フェアウェイウッド(3番/5番/7番ウッド)のスライスの本当の原因と直し方【スライスが治らない方へ】
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
フェアウェイウッドについてはこれまで構え方と打ち方、ボールの位置、ボールが上がらない原因、トップ、ダフリ、引っ掛け、プッシュアウトといったミスショットの原因と直し方についてご紹介してきました。
今回は、フェアウェイウッド(3番/5番/7番ウッド)のスライスの本当の原因とその直し方についてお伝えしていきたいと思います。
尚、今回ご紹介するスライスの直し方は応急処置のような方法ではなく、スライスを根本的に直してしまうための方法になります。
応急処置のようなものではなく、根本的な直し方を知りたい人はこの先を読み進めてみてください。
フェアウェイウッドのスライスの本当の原因と直し方
さて、フェアウェイウッドのスライスの原因ですが、主に4つあります。
①グリップの握り方
1つ目の原因が、グリップの握り方が間違っていることです。
「スライスが治りません」という方のグリップを拝見すると、殆どの方がウィークグリップで握っているんですね。
ウィークグリップは多くの方にとってはフェースが開きやすいグリップの握り方です。
ですから、ウィークグリップで握ると、スライスが出やすくなります。
この時、そのグリップのまま、スイング中にフェースを閉じようとすることもできます。
できるのですが、その余計な動きをする際にヘッドスピードが奪われてしまうんですね。だから、そのやり方ではスライスは直っても、飛距離がガクンと落ちます。
また、ウィークグリップで握って、何も考えずに振るとフェースが開きますから、思い切って振ってゆく、ということができなくなるんですね。
それも飛距離を失う大きな原因の1つです。
じゃあ、どうしたらいいかと言ったら、フェースが開かないようにクラブを握ることです。
フェースが開かないようにクラブを握れば、思い切って振ってゆけます。思い切って振ってもフェースが開かないからです。
では具体的にどのようにクラブを握ればいいかと言うと、スライスが出ている方は最初はフックグリップで握ってみることを当サイトではおすすめしています。
フックグリップの握り方についてはフックグリップの握り方で詳しくご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。
フックグリップにしただけで、全ての問題(スライス)が解決した、と言うケースもありますので、スライスが出ている方やスライスが直らない方は、まずはグリップの握り方をチェックしていただくといいと思います。
②ボールの位置
2つ目が、ボールの位置を間違えていることです。
フェアウェイウッドはロフト角が小さく、ボールが高く上がりにくいクラブです。
そのため、ボールを上げたいという意識が働いて、ボールを左寄りに置きたくなることがあります。
また、スライスが出ている人の場合は、右に打ちたくないという意識から、ボールを左に置きたくなるんですね。
ただ、そんな形でボールを左に置き過ぎてしまうと、スイングの軌道がアウトサイド・インになります。
すると、引っ掛け(=目標より左に飛ぶショット)が出やすくなります。
そして、引っ掛けを防ごうとすると、今度はフェースが開いてスライスが出やすくなるんですね。
そんな形で、ボールを左に置き過ぎてしまうとスライスが出やすくなります。
この場合は、ボールを今よりも右に置いていただくと、スイングの軌道が修正されます。
ただ、そもそもボールを左に置きたくなるのは、フェースが開いてスライスが出るから・・という理由もあります。
この場合は、ボールの位置を修正するのと同時に、①のグリップの握り方も修正する必要があります。
ちなみに、フェアウェイウッドのボールの位置については下記にてご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。
③右肩の位置
3つ目が、右肩の位置です。
具体的には、右肩の位置が高すぎるとスライスが出やすくなります。
右肩の位置が高すぎるということですが、グリップを握る時は、左手よりも右手が下に来ます。
ですので、右手が左手の下に来る分だけ、右肩も左肩よりも下げて構えないといけないんですね。
ところが、右肩を下げないで構えてしまうと、2つのことが起こりやすくなります。
1つは、右肩が前(ボール方向)に出やすくなるということです。
右肩が前に出ると、両肩を結んだラインが左を向く形になります。この形で構えてスイングすると、スイングの軌道は自然とアウトサイド・インになるんですね。
すると、引っ掛けやスライスが出やすくなります。
2つ目が、右肩の位置が高すぎると、ウィークグリップになりやすいということです。
右肩を下げて、グリップを握ると、ウィークグリップになりにくいのですが、右肩の位置が高いままだと、右手がかぶりやすいというか、クラブの真上からクラブを握ってゆく形になり、ウィークグリップになりやすいんですね。
すると、①でご紹介したようにスライスが出やすくなります。
この場合は、グリップを握る際、右手が左手よりも下に来る分だけ、右肩を下げて、その状態でグリップを握っていただくといいです。
そのように握ると、右肩が適度に下がった形で構えることができると思いますし、そのように構えることでスライスも改善されると思います。
④アドレスの向き
4つ目が、アドレスの向きです。
ゴルフでは、ボールと目標を結んだ目標ラインに対して、両肩、両足を結んだラインがそれぞれ平行になるように構えるのが基本です。
ただ、これよりも両足や両肩を結んだラインが左を向いてしまうと、体が左を向くような形になります。
すると、どうなるかと言うと、スイングの軌道がアウトサイド・インになるんですね。
ですので、アドレスで左を向いていると、引っ掛けやスライスが出やすくなります。
この場合は、両肩を結んだライン、両足を結んだラインがそれぞれ目標ラインに対して平行になるように構えていただくと、スイングの軌道も自然と修正されると思います。
ということで、今回はフェアウェイウッドのスライスの原因と直し方について色々と見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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