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トラブル解決編

アイアンのフックボールの6つの原因と直し方のまとめ

アイアンについてはこれまで、アイアンの選び方と9つのポイントアイアンのボールの位置アイアンはダウンブローで打つ?それとも横から払い打つ?などの記事をご紹介してきました。

今回はアイアンでフックボールが出る場合の原因や直し方について、少しまとめてみたいと思います。

では早速見てゆきましょう。

1)グリップの握り方が原因のケース

アイアンがつかまりすぎて、フックボールが頻繁に出る場合ですが、まず最初にグリップを疑ってみてもいいかも知れません。

アドレスをとって「さぁ打つぞ」という時に両手を見た際、

①左手のこぶしの山が3個以上見える
②左手の人差し指と親指でできるV字が右肩か、それより右を指している
③右手の人差し指と親指でできるV字が右肩か、それより右を指している

もし、この3つ、もしくは何か1つが当てはまる場合は、フックグリップで握っている可能性があり、それがアイアンでフックボールが出る原因かも知れません。

その場合は、フックグリップからスクウェアグリップに変えてみることで、フックボールを改善できることがあります。

少し具体的にやってみたいと思います。

①左手のこぶしの山が3個以上見える

構えて、左手を見た際、左手のこぶしの山が3個以上見えている場合は、左手のこぶしの山が下の写真のように2個半見えるように調整してみてもいいかと思います。


写真はこぶしの山をわかりやすく写すために手を上げて撮影していますが、実際に確認する際には手を上に上げず、構えて「さぁ、ボールを打つぞ」という時に、左手を見て、こぶしの山を確認してみてください。

②左手の人差し指と親指でできるV字が右肩を指している

左手の人差し指と親指でできるV字ですが、もし、右肩を指しているのであれば、そのV字が右耳の辺りを指すように左手の握り方を修正します。

このV字が右を向くほど、スイング中にフェースが閉じやすくなります。(フックが出やすくなります)

③右手の人差し指と親指でできるV字が右肩かそれよりも右を指している

次に右手です。

右手の人差し指と親指でできるV字が右肩かそれよりも右を指している場合は、そのV字が右耳の辺り、もしくはそれよりも若干右を指すように調整してみます。

このV字が右を向くほど、スイング中にクラブフェースが閉じやすくなります

 

こんな形でグリップを修正するだけでフックボールが改善されることも多いです。

ただ、中にはフックグリップで握っていて、それをスクウェアグリップにしたら、フックボールは改善したけど、飛距離が落ちた・・という方もいます。

この場合ですが、これはプロの中でもそのようにしている人もいますが、例えば、左手だけスクウェアグリップで右はフック気味に握る・・でもいいですし、左手はフックグリップのままにして、右手をスクウェアに握るという方法もあります。

これは教科書通りの握り方ではないわけですが、ただ、そのような形で握って活躍するプロもいます。

僕(筆者)は、正しいグリップというのは、自分が思うようなショットが一番打ちやすいグリップだと思っていて、一般的に言われている正しい握り方が全員にとって正しいグリップとは限らないと思っています。

ですので、そういった握り方、右手だけフックグリップ、左手だけフックグリップ・・・といった握り方も試してみるのも1つ方法かなと思います。

フックボールというのは、スライスと違って、ランが出やすく、地面に落ちてからすぐに止まってくれないこともあって、時に大きなミスにつながってしまうこともあるかも知れません。

ただ、フックボールは、ナイスショット、飛距離の出るショットと紙一重で、どこかを直すといっても、ほんの少し修正するだけでいい場合も多く、どちらかというと、ゴルフが上手な人に多いミスだと思います。

ですので、例えば、グリップにしてもそうですが、何かを大きく変えるというよりは、ほんの少し何かに改良を加えてみるだけでもいいかも知れません。

ちなみに、右手だけフックグリップで左手はスクウェアグリップ、またはその反対のグリップの握り方ですが、下記の記事の左手について記載してある部分、もしくは右手について記載してある部分をそれぞれ、参照いただければ幸いです。

フックグリップの握り方
スクウェアグリップの握り方
ウィークグリップの握り方

※ページ下部の関連記事の覧にまとめて掲載しておきます。

2)ロフトを立てて構えていないか?

アイアンでつかまったショットを打つためのコツはいくつかあって、その1つがロフトを立てて構える、という方法になります。

ただ、これをやり過ぎてしまうと、ボールがつかまりすぎてしまうことがあります。

ロフトを立てるとはこういったことになります。(右下がロフトを立てている状態になります)

言い換えると、ロフトを立てて構えるというのは、ハンドファーストで構えるということなのですが、ハンドファーストになり過ぎていると・・・ボールがつかまりすぎて、フックボールが出やすくなります。


ハンドファーストとは、アドレスをした際、両手(グリップ)がクラブヘッドよりも前(ターゲット寄り)にあることを言います。

ハンドファーストになり過ぎてしまう原因ですが、3つあります。

1つは、アドレスで両手が単純に前(ターゲット方向)に出過ぎていること。

その場合は、両手が左足太もも内側の前に来るように調整していただいてもいいかも知れません。(下の図のような位置に両手が来るようにする)

2つ目の理由はボールの位置です。

両手の位置が間違っていなくても(前に出過ぎていなくても)、ボールを右に置きすぎてしまうと、ハンドファーストの度合いが強くなり過ぎてしまい、結果的にボールがつかまり過ぎてしまうことがあります。

この場合は、ボールの位置を修正する(左に移動させる)ことで問題が改善されることもあります。

ボールの位置ですが、アイアンの場合は1つの目安として・・・

サンドウェッジから9番アイアン

スタンスの真ん中

ミドルアイアン

スタンス中央からボール1個程度左

 

この位置よりも右に置いている場合は、それがハンドファーストになり過ぎてしまっている(またはフックボールの)原因かも知れません。

ハンドファーストになり過ぎる3つ目の理由は、グリップになります。

フックグリップにするほど、ハンドファーストになりやすくなるという特徴があります。

この場合は、先ほどのようにグリップの握り方を修正することで、自然とハンドファーストの度合いが弱くなることもあります。

ハンドファーストで構えるということは、アドレスでシャフトがターゲット方向に傾いているということになると思います。

それ自体はいいことなのですが、そのシャフトがターゲット方向に傾きすぎてしまうと、スイング中にクラブフェースが閉じてしまいやすく、結果的にボールがつかまりすぎてしまうことがあります。

ですので、その場合は上記のような点に注意していただきながら、シャフトの傾き具合を修正してみるといいかも知れません。

3)ハンドダウンになり過ぎていないか?

ハンドダウンとは、アドレスで構えた際、両手が自分にとって最適な位置よりも低い位置に来ていることを言います。

ハンドダウンで構えていると、フェースがスイング中に閉じやすくなり、結果的にボールがつかまり過ぎてしまう、フックボールの原因になってしまうことがあります。

ハンドダウンで構えているかどうかの見分け方ですが、アイアンを構える際、クラブのトゥ側が地面から浮きすぎている場合は、ハンドダウンになっている可能性があります。

アイアンの場合、アイアンのトゥ側に10円玉が数枚程度入るようにして構えるようにしますが、それ以上、トゥ側が浮いている場合は、両手の位置を若干高くして、アイアンのトゥ側が浮きすぎないようにしてみてもいいかも知れません。

ハンドダウンになる理由も色々とあるのですが、フィンガーグリップで握り過ぎていると・・ハンドダウンになりやすいです。

この場合は、1つの直し方として、アイアンをトゥ側が浮きすぎていない状態(トゥの下に10円玉が数枚入る程度にトゥ側を浮かせた状態)にした後、グリップを握る・・・という順番にしてみると、フィンガーグリップになり過ぎてしまう問題が修正されることもあります。

言い換えると、まず、いつもよりも高めの位置に両手を持ってきて、その位置でグリップを握る・・・ということになるでしょうか。

そのようにグリップを握る順番を変えてみるというのもよい方法かなと思います。

4)アドレス時の肩のライン

アドレスをした時の両肩を結んだラインというのは、クラブヘッドの軌道に直結してくると言われています。

スタンスも勿論そうなのですが、ヘッドの軌道という意味では、両肩の向きの方が重要になります。

両肩を結んだラインですが、基本としては、ボールとターゲットを結んだターゲットラインと平行になるように構えます。

ただ、この時、両肩を結んだラインが右を向いていると、クラブヘッドがダウンスイングでインサイド・アウトの軌道になりやすく、それが直接的、または間接的にフックの原因になっているケースも多々あります。

インサイド・アウトで振ると、どうしてもボールは右に出やすくなります。

そのため、右に打たないために、フェースを返してゆく必要があるわけですが、それがフックの原因になっていたり、スイング中にフェースを閉じる癖の原因になっていることも多いです。

両肩のラインが右を向いてしまう理由も様々なのですが、アドレスで右肩が下がり過ぎていると、両肩のラインも右を向きやすくなります。

何故、右肩が下がり過ぎてしまうのか・・・ということですが、フックグリップの度合いが(両手ともに、またはどちらの手だけ)強すぎると、そうなりやすいです。

また、中には、単純に右肩を後ろに引いて構える癖のある人もいます。

プロの中にもそういう人もいて、そういったプロの場合は、アドレスに入る際に右肩に左手を置いて、後ろに引きすぎないように注意しながら構える・・・といった工夫をしている人もいます。

右肩を引いて構える癖のある方は、そんな風に、アドレスに入る際に右肩を後ろに引きすぎないための工夫をしてみてもいいかも知れません。

体全体が右を向いているケースも

また、肩のラインだけではなく体全体の向きですが、アマチュアゴルファーは右を向いて構えている人が多いと言われていて、それがフックやスライスの原因となっていることもあります。

体の向きですが、ボールと目標を結んだ目標ラインに対して、両肩、両足のラインがそれぞれ平行になるように構えるのが基本になります。

両肩、両足など、体のラインがそれよりも右を向いている場合は、右を向いて構えていることになります。

右を向いて構えると、ボールも右に飛び出しやくなります。

この時、ボールを真っすぐに打ち出すために、ボールを左に置きすぎてしまうケースも多いのですが、例えば、フックグリップで握っている方の場合は、それがチーピン(=打ってすぐに左に曲がるショット)の原因になることもあります。

また、詳しい説明は別の機会にさせていただきたいと思いますが、反対に左を向いていることが原因でフックボールが出ているケースもあります。

いずれにしても、アイアンでフックボールが出る場合は、一度、体の向きを確認してみてもいいかも知れません。

5)フェースを閉じながらテークバックする癖がある場合

フェースを閉じながらテークバックすることが癖になっていて、それがフックボールの原因になっているケースもあります。

プロでもそういったケースもあるようですが、その場合は、若干、フェースを開きながら上げる意識でテークバックをしてみてもいいかも知れません。

そんなことを意識してフックボールを予防するプロもいます。

フェースを若干開きながらテークバックをする場合ですが、単純にフェースを少し開きながら上げる意識でもいいですし、または、テークバックの際、左腕の前腕(腕の肘から手首までの部分)を少し右(時計方向)に回転させる意識でもいいかも知れません

ただし、ほんの少しで(フェースはほんの少しだけ開く意識で)結構です。

6)アイアンそのものに原因があるケースも

ここまでは構え方、もしくは打ち方に原因があることを前提に見てきましたが、中には、構え方や打ち方ではなく、アイアンそのものがフックの原因となっているケースもあります。

具体的には、ライ角が(自分にとって)大きすぎるアイアンを使われている場合は、それがフックボールの原因となっている可能性があります。

ライ角とは下の図で示す角度になります。

この角度(ライ角)が大きいものをアップライト、小さいものをフラットと言います。

大げさな図になりますが、こんな感じです。(実際にはここまでライ角が違ってくることはありませんが、同じ番手のアイアンだと思ってください)

このライ角が自分にとって大きすぎると、ボールを打った際にソールのヒール側が先に地面に触れる形(ブレーキがかかる形)になり、トゥ側が前に出やすくなります。

つまり、フェースが閉じやすいということなのですが、アイアンの場合は特にこのライ角が重要になってきて、アイアンのライ角を調整したり、または、アイアンを買い替えたことで、フックボールが消えた・・なんてこともあります。

尚、ライ角については下記にて詳しくご紹介していますので、よかったら参考になさって下さい。

アイアンのライ角について。正しいライ角とは?
アイアンのライ角がショットに与える影響とは?

※ページ下部の関連記事の覧にまとめて掲載しておきます。

中には初心者の方やスライサー向けにライ角が大きい、アップライトなアイアンを販売するメーカーもありますが、そういったクラブをスライサーではない人が使うと、ボールがつかまりすぎて、フックが出てしまうこともあります。

その場合は、他のアイアンを試打してみて、つかまりすぎる問題が改善されるかどうか確認してみてもいいかも知れませんし、今お使いのアイアンのライ角が自分に合っているかどうか、信頼できるショップなどに相談してみるのも1つの方法かなと思います。

ただ、その場合も例えば、ライ角をフラットにしてしまうと、途端につかまりが悪くなってしまうこともあります。

ですので、ライ角を調整する前に、もしくは、アイアンを買い替える前に(今のアイアンよりも)ライ角が若干フラットなアイアンを試打してみるなど、慎重に検討していただくといいかも知れません。

また、つかまりという意味では、アイアンのネックの形状も関係してきます。

アイアンのネックには、

①ストレートネック

②グースネック

 

この2つがありますが、グースネックだとボールがつかまりやすく、スライスを直したい方にはいいのですが、フックボールが出てしまっている方の場合は、グースネックよりもストレートネックの方がよい場合もあります。

ですので、機会があれば一度、ストレートネックのアイアンを試打してみてもいいかも知れません。

ネックの形状を変えるだけで、ボールがつかまりすぎてしまう問題が改善されることもありますので。

最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。

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