやすいです。

すると、両肩を結んだラインが右を向きます。

こうなると①でご紹介した形になり、プッシュアウトが出やすくなるんですね。

また、フックグリップで握って、インサイド・インで振ろうとするとインパクトでフェースが閉じやすくなります。

するとフックボールが出るので、それを防ぐために右に振ろうとして、プッシュアウトが出ている・・そんなケースもあります。

いずれにしても、その場合、特にフックボールがよく出る人でフックグリップで握っている場合は、フックグリップからスクウェアグリップにしてみることで、両肩のラインが右を向かなくなり、プッシュアウトが自然と改善されるケースが多いです。

スクウェアグリップの握り方については、下記を参照ください。

スクウェアグリップの握り方

ということで、今回はフェアウェイウッドのプッシュアウトの原因と直し方について色々と見てきました。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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