【超保存版】チーピンの7つの原因と直し方を徹底的に解説!
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
今回は、チーピンの原因と直し方について、まとめて解説していきたいと思います。
チーピンとは?
打ってすぐ左に大きく曲がってしまうミスショット、もしくは極端に左に曲がってしまうミスショットのこと。ダックフック(duck hook)という言い方もある。
目次
- チーピンの7つの原因と直し方
- ①グリップの握り方が間違っている
- ②右を向いている
- ③両手の位置が間違ってる
- ④ボールの位置が間違っている
- ⑤右肩を後ろに引いている
- ⑥体の動きが止まっている
- ⑦手を返し過ぎている
チーピンの7つの原因と直し方
チーピンとは、打ってすぐに左に曲がってしまうミスショットでフックボールの一種ですが、この原因は主に7つあります。
また、チーピンが出ている方の中でも、普段はドローボールを打っていて、ミスをする時はフックボールが出る方と、それまでスライスが出ていて、スライスを直そうとしたらチーピンが出るようになってしまった方の2つのタイプにわかれます。
このタイプ別の原因と直し方についても下記で詳しくお伝えしていきたいと思います。
①グリップの握り方が間違っている
チーピンの1つ目の原因が、グリップの握り方が間違っていることです。
具体的には、フックグリップの度合いが強すぎたり、または人によってはフックグリップで握っていることそのものがチーピンの原因になっている場合があります。
これは超ストロンググリップ(超フックグリップ)で握ってもいい?超ストロンググリップのメリット、デメリットについてでもご紹介しましたが、フックグリップの度合いが強すぎるとフェースが極端に閉じてしまって、フックボールが出たり、チーピンが出やすくなります。
例えば、構えて「さぁ打つぞ」という時に左手を見た時、左手のこぶしの山が4個見える場合は、フックグリップの度合いが強いです。(超フックグリップ)
写真はこぶしの山をわかりやすく写すために手を上げて撮影していますが、実際は構えて、さぁ、ボールを打つぞ・・という時に左手を見て、こぶしの山を確認してみてください。
また、右手の場合は、右手の人差し指と親指でできるV字が右肩よりも右を指す形はやはり同じくフックの度合いが強いです。
両手ともこのように握っていたり、またはどちらか片方の手がこのような握り方になっていると、スイング中にフェースが閉じすぎてしまって、それがチーピンの原因になることがあります。
この場合は、フックグリップ(ストロンググリップ)の握り方でご紹介したような握り方、具体的には左手のこぶしの山が3個見える程度のフックグリップにしていただくとチーピンが改善すると思います。
また、人によってはフックグリップで握っているとフェースが閉じすぎてしまって、それがチーピンの原因になっていることもあります。
その場合は、一度スクウェアグリップを試してみてもいいと思います。
スクウェアグリップの握り方についてはスクウェアグリップの握り方にて写真付きで詳しくご紹介しています。
フックグリップだとチーピンが出る6つの原因【チーピンの改善方法】
②右を向いている
2つ目の原因が、右を向いていることです。
先ほど、チーピンが出ている方の中でも、普段はドローボールを打っていて、ミスをする時はフックボールが出る方と、それまでスライスが出ていて、スライスを直そうとしたらチーピンが出るようになってしまった方がいると言いました。
これは前者のパターン、普段からドローボールを打っている方やミスをする時はフックボールが出ることが多い方に多いケースになりますが、右を向いて構えていることがチーピンの原因になっているケースが結構あります。
どう言うことかと言うと、フックボールが出るようになると、左にボールを打ちたくない心理が働いて、右を向いて構えるようになるんですね。
目標よりも右に打ち出したくなるというか。左に打ち出して、左に曲がってしまうとOBになったりして、大怪我につながってしまいますから、どうしても右に打ちたくなるんですね。
その結果、知らぬ間に右を向いて構えている方が大勢います。
ただ、右を向いているので、どうしてもボールが右に打ち出されてしまうんですね。
その状態で曲がらないショットを打とうとするとプッシュアウトが出やすく、目標に向かって打とうとするとフック(もしくはドロー)が出やすくなります。
そして、目標に向かって真っすぐに打とうとした時に出るのがチーピンなんですね。
右を向いた状態で目標に向かって真っすぐに打とうとすると、スイングの軌道が体の向きに対してアウトサイド・インになります。
普段からドローやフックが出ている方はこのようなスイングをするとフェースは閉じてしまうので、どうしても引っ掛け・フック、もしくはチーピンが出やすくなります。
ですので、この場合は一度、目標に対してスクウェアに構えてみることが大事かなと思います。
スクウェアに構える・・・目標とボールを結んだ飛球線に対して、両肩、両足を結んだラインがそれぞれ平行になるように構えること
もっとも、スクウェアに構えるとフックが出やすくなると思います。
ただ、その状態で今度はフックを直していくと、この問題、チーピンが出る、または大事なところでチーピンが出るという問題を根本から解消できると思います。
これはスイング改造をするようなもので大変ですが、そうすることでチーピンを根こそぎ直してしまうことができます。
③両手の位置が間違ってる
3つ目の原因が、両手の位置が間違っていることです。
アドレス時のグリップ(両手)の正しい位置。ドライバーからアイアンまででもご紹介した通り、両手は左足太もも内側の前に持ってくることが1つの基準になります。(当サイトではその位置をおすすめしています)
この位置よりも、両手が大きく前に出ていたり、または両手がズボンのジッパーの前に来ているとチーピンが出やすくなります。
両手が上記の位置よりも前(ターゲット方向)に出ているとハンドファーストの度合いが強くなるのですが、そうするとフェースがインパクトで極端に閉じやすく、それがチーピンの原因になります。
また、フックグリップで握っている方の場合になりますが、両手がズボンにジッパーの前に来ているとスイングの軌道がアウトサイド・インになりやすく、それがチーピンの原因になることがあります。
これはスライスを直そうと思ってフックグリップにした方に多いミスなんですね。
スライスが出ている方はウィークグリップで握っていることが多いですが、そういう方のアドレスでの両手の位置を見ると、ズボンのジッパーの前に来ていることが多いです。
ハンドレイトで構えているわけですね。
こういう風に構えていた方がフックグリップにするとチーピンが出やすくなるんですね。
この詳しい理由についてはまた次の機会に解説したいと思いますが、ただ、いずれにしても、その場合は両手を左足太もも内側の前に持ってきていただくと、スイングの軌道がインサイド・インになりやすく、同時にチーピンが改善するケースが多いです。
④ボールの位置が間違っている
4つ目の原因が、ボールの位置です。
チーピンの原因がボールの位置にある場合もあります。
その場合は2つのケースがあります。
1つがボールを右に置き過ぎているケースです。
これはミスをする時はフックボールが出る方に多いケースですが、ボールを右に置き過ぎるとフェースが返りすぎてチーピンが出ることがあります。
ボールを右に置きたくなるのはフックを出したくないからだったりするのですが、ボールを右に置けば置くほどボールは目標よりも右に飛び出します。
それを修正しようとするとフェースが閉じてフックが出たり、フェースを少しでも閉じすぎてしまうとチーピンが出るんですね。
この場合は、ボールの位置を修正するのと同時にフェースが閉じてしまう問題も修正していく必要があります。
2つ目のケースですが、これは特にスライサーの人がグリップの握り方を変えた時に起こりやすいのですが、スライスが出ているとボールをどうしても左に置きたくなります。
フェースを閉じる時間を稼ぐためにです。
ただ、例えば、グリップの握り方をフックグリップにしてフェースをしっかり閉じることができるようになると、そのやり方だと(ボールを左に置くと)引っ掛け・フックやチーピンが出やすくなります。
その場合はボールの位置をスライスが出ていた頃よりも右に置いていただくといいと思います。
具体的には、最初はボール半分程度右に置いて、それでもチーピンが出るようであれば、ボール1個分程度右に置いてみてください。
具体的なボールの位置の基準についてはこちらで詳しくご紹介しています。
⑤右肩を後ろに引いている
5つ目の原因が、構えた際に右肩を後ろに引きすぎていることです。
構える際は、ボールと目標を結んだ飛球線に対して、両肩を結んだラインが平行になるように構えるのが基本です。
ただ、フックが頻繁に出るようになると、左に打ちたくない意識が働いてどうしてもボールを右に打ち出したくなります。
その際にやってしまうのが、右肩を後ろに引いて構えてしまうことなんですね。
フックが頻繁に出ている方のアドレスを拝見すると、この形になっている方が結構いらっしゃいます。
ただ、そのように構えるとスイングの軌道がインサイド・アウトになります。
この軌道で振って、フェースがインパクトで目標を向くとフックか、場合によってはチーピンが出やすくなります。
⑥体の動きが止まっている
6つ目の原因が、ダウンスイングからインパクトにかけて体の動きが止まっていることです。
フックが頻繁に出るようになると、左に打ちたくない意識から、思い切って振り抜けなくなることがあります。
そうすると、ダウンスイングで体の動きが止まってしまうことがあるのですが、その結果、フェースが急激に返ってチーピンが出ることがあります。
この場合はむしろ、ダウンスイングで体を回していく意識の方がよい場合も多いです。
具体的には、フォロースルーでおへそを目標に向けるように回転する意識ですね。
そんな形で、ダウンスイングからフォローにかけて、おへそやお腹を意識して回転させていただくと、フェースの急激なターンを抑えられることがあります。
⑦手を返し過ぎている
7つ目の原因が、手を返し過ぎていることです。
例えば、右に打ちたくない意識があったり、またはボールをつかまえにいく際に手を返し過ぎてしまって、チーピンが出る。そんなケースです。
手を返すというのは、スライスを直したい場合はとてもいい方法ではあると思います。
ただ、手を返す意識で打っているとショットはどうしても不安定になって、それがチーピンなどのミスショットにつながることも多いです。
ですので、スライスを直す場合は手を返す意識でもいいのですが、徐々に手が勝手に返る状態に持っていくことができたらいいと思います。
この話については手を返す?返さない?タイミングは?にて詳しくお伝えしていますので、よかったらそちらをご覧ください。
ということで、今回はチーピンの原因とその直し方について色々と見てきました。
最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。
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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。