スライスを素振りで直す5つの方法。素振りで大切な3つのポイントとは
スライスの直し方については、スライスの直し方編にて色々とご紹介してきました。
その中でスライスの原因についても触れてきました。(下記参照)
- スライスの8つの原因
- 1)ウィークグリップ
- 2)アドレスの姿勢
- 3)ボールの位置
- 4)右ひざ、左ひざの向き
- 5)右手、右肩、右肘
- 6)両肩のライン、向き
- 7)体の向き、アライメント
- 8)ハンドファースト、両手の位置
・・・という風にご紹介させていただいてきましたが、スライスの原因の多くは、構え方にあります。
今回はスライスを素振りで直す方法・・ということで書かせていただきたいと思いますが、まずは構え方を見直してみることも大切なことになるかと思います。
構え方を直さずにスライスを直すことは非常に難しいと思うからです。
構え方に関してはゴルフ基礎編で多くご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。
さて、前置きが長くなりましたが・・
今回はスライスを矯正してくれる素振りの方法について見てゆきたいと思います。
また、記事の最後に素振りで大切になってくるポイントについてもご紹介したいと思います。
目次
①右手の平をフェースに見たてる
最初の素振りの方法は右手の平を意識するやり方になります。
素振りになりますので、ボールは使いませんが、後はいつも通りに構えてください。
使うクラブはドライバーでも結構ですし、アイアンでも大丈夫です。
1)いつも通り、グリップを握ったら、
2)次にこんな感じで右手の平を開いてください。
3)その開いた右手の平をグリップの右横にあてがっておきます。
この状態で素振りをします。
バックスイングをして、ダウンスイングに入って右手が腰の高さに来た際に↑の右手の平が斜め下を向いているようにします。
角度としては45度程度でしょうか。
そして、インパクトですが、右手の平が思い切って地面を向いているような形になるように意識してみます。
もし、実際にこのような形でショットを打ったとしたら、ひどいフックボールが出てしまいますが、実際にボールを打つ際は遠心力がかかりますので、そこまでフェースは閉じないと思います。
特にスライサーの方の場合は、ここまで極端にやってみてもいいかも知れません。
スライスを直すためにはとても効果的な素振りだと思います。
②右肩を高くしながら右足を踏み出す
2つ目の素振りになります。
まずは普段通りに構えます。クラブはミドルアイアンを使います。
そして、ゆったりとしたスピードで素振りをしてゆきます。
バックスイングをして、ダウンスイングに入って、そして、クラブヘッドがインパクトエリアを通り過ぎたタイミングで、右足を一歩前(ターゲット方向)に踏み出します。
右足をどの位前に踏みだすか・・ということですが、左足よりも前に踏みだしてみてもいいかも知れません。
アドレスの状態はこんな感じ・・
フォロースルーで右足を下記の図ような位置まで踏み出します。
この時、右肩が左肩よりも高くなるような意識で右足を踏み出してみます。
下からあおり打っているような方やプッシュアウト・スライスなどを打っている方にも効果的な素振りかなと思います。
③水平にスイングする
次の素振りの方法ですが、まず、いつも通り構えます。
クラブはアイアンでもドライバーでも結構です。
そしたら、クラブヘッドを地面から30センチほど浮かせます。
この状態で、ボールが地面から30センチの高さにティーアップされていると思って素振りをしてゆきます。
実際にはボールは使いませんが(打ちませんが)、ボールがそこにあるとイメージして振ってゆきます。
意識としては、水平にクラブを振ってゆくイメージでいいと思います。
水平にクラブを振って、ボールを真横からとらえるようなイメージです。
この素振りを繰り返してゆくと、スイングが全体的にフラット(横振り)に近づいてきます。
スイングがアップライト(縦振り)過ぎるとスライスの原因になります。もしその形でスライスを打っている場合はスイングをフラット(横振り)に近づけてあげるとスライスが改善してゆくことがあります。
ただ、スイングをどの程度、フラット(横振り)にしたらいいか・・というのはわかりにくいものだと思います。
そんな時は、打ったボールがある程度、そのスイングが合っているのかどうかを教えてくれるものですが、ただ、この素振りを繰り返してゆくと、ほどよく・・スイングがフラットに近づいてゆくのではないかなと、思います。
この素振りはプッシュアウト・スライスを直すためにも有効だと思います。
実際、プロの中でも、プッシュアウト、または、プッシュアウト・スライスを矯正するためにこの素振りを行う人もいます。
水平素振りですが、もう1つやり方があります。
これはゴルフ場のベンチなどに座ってできる素振りです。
まずベンチに腰掛けます。
次にクラブを自分の胸の高さで水平に振ってみます。
下半身が固定された状態でクラブを水平に振るのは案外大変ですが、特に下半身を使い過ぎてしまって(それがスライスにつながって)いると感じている時などには効果的な素振りかなと思います。
④両膝を地面につけて素振り
これもスライスには効果があると思います。
やり方は簡単で、両膝を地面につけた状態で素振りをします。
先程のベンチに座って行う素振りに似ていますが、下半身を使いすぎている方にはおすすめかなと思います。
両膝を地面につけてクラブを振ろうとすると、縦振りはできませんから、自然とスイングは横振りになりますし、それがまたスライスを改善してゆく上では効果的だと思います。
⑤右手一本で振る
これは度々ご紹介してきた練習方法の1つです。
クラブは9番アイアンなど、ショートアイアンを使います。
左手は使わず、右手一本でクラブを握って、後はいつも通り構えてみます。左手は左の腰に当てておきます。
この状態で右手一本で素振りをします。
慣れてきたら、実際にボールを打ってもいいと思います。その際はボールを少し高めにティーアップしてみてもいいかも知れません。
この練習を繰り返すことで右手の使い方がわかるようになったという方もいらっしゃいますが、スライスを直す上でも最適な練習だと思います。
素振りで大切な3つのポイントとは?
さて、ここまでスライスを直すための素振りの方法について色々と見てきました。
ここで素振りをする際に気を付けなければならない点について少しご紹介したいと思います。
大切なポイントはいくつかあります。それらは、
①ボールがそこにあると意識する
②いつも通り構えずに素振りをすると悪い癖がつく
③素振りは10日間継続しないと効果がない
ということになります。少し詳しくご紹介したいと思います。
①ボールがそこにあると意識する
素振りをする際、一番大事なポイントは、そこにボールがあると意識してスイングすることになります。
ボールの位置を意識せずにスイングしてしまうことが習慣になると、素振りと実際のスイングが全然違う・・なんてことになってしまうかも知れません。
実際にそういうことってあると思うのです。素振りと実際のスイングが違う・・ということが。
それは、素振りの際にボールを意識していなかったから・・かも知れません。
ですので、素振りの際は必ず、そこにボールがあると意識するようにします。
そうすることで、素振りを実際のスイングにも生かせるようになると思います。
②いつも通り構えずに素振りをすると悪い癖がつく
素振りをする時は、多くの方はクラブを地面から浮かせて構えて、そして、ビュン!という風に振ることが多いと思います。
ただ、実際のショットではクラブをソール(地面につけること)して、そして、テークバックをスタートさせる・・という方が圧倒的に多いと思うんです。
ほんのちょっとの差なのですが、クラブを浮かせて構える際、右肩の位置が高くなってしまう方も多いです。
アドレスでは右手が左手よりも下に来る分、右肩が下がるのが自然ですが、この時、右肩の位置が高くなってしまうとクラブをアウトサイドに引き過ぎてしまったり、または、反対にインサイドに引き過ぎて、ダウンスイングでアウトサイドからクラブヘッドが下りてくる・・といったことが起こりやすくなります。
アドレスで右肩の位置が高くなるとアウトサイド・インのスイングになりやすい・・わけです。
素振りでこのような形で振っていると、アウトサイド・インのスイングを強化するような形になってしまうかも知れません。
ですので、素振りの際もアドレス、特に右肩がアドレスで下がっている点に注意する必要があると思います。
③素振りは10日間継続しないと効果がない
もう1つ、注意点がありまして、それは何かを言うと、素振りの効果が出てくるまでには時間がかかる・・という点です。
レッスンプロによっては10日間は継続しないと効果がないと指摘する人もいます。
ですから、スライスを修正する目的で素振りをする際も、結果を急がずに、継続してみること、その素振りの動きを体に覚えさせることが大切になってくると思います。
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