【ドライバーで250ヤード飛ばすには?】目安となるヘッドスピード、ボール初速、打ち出し角、スピン量
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
今回は、ドライバーで250ヤード飛ばすために必要なことについて、具体的には、250ヤード飛ばすために必要な
- ①ヘッドスピード
- ②ボール初速
- ③打ち出し角
- ④スピン量
の目安とそれを達成するために必要なことについて、ご紹介していきたいと思います。
ちなみに250ヤードというのはトータルの飛距離(キャリーに加えてランも含む距離のこと)です。
ドライバーの飛距離が250ヤードってすごいこと?【すごいことです】
目次
男子アマと同じようなヘッドスピードでも250ヤード飛ばす女子プロ
同じようなヘッドスピードでも250ヤード飛ばす女子プロとアマの差の中でもご紹介しましたが、以前、あるゴルフ雑誌の企画で、女子プロと男子アマチュアのドライバーの飛距離を比較する実験が行われています。
その結果ですが、こんな形になりました。(参照/出典:Golf Today 丸ごと一冊!飛距離アップ大作戦 完全保存版)
ヘッド |
ボール 初速 |
打ち出し角 | スピン (回転) |
キャリー | トータル 飛距離 |
|
女子プロ | 42.9 m/s | 62 m/s | 14度 | 2500 | 234.5y | 250.5y |
男子 アマチュア |
45 m/s | 60.75 m/s | 12度 | 4000 | 218.1y | 229.7y |
これを見るとわかりますが、ヘッドスピードはあまり変わりません。
むしろ、男子アマの方がヘッドスピードは速いです。
ただ、トータルの飛距離を見ると、男子アマは230ヤード程度だったのに対して、女子プロは250ヤード飛ばしているんですね。
これはつまり、ヘッドスピードを見れば、平均的な男子アマチュアであれば十分250ヤード、もしくはそれ以上、飛ばせる可能性があるということになります。
少し話が変わりますが、ゴルフ用弾道計測器の開発を手掛けるトラックマン社が発表している250ヤード飛ばすために理想的なヘッドスピード、ボール初速などのデータがありますので、先ほどの女子プロのデータと照らし合わせてみたいと思います。
ヘッド |
ボール 初速 |
打ち出し角 | スピン (毎分) |
キャリー | トータル 飛距離 |
|
女子プロ | 42.9 m/s | 62 m/s | 14度 | 2500 | 234.5y | 250.5y |
トラックマン | 41.75 m/s | 62.63 m/s | 14.7度 | 2300 | 228 y | 255 y |
参考:トラックマン社 "PERFORMANCE OF THE AVERAGE MALE AMATEUR GOLFER"
トラックマン社によると、これが250ヤード飛ばすためには理想的な数値になる・・ということですが、これを見ると女子プロがほぼ理想的な形でドライバーを打っていることがわかります。
ここからは、上記のデータを参考にしながら、どうやったらドライバーで250ヤード飛ばすことができるか?ということについて見ていきたいと思います。
ドライバーで250ヤード飛ばすために必要な4つのこと
さて、ドライバーで250ヤード飛ばすにはどうしたらいいか?何が必要か?
ということですが、先ほどご紹介した2つのデータが参考になると思います。
ここからは、それらの数値を振り返りながら、その目標の数値を達成するためにできることについてご紹介していきたいと思います。
①ヘッドスピード
ヘッドスピードは、「43 m/s」を目指す
最初はヘッドスピードです。
ヘッドスピードは43m/sを目指します。
もうすでにヘッドスピードが43m/sあるという方は次に進んでください。
もし、ヘッドスピードが43m/s未満の方の場合ですが、ヘッドスピードを上げるためにはどうしたらいいでしょうか?
ヘッドスピードを上げる方法は主に3つあります。
1)スイングなどを全く変えずにヘッドスピードを上げる方法
2)スイングを変える方法
3)グリップを変える方法
の3つです。
1つ目のスイングを変えずにヘッドスピードを上げる方法ですが、一番簡単なのは長いドライバーを使うことです。
ドラコン選手を見るとわかりますが、殆どの選手がルールギリギリまで長いドライバーを使っています。
振り切れる範囲で、長尺ドライバーを使う、もしくは、今お使いのドライバーよりも長いシャフトのドライバーを使うというのも、ヘッドスピードを上げる1つの方法になります。
2つ目のスイングを変える方法も色々なやり方がありますが、スイングを大きくする方法が結果が出やすいのかなと思います。
ではどうやってスイングを大きくしたらいいか?
ということですが、下記の記事の「体が硬くてもバックスイングを大きくする5つの方法」というところでその方法についてご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。
ゴルフスイングは体が硬いと不利?体が硬くても体が柔らかい人のように飛ばすには?
この記事は体が硬い人向けに書かせていただいたものですが、そうではない方にとっても、スイングを大きくする上では参考になるかと思います。
3つ目がグリップの握り方を変えてヘッドスピードを上げる方法です。
グリップの握り方には
の3つがあります。
このグリップの握り方を変えてヘッドスピードが劇的に上がることがよくあります。
これは何故かというと、自分に合わないグリップで握っているとスイング中にフェースが開いたり、閉じたりしやすくなるんですね。
「自分に合わないグリップ」と言いましたが、人によってはスクエアグリップが合っている人もいれば、フックグリップが合っている人もいます。
ただ、いずれにしても、自分に合わないグリップで握っていると、スイング中にフェースが開いたり、閉じたりします。
そして、そのまま打てば、インパクトでもフェースが開いたり、閉じたりして、ボールが曲がってしまいます。
ですので、そうならないために、スイング中に開いたり、閉じてしまったフェースを、インパクトの前にどうにかして閉じたり、開いたりする必要が出てきます。
この余計な動作が、実は驚くほどヘッドスピードを奪ってゆくんですね。
ですので、グリップの握り方を変えて、例えば、ウィークグリップをスクエアグリップにしたり、スクエアグリップからフックグリップにすることで、ドライバーの飛距離が何十ヤード、中には50ヤード以上も伸びる人もいます。
この話の続きについては、ヘッドスピードを上げる2つの方法にてご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。
ただ、いずれにしも、自分に合ったグリップ、もっと言うと、スイング中にフェースが開いたり、閉じたりしない握り方をする・・ということがヘッドスピードを上げるためにはとても大事になってきます。
②ボール初速
ボール初速は「62 m/s」を目指す
250ヤード飛ばすためには、ボール初速は、62m/sを目指します。
といっても、毎回ボール初速を計測していただく必要はないです。
ヘッドスピードを「43 m/s」、もしくはそれ以上にすることができたら、後はボール初速を62m/sまで上げるためにやることは1つだから、です。
ところで、冒頭でご紹介した女子プロと男子アマのデータですが、女子プロはボール初速が62 m/s出ていたのに対して、男子アマは60.75m/sでした。
でも何故、ヘッドスピードでは勝っていたはずの男子アマがボール初速で女子プロに負けていたのか?
ということですが、簡単に言うと、一番の理由は「芯を外しているから」です。
実は以前、アマチュアゴルファー50人にドライバーを打ってもらって、どの位の人が芯に当てているかを調べる・・・という実験が行われているのですが、芯に当たっていたのは7人だけ。
なんと86%の人は芯を外していたんですね。
これが、男子アマがヘッドスピードに見合ったボール初速が出ない一番の理由だと思います。
ただ、言い換えると、芯で打つだけで、他は何もしなくても、例えば、特別なトレーニングをしなくても、ボール初速はぐっと上がる・・ということなんです。
芯で打つ方法については、下記にて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらも参照ください。
【ボール初速を上げる方法】何故、男子アマは女子プロにボール初速で負けるのか?
③打ち出し角
打ち出し角は14度前後を目指す
次に打ち出し角です。
ドライバーで250ヤード打つためには、打ち出し角は14度前後を目指します。
冒頭のデータでは男子アマの打ち出し角はこれよりも低い12度でした。
では、打ち出し角を高くするにはどうしたらいいか?
ということですが、ポイントはボールを横から払い打つか、または若干アッパーブローで打つということです。
どのデータ、どの調査を見ても、男子アマの打ち出し角は女子プロよりも低い傾向がありますが、これは何故かと言うと、女子プロはドライバーを若干アッパーブローで打っているんですね。
一方、男子アマはその逆でヘッドがやや上から入ってしまっていることも多いです。
この男子アマの打ち方はアイアン、特にショートアイアンやミドルアイアンではむしろ、ナイスショットにつながることもありますが、ロフト角の少ないドライバーのようなクラブでそれをやってしまうと、かえって飛ばなくなります。
ですので、ボールを上から打つのではなく、横から払い打つ意識で打ってみる・・というのが打ち出し角を高くするための一つのポイントになります。
また、その打ち方に慣れてきたらアッパーブローで打つのも良い方法だと思います。
ただ、それまでヘッドを上から入れてしまっていた人がいきなりアッパーブローで打とうとすると、振り遅れたり、フェースが開いてスライスが出てしまうことがあります。
ですので、その場合は最初はボールを横から払い打つ意識で打っていただくといいと思います。
④スピン量
スピン量は、2300~2500回転(毎分)を目指す
次にスピン量です。
スピン量は2300~2500回転(毎分)を目指します。
冒頭のデータに戻りますが、男子アマのスピン量は4000回転もありました。
これではボールが吹き上がってしまって、飛びません。
では何故、男子アマはこんなにスピン量が多いのかと言うと、理由は2つあります。
1つは、先ほどの打ち出し角でもご紹介しましたが、ヘッドが上から入ってしまっていることです。
ヘッドがボールの上から入ってしまうと、バックスピンがかかりやすくなるんですね。
ですので、その場合は先ほどお伝えしたようにボールを横から払い打つようにしていただくとスピン量も自然と減ると思います。
2つ目の理由が、フェースが開いているからです。
普段、ミスをする時はスライスが多い人の場合は、スピン量が多すぎる可能性があります。
この場合は、スライスを直すことで、スピン量も減ります。
ということで、今回はドライバーを250ヤード飛ばすために必要なことについて色々と見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。