アイアンは飛ぶのにドライバーが飛ばない。ドライバーは飛ぶのにアイアンが飛ばない【原因と直し方】
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
前回の記事、7番アイアンで110/130/150ヤードだと、ドライバーはどの位飛ぶか?【ドライバーの飛距離とヘッドスピードの目安】ではアイアンの飛距離に対するドライバーの飛距離とヘッドスピードの目安についてご紹介しました。
その中で、
- アイアンは飛ぶのにドライバーが飛ばない
- ドライバーは飛ぶのにアイアンが飛ばない
といったことが意外とよくあると、また、その原因はどういったことか?ということについて簡単にご紹介しました。
今回は前回のおさらいも含め、アイアンは飛ぶのにドライバーが飛ばない、ドライバーは飛ぶのにアイアンが飛ばないということの原因とその問題の解決方法について詳しくお伝えしていきたいと思います。
目次
ドライバーとアイアン。どちらかは飛ぶのにもう片方が飛ばない原因
さて、アイアンは飛ぶのにドライバーが飛ばない、またはドライバーは飛ぶのにアイアンが飛ばない原因ですが、これには主に2つのことが関係しています。
1つはヘッドの入射角。
入射角とは、インパクトでヘッドがボールに対して、どの程度の角度で入ってきたかを示す数値、角度のことを言います。
もう1つはヘッドの軌道です。
どういうことか、①アイアンは飛ぶのにドライバーが飛ばない、②ドライバーは飛ぶのにアイアンが飛ばないというケース別に見ていきたいと思います。
①アイアンは飛ぶのにドライバーが飛ばない
まず、最初にアイアンは飛ぶのにドライバーが飛ばない原因について見ていきましょう。
アイアンは飛ぶのにドライバーが飛ばない原因の1つ目はヘッドの入射角です。
具体的には、アイアンもドライバーもインパクトでヘッドがボールの上から入ってきていることがその原因になっていることがよくあります。
アイアンの場合、プロや上級者はヘッドの最下点がボールよりも先、目標寄りにあります。
これはどういうことかと言うと、プロや上級者はアイアンをダウンブローで打っているわけですね。
このようにヘッドをボールよりもやや上から入れて、ダウンブローで打つとインパクトでロフトが下のイラストのように立ちます。
このように打つと飛距離が出るんですね。
プロのアイアンショットは圧倒的に飛びますが、その理由はヘッドスピードが速いからだけではなく、ロフトを立てて打っているからなんですね。
ただ、アイアンはこのようにダウンブローで打つと飛ぶのですが、ドライバーの場合は同じように打とうとするとむしろ飛ばなくなります。
女子プロのドライバーの入射角は3度程度のアッパーブローというデータがあります。
ドライバー、アイアンの入射角のデータ。プロの入射角はどの位か?
ドライバーの場合は女子プロのように若干アッパーブローで打つとバックスピン量が減り、尚且つ、打ち出し角も高くなって、飛距離が出るようになります。
ドライバーをアッパーブローで打つと飛ぶって本当?【アッパーブロー、レベルブロー、ダウンブローの飛距離を比較!】
ドライバーをアイアンのようにダウンブローで打ってしまうと、反対にスピン量が増え、打ち出し角が低くなって、飛距離をロスしてしまうんですね。
アイアンは飛ぶのにドライバーが飛ばない原因はこんな風にして、ドライバーもアイアンと同じようにダウンブローで打ってしまっているから、ということがよくあります。
この場合の解決策ですが、先ほどお伝えした女子プロのようにドライバーを若干のアッパーブローで、もしくはボールを横から払い打つ意識で打っていただくと、ドライバーの飛距離がぐっと伸びるケースがよくあります。
若干のアッパーブローでもいいですし、人によっては払い打つ意識の方が上手く打てる人もいますので、ご自分に合う形を探してみてください。
この話、アッパーブローで打つべきか、払い打つべきか?ということについては下記にて詳しくご紹介しています。
ドライバーの打ち方。アッパーブローで打つべきか?払い打つべきか?
アイアンは飛ぶのにドライバーが飛ばない原因の2つ目はヘッドの軌道です。
具体的にはアイアンの場合、アウトサイド・インの軌道で打った方が飛ぶケースがあります。
アウトサイド・インとは上のイラストのように、ダウンスイングでのヘッドの軌道のことを言っているのですが、そのようにスイングするとヘッドがボールの上から入ってきやすく、ロフト角の大きなアイアンの場合はそのようにヘッドを入れた方がインパクトでロフトが立ち、飛距離が出ることがあります。
ただ、ロフト角の小さいドライバーの場合は、それをやってしまうとむしろ飛ばなくなることがよくあります。
ドライバーの場合は、アウトサイド・インの軌道とは相性が悪く、インサイド・イン、もしくはインサイド・アウトの軌道と相性がいいんですね。
インサイド・イン、もしくはインサイド・アウトの軌道で振ると、ヘッドがボールに対してより水平に入ってきやすいためです。
その軌道で振ると、先ほどお伝えした通り、スピン量が減り、打ち出し角が高くなってドライバーの場合は飛ぶようになります。
ですので、もし、アウトサイド・インの軌道で振っている場合は、アイアンもドライバーもインサイド・インの軌道に修正することでアイアンは飛ぶのにドライバーが飛ばないという問題が解決することがあります。
この場合、アイアンの飛距離はやや落ちるかも知れませんが、ドライバーが以前よりも圧倒的に飛ぶようになると思います。
アウトサイド・インの原因と直し方については以下で詳しくご紹介しています。
②ドライバーは飛ぶのにアイアンが飛ばない
次にドライバーは飛ぶのにアイアンが飛ばないケースです。
ドライバーは飛ぶのにアイアンが飛ばない原因の1つ目はヘッドの入射角です。
ドライバーは飛ぶのにアイアンが飛ばない場合は、先ほどとは逆でドライバーはボールを横から払い打っている(レベルブロー)か、もしくは、アッパーブローで打っていて、アイアンもその打ち方をしているケースがよくあります。
ドライバーの場合はこの打ち方、ヘッドをボールの横から入れていく、もしくはヘッドをボールよりも若干下から入れていく方が飛距離が出るのですが、アイアンの場合はその打ち方だとインパクトでロフトが寝てしまったり(ロフトが増えるということ)、場合によってはすくい打ちになって、ボールは高く上がるけど飛ばない・・ということが起きたりします。
この場合は、アイアンをややダウンブローで打つ意識で打っていただくと飛距離が伸びると思います。
ダウンブローで打つことでアイアンのロフトがインパクトで立ちますので、飛距離は一気に伸びると思います。
ダウンブローの打ち方については以下の記事でお伝えしています。
ドライバーは飛ぶのにアイアンが飛ばない原因の2つ目はヘッドの軌道です。
ドライバーは下のイラストのようなインサイド・アウトの軌道とは相性がよく、その方が飛ぶケースもよくあります。
インサイド・アウトで振ることで、ヘッドが若干アッパーブローで入ってきやすいためです。
ただ、アイアン、特にショートアイアンなどロフト角のあるクラブの場合はその打ち方だとダフリが出たり、インパクトでロフトが寝て、むしろ飛ばなくなることがあります。
この場合の解決策ですが、ドライバーもアイアンもインサイド・インの軌道で振るように意識していただくことで、アイアンが飛ばないという問題が改善してくることがあります。
また、そのためには、もしドライバーをインサイド・アウトで振っているのであれば、その軌道もインサイド・インに修正した方がアイアンの軌道も修正しやすくなると思います。
先ほど、アイアンはダウンブローで打つと飛ぶとお伝えしましたが、インサイド・アウトだとダウンブローで打ちにくいんですね。
ですので、ドライバーもアイアンもインサイド・インに統一するということですね。
そうすることで、ドライバーは飛ぶのにアイアンが飛ばないという問題も改善していくと思います。
ということで、今回はアイアンは飛ぶのにドライバーが飛ばない、ドライバーは飛ぶのにアイアンが飛ばないという原因とその直し方について見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。